味の素様
カード認証システムの導入でコスト意識が高まり出力コスト削減を達成。
さらに誰がいつ何をプリントしたのか、イメージログを監視するシステムで
情報漏えい抑止効果に貢献。
中国の戦略拠点。研究現場での課題は「コスト」と「セキュリティー」。
「食品・アミノ酸系の日本発の世界企業」を目指して、グローバルに事業を展開する味の素株式会社。5年ほど前から中国・上海にも研究拠点を設け、中国の食文化を取り入れた商品開発などに積極的に取り組んでいます。この「上海味の素食品研究開発センター」における研究業務のクオリティの向上に、コニカミノルタのbizhubが一役買っています。bizhubを導入する以前、研究開発センターが抱えていた問題は、「出力コスト」と「情報セキュリティー」でした。
左:企画部部長 王 洪軍様 右:総経理 野坂 千秋様
現地責任者を務める総経理の野坂千秋氏はこう話します。「以前はFAXとコピーをモノクロMFPで、出力はすべてカラーLBPで行っていました。業務上、食品関連の資料やプレゼン資料を作成することが多いため、食品を表現するにはカラーの高画質が必要なのです。ただ、モノクロで十分な資料でもカラー出力していたため、カラーLBPの出力コストがどんどん高くなっていました。また、ここは研究開発センターなので、機密書類の漏えいについても心配がありました。」
出力コストは1/2。イメージログ保存が情報漏えい防止に威力を発揮。
こうした課題に、コニカミノルタのソリューションが応じました。bizhubを導入した背景について、野坂氏は「入退室管理のIDカードを使ったカードソリューションと、プリントのイメージログを監視できる機能の提案が決め手となった」と語ります。「IDカードによる出力管理で、スタッフのコスト意識が高まりました。事実、コピー・プリントあわせた出力枚数を導入前の半分以下に削減することができました。これは大きいですね。」
加えて、出力プリントに関してイメージログの保存を行い、情報漏えいの抑止と漏洩後の追跡が可能になった点も野坂氏は高く評価されています。「これまで、PC内のデータについては漏洩防止策をとっていましたが、出力についての対策は十分ではありませんでした。誰がいつ何をプリントしたか、そのイメージログまでを監視できるシステムを研究所内に確立できたことによって、情報漏えいを抑制する効果が出たと思いますね。」
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- 中国市場向けのICカードソリューションとプリントイメージログ監視システムを使用しています。
スキャン機能をフル活用して、日本本社との通信コストも削減。
bizhubは現場での業務効率化にもつながっているようです。企画部部長の王洪軍氏はこう語っています。「今まではプリンター周辺に誰が出力したのわからない紙がたくさん積みあがっていました。いまはIDカードで個人の出力を管理していますので、そうしたプリントがなくなり、オフィスもすっきりしました。各自が意識して出力することで、無駄な業務も減ったように思います」。また、bizhubに搭載されているスキャン機能もたいへん役に立っていると王氏は話します。
「コピーを取るのと同じぐらい簡単な操作でスキャンして、手書きの文書やカラー文書を電子化できるのがいいですね。多くのスタッフが積極的に活用しています。これまでは日本本社とFAXでやりとりをすることも多かったのですが、スキャンしたものをE-mailで送ることもできるようになったので、通信コストも削減できていますね」。現地での導入後サポートも満足できるレベルで、引き続き期待しているとのこと。bizhubは、世界企業のビジネスを最前線でしっかりと支えています。
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