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大寳製版株式会社 様

EQUIOSとbizhub PRESSを連携
~デジタル印刷の生産性と売上の向上~

プリプレスのスペシャリストとして、またAdobe認定の出力対応店として常に工程の合理化に取り組んでこられた大寳製版様。過去にどのような問題を抱え、そしてそれら問題をEQUIOSとbizhubの連携によりどのように解決し、どのような効果を出してきたのでしょうか?

生産効率の課題

弊社はbizhub PRESS C8000とC7000を活用しておりますが、以前は制作部門が作成したデータを当方が受け取り、Indesignにてページ面付けを実施した上で、プリンタドライバを使用してbizhub PRESSへ印刷しておりました。つまり、データ処理、ページ面付け、印刷指示、後処理の全てを一人で実施していたわけです。その際の大きな困り事としては、データ処理・ページ面付け・印刷指示・後処理の全てを一人で実施していたわけですので、急ぎの仕事が入って来た場合に、そのデータ処理に時間を取られてbizhub PRESSの待機時間が増加し、トータル生産効率が非常に悪かったことです。そんなストレスの多い状況から脱却すべく、2014年からEQUIOSとbizhub PRESSをJDFにて相互連携し、トータル生産効率改善を目指したわけです。

EQUIOSとbizhub PRESSのJDF連携による生産効率改善効果

責任分担の明確化による業務負荷分散

まず、制作部門と当方のいるデジタル印刷部門の責任分担が明確化されたことが大きな効果であると言えます。制作部門がEQUIOSでのデータ処理と確認の責任、デジタル印刷部門がそのデータをそのまま使用したEQUIOSでのページ面付け作業とbizhub PRESSへの印刷の責任であると明確な線引きが出来ました。その結果、従来は両部門での重複実施していたデータ確認作業がデジタル印刷部門では不要になり、生産効率向上に繋がりました。また、ミスが発生した場合、制作部門とデジタル印刷部門のどちらに原因があるかが明確ですので、要因切り分けが省けることで、修正作業においても生産性向上へ繋がりました。

bizhub PRESS稼働率と売上の向上

デジタル印刷部門としては、PCの前に座っている時間が劇的に減りましたね。これは、bizhub PRESSへの印刷の順番とその作業だけに集中できるようになったからです。その分、bizhub PRESSの稼働時間は増加しましたから大幅な生産効率向上になりましたし、デジタル印刷での売上向上へと繋がっております。今では業務中は、以前よりかなり動いていますし、立ちっぱなしな気がしますね(笑)。

工程後戻りの回避

以前は、グラデーションなどの重いデータ演算のRIP処理で長時間止まっていたことも多々ありました。この場合、散々時間を使ったあげく、データ加工までの工程後戻りとなり、再度RIP演算となるわけですから、生産性は最悪ですよ。RIP処理をEQUIOSに集中させたことで、そのようなRIPエラーは回避でき、工程後戻りが随分減少しています。これだけでも、かなりの生産性向上であると言えますね。

改善前 / 改善後 / 効果

更なる改善効果

確認プリント機能によるロス軽減と生産性向上

EQUIOSからbizhub PRESSへ印刷指示し、そのまま全部数が印刷されてしまってはヤレ紙が増加してしまい、利益が吹き飛んでしまう危険性があります。その理由は、各種各様のお客様からのご要望通りの仕上がりであるかどうかは印刷してみなければ確認が出来ないからです。というのも、お客様ごとに異なる多様な印刷用紙に対応すると仕上がりの色も変わりますし、表裏見当や繰り返し見当精度も変わってきます。
そのために全部数の本番印刷前に確実な品質確認が必要なのです。当初、EQUIOSとbizhub PRESSを相互連携した際には、この事前確認が出来なかったのですが、SCREENさんとコニカミノルタさんの開発にて事前確認が出来るようになりました。これを「確認プリント機能」と呼んでおりますが、本番印刷を実施する前に、1部だけ印刷し、仕上がりの色、見当精度の確認と修正を実施した上で、OKとなったら、残りの全部数の印刷指示がbizhub PRESSの操作パネル上で実現できるのです。これにより、無駄なヤレ紙や再印刷のための時間などがなくなり、トータル生産性向上へと繋がってきました。


左:制作部 青木 様 右:制作部 高木 様

自動処理による効率化

EQUIOSには、ファイル名による自動処理機能には重宝しておりますね。処理するファイル名に処理させたいネーミングを付与することで、ワークフローの分岐も含む自動処理が実施されますので、人間に負荷のかかっていた業務を自動化でき、ミスの軽減や生産性向上に繋がっております。

自動化を進める理由

ずばり、「ヤレ紙ゼロ」ですね。そのために、前述のワークフロー自動化による改善があるわけです。デジタル印刷ビジネスでは様々な「ロス」を徹底的になくすことが非常に重要ですからね。例えば、名刺、一刀断ち、二刀断ち、DMの8面付け、A4x2面付等のテンプレートを用意してあれば、DM、名刺関連の7割以上の業務は標準化・自動化できますね。

安さの印刷ネット通販との差別化

コストを追求するお客様は印刷ネット通販を活用していますよね。弊社は、価格競争をするつもりはありません。弊社のお客様は、目も肥えてきて、用紙の指定、仕上がりの色へのこだわりなどを要望してきます。弊社はそのご要望に対応していきながら顧客満足度向上を目指し、リピート率の向上を進めていき、印刷ネット通販との明確な差別化を図っております。

更なる改善のために

EQUIOSとbizhub PRESSの相互連携を、更に自動化・効率化を目指して、より進化させて欲しいですね。例えば、印刷後の断裁加工を想定した「折りごとの印刷指定」があればありがたいですね。無線綴じや上製本の場合は、必ず折りごとの印刷が前提ですからね。また、EQUIOSにてbizhub PRESSの詳細な色設定が出来れば、お客様毎に異なる色への要望対応が非常に楽になりますよ。SCREENさんとコニカミノルタさんには期待していますよ。

導入

  • 大日本スクリーン製造(株)製「EQUIOS」
  • CTPワークフローとbizhub PRESSの連携

プロフィール

社名 大寳製版株式会社
住所 〒486-0856 愛知県春日井市梅ヶ坪町108の2
設立 1967年5月24日
資本金 2125万円
代表者 山田 学
従業員数 12名(2014年4月現在)
事業内容 プリプレス全般(デザイン、組版、色校正、リモートプルーフ、フィルム出力)/HP制作/デジタルブック/サインディスプレイ作成/企画・撮影/オンデマンド印刷/製本、後加工/一般印刷/工業部品試作/グッズ制作/フォント開発
ホームページ

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