株式会社フジラベル印刷 様
外注を大幅に減らして、短納期をさらなる強みに
株式会社フジラベル印刷 様
事業拡大の強力なツールとして「bizhub PRESS C71cf」をフル活用
東京都品川区で、化粧品のラベルを中心に、さまざまなシール・ラベル印刷をビジネスにする株式会社フジラベル印刷様。これまで自社でまかなえない小ロット印刷などは外注に頼っていました。
この問題を解消すべく、コニカミノルタのデジタルラベルプリンター「bizhub PRESS C71cf」を導入。高い生産性、高画質を活かして外注を削減しただけでなく、自社が得意とする短納期をさらに強化。シール・ラベル印刷の新たなビジネス開拓の道を踏み出しました。
導入の背景
ここ数年、増え続ける小ロット・短納期のニーズ
化粧品関連の仕事をはじめ、印刷会社、デザイン関連など幅広い分野の仕事を手がけるフジラベル印刷様。短納期と、細字印刷を得意とするシール・ラベル印刷会社です。
「化粧品のラベル印刷をメインにしているのですが、それ以外でもここ数年、小ロット印刷を短納期で、というお客様が増えてきました」。お話を伺ったのは、今回の「bizhub PRESS C71cf」導入の責任者、藤井秀之様です。自社では手に負えない小ロット・短納期の印刷は外注に頼ることが多いそうです。「納期が間に合わない、ということもありましたし、無下に断って仕事の幅を狭めたくないということもありました」。外に出せば、当然外注費はかさみ、納期に間に合わせるための管理も大変です。「オンデマンド機があれば、自社内で印刷がまかなえるのに……」。生産性が高く、小ロット印刷に強いオンデマンド機のことが常に藤井様の頭の中にありました。
営業 藤井 秀之 様
小ロット印刷のニーズを切実に感じ、オンデマンド機導入を決意
オンデマンド機のニーズが切実になったきっかけは、ある化粧品メーカーから、1種類につき5〜10枚のラベル印刷を数多く求められたこと。「その会社は輸入しているさまざまな化粧品ブランドがあって、海外のラベルを日本語に直して印刷する仕事でした。それが1ブランドにつき数枚の単位だったのです」。多品種を小ロットで、という対応はアナログ機では難しい。これまで藤井様の中で興味レベルだったオンデマンド機への想いが、これで本気モードへと変わりました。
電子写真方式、インクジェット方式など、各メーカーが出しているオンデマンド機を見比べた末、藤井様はコニカミノルタの「bizhub PRESS C71cf」にターゲットを絞ります。「細かい文字の再現性と、スピードの点で、比較していたインクジェット機より大きく勝っていました」。
しかし購入を決定するには、まだ一つ大きな問題が残っていました。「画質やスピードはもちろん大切ですが、出力した後に『後加工』と連携ができるかどうか、そこがシール・ラベル印刷にはもっとも重要なポイントなのです」。
同業者の実績と活用状況が最終的な決め手
印刷の後加工とは、カッティングやラミネート加工などのこと。この点を確かめるため藤井様は、すでに「bizhub PRESS C71cf」を導入している同業者を訪ね、いろいろと話を伺いました。そして「その場で実際に操作をして、出力して見せてくれました」。自社に帰って後加工機にその出力を入れてみたところ、そのまま問題なく処理することができました。
「これなら“使える” という確信を持てました。本当に仕事に使えるのか、後加工としっかり連携できるのかは、やはり同業者の話が一番参考になりますから」。美しい出力見本や高性能のスペックのアピールより、同業者が実際に使用してビジネスとして結果を出している姿が、最終的な購入の決め手となったようです。
黒ベタ部分もムラなく鮮明。ポイントの小さな文字も、潰れることなくくっきり出力できます。
繊細なグラデーション表現も、美しく再現できます。
導入の効果
外注に出していたものが社内で印刷できるように
「bizhub PRESS C71cf」は2017年1月に導入され、同年6月から本格稼働が始まりました。これまで対応が難しかった小・中ロットが補強でき、現状は100枚から数千枚までの仕事を幅広くこなしています。
「これまでのアナログの版を作る感覚で、出力まで一気にできてしまう。その簡単さ、スピードは、やはりありがたいですね。ほぼ1日、2日で印刷業務が完了し、納品することができます」。これまでのように外注に頼ることなく、小ロット・短納期のニーズに自社で応えられるようになりました。
印刷品質で最も感心したのは、細かな文字のクオリティーとのこと。「化粧品や食品ラベルでは品質表示など、狭いスペースに細かな文字を印刷しなければならないものもあるんですよ」。アナログ印刷では、書体によっては潰れてしまうこともありましたが、本機なら小さな文字も鮮明に出力。「受注先にこの文字は潰れるかもしれませんよ、と前もって伝える必要もなくなり、仕事のやり取りもスムーズになりました」とおっしゃいます。
オフセットで印刷していたクリスマスシールを、本機で
「毎年恒例の仕事で、クリスマスシールを外注でオフセット印刷していたのですが、それを本機で内製に切り替えることができました」。お客様に主旨を説明し、オンデマンド機ならではの価格的メリットを前面に出してご提案し、校正を出すと一発でOK。グラデーションも美しく再現できて納品までスムーズに進みました。
「同じデータではないので、個人的な意見ですが、オフセットを使った去年のシールよりも仕上がりがいいかも、と感じています」とのこと。本格稼働してまだ数カ月ですが、本機の活躍の機会は着々と増加しています。
昨年までのオフセット印刷に勝るとも劣らない仕上がりのクリスマスシール。お客様の評判も上々です。
デジタルならではの安定性とコニカミノルタのサポート力
「アナログ機はいつトラブルが起きるかわからない。そこが心配ですね」。例えば、季節によってインクの乗りが違ったりして、出力してみないと仕上がりがわからない部分があるとのこと。「その点、オンデマンド機は出力結果が常に一定なので安心です」。藤井様は、オンデマンド機のメリットの一つとして「安定性」を挙げられます。
その安定性をさらに確かなものとするのが、コニカミノルタのサポート体制です。「短納期の仕事で印刷機が止まってしまうと大問題、ビジネスに大きな影響を及ぼします。マシントラブルはできるだけ少なくしたい」。歴史が浅く、まだ実績が少ないオンデマンド機は、メーカーのサポートが特に重要です。「コニカミノルタさんは全国にサービス拠点があるから心強いですね。電話したら、担当サービスマンがいつ来られるかを教えてくれる。大概のトラブルはすぐに解決してもらっています」と藤井様。
今後の展開
アナログ機と併用しつつ、新たな可能性を探りたい
アナログ印刷にはアナログの良さがあり、デジタルとアナログの使い分けが重要だと藤井様。現在は、大量の印刷はアナログ機で、小ロットや細かな表現のものはオンデマンド機で、と使い分けをお考えです。
さらにオンデマンド機の将来的な活用については、「バリアブル印刷の設備も整えたので、いろいろな用途で活用していきたいですね」。可変バーコードやナンバリングはもちろん、さまざまなバリアブルの活用で、デジタルだからこその多様な可能性を探っていきたいとのこと。「QR コードや画像バリアブルなどで、印刷の幅が広がるのが大きい。コニカミノルタさんにサポートを受けながら、新しいことにチャレンジしていきたいですね」と意欲を語ります。
所狭しと並んだアナログ印刷機もフル稼働中
短納期の強みをこれからさらに伸ばしたい
フジラベル印刷様はこれまで、短納期を強みとしてきました。「単価や量産という面では、地方の印刷会社に対抗していくのは難しい。都内で、我々のような規模の会社がやっていくには、短納期が重要なポイントだと思います」。「bizhub PRESS C71cf」によるスピーディーな印刷は、そのメリットをさらなる強みとすることが可能です。「短納期をさらに突き詰め、どんどん新しい分野にアピールしていきたいですね」と藤井様。
「bizhub PRESS C71cf」の導入で、外注コストを減らすとともに、短納期をさらに強力なセールスポイントとして、新たなビジネス開拓を目指すフジラベル印刷様を取材しました。
お客様プロフィール
株式会社フジラベル印刷
住所 | 東京都品川区南品川5-13-14 |
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設立年 | 1985年4月 |
従業員数 | 9名(2017年7月現在) |
事業内容 | シール・ラベル・ステッカー・印刷物全般 |
ホームページ | |
概要 | 1985年に東京都品川区に創業した印刷会社。シールやラベル、ステッカー等、粘着紙への印刷・加工を得意とする。通常の紙素材に限らず、ホログラム紙やサテン布、また個人情報の保護に使用する特殊原紙なども取り扱い、幅広いシール・ラベル作成に対応。創業時より現在に至るまで、多くの化粧品関連のシールを手がけてきたことにより、細字印刷を得意とし、また短納期の仕事も得意としている。 |
取材 | 2017年7月 |
記載されている情報は取材時のものであり、閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。
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