印刷通販サイトを in2site に切り替え売上2.5倍増!
自由度もあり、個性も出せるサイトに進化
企業プロフィール
企業名
:
伊部印刷株式会社
所在地
:
福井県越前市家久町29-8-1
設立年月日
:
1978年8月
従業員数
:
27名(2021年12月時点)
担当者の退職を機に印刷通販サービスの利用を決意
伊部印刷株式会社は、デザインから編集、印刷、製本までの各工程をワンストップで行っている印刷会社だ。お客様からは大手にはできない小回りの利く点を評価されており、納期やコスト面に関しても親身になり相談に乗ってもらえる。よって印刷物の制作が初めてのお客様でも、伊部印刷からの的確なアドバイスや提案によりお客様の実現したいイメージを具現化することができる。さらに同業者である印刷会社をはじめ、制作会社、広告代理店とも取引があり、クオリティも高いのが特長だ。
同社は以前より印刷通販サイトを自社で制作、運用を行っていた。しかし、自社の印刷通販サイトを制作した担当者が退職。サイト運営担当者が不在となった。前任者ほどWebサイト周辺知識のあるメンバーが不在であったこともあり、少しでも何かを変更すると、印刷通販サイト自体が使用できなくなってしまうのではないかという恐れがあったことから、外部のサービスとして“印刷通販サービス”の利用を決意した。
この時の心境について、伊部印刷株式会社 取締役副社長の山形千秋氏はこう語る。
「担当者が辞めてしまったため、この通販サイトをメンバーに引き継ぐことは不安材料でした。何かの歪みでサイトがおかしくなったらという懸念があり、これは変えなきゃいけないという緊急案件となりました。また自社で運営していたサイトはショッピングカート機能がなく、問い合わせをしていただき入金完了後に正式発注という形をとっていました。支払い方法も前入金しかなく、不便だな、ということでクレジットカード決済も使えるECサイトがほしかったんです」
大手企業が提供する印刷通販サービスを利用したが売上20%ダウン。
融通が利かず、重なるコスト
自社運用から外部サービスを利用にあたり、代替になるサービスはないかと探していた時、ある大手印刷会社が提供している印刷通販サービスを制作した企業と出会った。
「私たちは従業員数20名程度の会社なので、大手企業が実施しているサービスは気になるし、任せれば大丈夫かな、という安心感もありました。印刷業界は横のつながりが少ないため、相談できる相手として良いのではないかという思いもあり導入に踏み切りました。正直、この時すでに in2site を知っていました。しかし、安心感という面で、この時は別の印刷通販サービスを選定した、という形ですね」(山形千秋氏)
ところが、大手企業が使用しているパッケージとは別のパッケージが提供されてしまい、話の食い違いが起きてしまったという。
「何に対しても融通が効かない。作りたいものも作れなかったし、やりたいことを話すとカスタマイズ代、カスタマイズ代・・・これではキリがないなと思いました。カスタマイズ代を払っているぐらいなら in2site の方が安いなと考えるようになりました」(山形千秋氏)
印刷通販サービスのサイト運営担当者であるデザイナー&DTPオペレーターの奥山奉代氏は大手印刷通販サービスについて「注文の仕方やデータ入稿のやり方などが良く分からずお客様からも問い合わせが届くことが多かったです。また、この製品の仕様上、枠に画像や文字を当てはめることしかできず、サイトのレイアウトを変更したいと思っても、触れる箇所が少なく不便に感じていました」と語る。実際に利用するお客様と運用していく同社の双方とも使いにくいサイトとなってしまったようだ。
さらにサイトを切り替えたときは、消費税の増税やコロナの影響が重なったこともあり売り上げは20%減、アクセス数も徐々に下がっていったという。
マーケティング事業部 リーダーの山形恭平氏は「印刷の売上を見たとき、このままじゃヤバイという危機感を感じました。コロナの影響もあり、マーケティングの施策を打たないと、印刷ショップ※がこのままだと無くなっていくのではという危機感を覚えたことを記憶しています」と語った。
「お金をかけてサイトを変えたら売上が落ちるとはどういうことだ、と当時は真剣に悩んだんです。サイトに何が足りないのかという点について考えたとき、印刷通販サイトはどこも似たようなサイトで、同じデザインにうんざりしていました。世の中を見ても、ネット印刷を利用しているユーザーは増えていることから、現在のサイトに魅力がないのかもしれないと思うようになりました。“印刷ショップ”という色を出せることが大事だと感じ、担当者の伊藤と奥山に in2site を使用してみてはどうか?と相談しました」(山形千秋氏)
問い合わせ数大幅減!売上は1.2~2.5倍増。見た目や使用感も好感触の in2site
後日、in2site のデモ画面を見た伊藤氏と奥山氏。この時の感想をWEB事業課長の伊藤洋志氏は「今まで使っていたWebサイトには、少なからず私たちも疑問を感じていました。実際に in2site の画面を見て、従来のものより使いやすく、見た目的にも良さそうだと感じることができました」と述べた。
大手印刷通販サービスの利用から1年も経たずに切り替えを行うという異例なケースではあるものの、同社は印刷通販サイトを in2site で再スタートを切ることとなった。
では in2site に切り替えてみてどのような変化があったのだろうか。
奥山氏は「以前の印刷通販サービスよりも自社で触れる部分が多くなり自由度が上がり便利になりました。注文方法の問い合わせも1年前と比べ凄く減りました」と言う。以前は「注文方法が分からない」というお客様を拾うために問い合わせ対応を行っていた同社だが、問い合わせ数の減少はお客様対応から解放され、本来の仕事に集中できるようになったとも言い換えることができるだろう。
山形恭平氏は「検索エンジンで上位に表示させることができるよう検索エンジン連動型広告を実施し、1日5~60前後だったアクセス数を4倍に増やしました。さらに月に2回のメルマガ発信や内部SEO対策も行うことで相乗効果的にサイトが上位表示され、売上も前年に比べて1.2~2.5倍に増えています」と語った。
in2site は内部対策SEOが容易に実施できるようSEOプラグインがデフォルトで備わっている。この機能を使用することで、誰でも簡単に内部SEO対策を実現することが可能だ。このプラグインを実際に使用した奥山氏は「通常はHTML等にタグを埋め込んだりしなければならないところ、このプラグインを使用すればただ枠にタグを入れればいいだけだったのでわかりやすかったです」と述べた。
ほかにも同社は印刷通販サイトへの集客の1つとして、SNSも積極的に活用している。同社のSNS運用を担当している営業 マーケティング事業部の林千咲氏は「DMで相談しやすいアカウントを目指して運用しています。印刷ショップのサイトをリニューアルした際も投稿しました。反応はそこまで多くはありませんが、確実に見ている人はいます。伊部印刷の投稿を何度も見て印刷ショップの認知度が上がればいいなと思っています」とコメントした。
以前の大手印刷通販サービスを今でも利用していたとしたら、同社は今のようになっていただろうか。売上増という成果につながったのは、ユーザーが見てもわかりやすく使いやすいサイトへと進化を遂げたからである。そして、その裏にはSEO対策をはじめ広告運用、SNS活用、メルマガ発信など、様々な手段を用いて印刷ショップへの導線を確保した同社の努力があった。
大きい企業だから良い、ではなく、本当に良いものを選んでほしい
自社制作の印刷通販サイトの運用、大手印刷通販サービスの利用を経て、in2site と合計3つの印刷通販サイトを利用してきた同社。これまでの経験から、今後印刷通販サイトの利用を検討している企業へのアドバイスを聞いてみた。
「サイトをただ作っても見られなければ意味がない。印刷物1つ出来上がるにしても色々と決めないといけないことがあるので、購入ボタンを押されるまで導くような導線設計は必須ですね。結局どの企業で印刷を任せるのか、選ばれるのは1社だけ。さまざまな方法で検索したときに、通販サイトがお客様から見える位置に表示されるようにしなければなりません。インターネットの時代で変化も激しいので、そういった変化についていく必要があります」(山形恭平氏)
「印刷に特化しているのが in2site です。大手印刷通販サービスを利用していた際は、印刷の知識が薄かったため仕様などを毎回説明しないと理解していただけなかったのですが、in2site の担当者さんは紙の知識が深いので、非常にやりやすかったです。説明いらずな点も助かりました」(奥山氏)
「in2site は自由度がある、個性も出せる。今もページを制作している最中ですが、社員が自ら考えてコンテンツを作っていけるというのは非常にいいなと思いました。以前の大手印刷通販サービスでは絶対に無理だった。現在は社員側からコンテンツの提案が上がってくるようになり社員のWeb知識も深まり、とても嬉しく思っています。
近年、競合は印刷業界だけではないことを痛感しており脅威に感じています。アナログとWebを掛け合わせた仕事をしないと仕事そのものがなくなると危惧している状況です。印刷屋もWeb周りを勉強しないと厳しい時代。Webサイトを制作したところにチラシの依頼をするようになっており、Webのことを知らないでは通らないと感じています」(山形千秋氏)
大手印刷通販サービスを利用した際、企業の大きさ=安心感という面でサービスを選定した同社だが、最終的には in2site に着地した。この件に関して、山形千秋氏はこう締めくくる。
「大きいからいいのではなく、本当に良いものを選ぶということの大切さを考えさせられました」
伊部印刷株式会社の印刷通販サイト“印刷ショップ”はこちら