事業概況/戦略

情報機器事業(プロダクションプリント分野)

  • 1.前年度の成果
  • 2.今後の成長戦略
  • 3.事業分野の成長性

商業印刷全体では微減傾向だが、デジタル化領域は高成長

PMS*1 と MPM*2 の市場規模

WWカラー台数見通し

WWカラーPV*3見通し

商業・産業印刷事業分野における成長ドライバー

当社のプロダクションプリント事業は商業印刷におけるデジタル化の進行とともに成長してきましたが、デジタル化率は依然10-15%程度であり、大きな成長余地があります。

一方で、商業印刷のお客様である一般企業においては、マーケティングにおけるWEB、ソーシャルメディアなどの新しい手法の活用、印刷物主体の従来の手法との最適な予算の配分など、新たな経営課題が生じています。

当社が欧州で買収したCharterhouse社はこうしたお客様の課題を解決するMPMサービスのノウハウを有しており、それを欧州以外のグループ会社に展開し、各地の商業印刷のお客様にそのノウハウを提供することによって、大手企業における印刷需要を創出、拡大に貢献します。

印刷需要が増えることにより、商業印刷における設備投資の意欲が高まり、結果として 当社のデジタル印刷機器の導入も進みます。

また業種や業務により、企業の印刷需要には季節変動がありますが、Kinko'sのような オンデマンドプリント*7サービスの提供を通じて、企業は印刷需要のピーク時に合わせた機器の配置の必要がなくなります。一方、アウトソーシングされた印刷は当社出力機器からのプリントボリュームを押し上げ、当社の事業規模の拡大に寄与します。

MPM、Kinko'sビジネスモデルによるMIF/PV増

*1
PMS(Print Management Service):印刷にかかる業務プロセスやコストをアセスメントして可視化し、印刷の発注業務と費用を合理化するサービス。
*2
MPM(Marketing Print Management):顧客企業のマーケティング部門に最適化された印刷ソリューションを提供するサービス。
*3
PV(Print Volume):プリント出力枚数。
*4
HPP(Heavy Production Printer)高速PP機。
*5
MPP(Mid Production Printer)中速PP機。
*6
LPP(Light Production Printer)低速PP機。
*7
ELPP(Entry Light Production Printer):エントリーPP機。
*8
オンデマンドプリント:"必要な時に必要な分量だけ"というコンセプトの、即時性を重視した印刷手段。
*9
MIF(Machines In the Field):MFP(複合機)やプロダクションプリント機の市場における累積設置台数(稼働台数)を意味する。
*10
捺染:直接布地に摺り付けて染色すること。
  • 2.今後の成長戦略
  • 事業概況/戦略トップページへ