事業概況/戦略

産業用材料・機器事業

  • 1.前年度の成果
  • 2.今後の成長戦略
  • 3.事業分野の成長性

ディスプレイ材料はTACフィルム*1の販売減少の影響を受け減収となるも計測機器が買収効果の持続により大幅な増収

当事業では、売上高は前期比21%減、営業利益は同じく36%減となりました。

ディスプレイ材料分野では、液晶偏光板用TACフィルム及び視野角拡大用VA-TACフィルムともに、ノートPCの市況悪化、TV用使用部材の在庫調整及び多様化の影響を受け、TACフィルムの販売数量は前期比14%程度減少しました。

光学分野では、各種カメラ用レンズは需要低迷の影響を受けて弱含みに推移しましたが、家庭用ゲーム機向けブルーレイディスク用ピックアップレンズ、大型プロジェクタ―用レンズが好調に推移しました。

計測機器分野では、Instrument Systems GmbH(本社:ドイツ)の買収が売上及び利益の拡大に大きく貢献しました。強みである光源色領域での競争力を生かし、同社の大手顧客での販売を拡大するとともに、従来の計測機器のお客様とのクロスセルも進めたことが奏功しました。

当事業では需要変動の影響を受けやすいデジタル家電などに偏った製品領域への部品供給事業から産業用・プロフェッショナル用関連市場へのシフトを進めています。当期においてはハードディスク用ガラス基板事業の撤退、携帯用レンズ事業の縮小など、構造改革施策を実行しました。

計測機器事業 売上高

一眼カメラ用交換レンズ販売数量

TACフィルム 販売数量

*1
TACフィルム:酢綿を主材料とした液晶偏光板用保護フィルムの総称。
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