パルスオキシメータ知恵袋 基礎編
日本で生まれた医療機器
世界初のパルスオキシメータは?
体温計、血圧計、心電計などの医療機器はヨーロッパで発明されましたが、パルスオキシメータは日本で発明、商品化された医療機器です。発明者は日本光電株式会社の青柳卓雄氏。1974年のことです。
当時、ミノルタカメラ(現コニカミノルタ)も独自にパルスオキシメータの開発を進めており、「パルスオキシメータ」の名称の特許を1974年4月に出願しましたが、日本光電による特許出願「光学式血液測定装置」が3月になされており、一歩遅れとなりました。
1975年に、日本光電より耳鼻で測定する「イヤーオキシメータ OLV-5100」という名称のパルスオキシメータの1号機が開発されました。
一方、ミノルタカメラは、1977年に指先測定型として世界で最初の商品化(オキシメータOXIMET MET-1471)に成功しました。このOXIMETの米国での販売活動が刺激となり、米国で新たにパルスオキシメータを製造する企業が現れパルスオキシメータの改良が進みました。