パルスオキシメータ　よくあるお問い合わせ・Q＆A

A1.原理的には指（爪）の向きは上下反対でも測定は可能ですが、センサー部の形状や圧力は指定された方向で最も安定した測定ができるように設計されています。

指（爪）の向きを逆さまにすると測定の安定性が落ち、誤差を生じやすくなります。（体動や周辺光の影響などをより受けやすくなります。）
安定した測定をするために、また低温やけど等を避ける為にも指定された方向に装着してご使用ください。

A2.この指でなければいけないという指定はありませんし、左右の手についても同じく指定はありません。
しかし、指によって血流状態が異なる場合もあり、より安定した測定ができる指が異なる場合もあります。
比較的PI値が高い指やレベルメータがよく振れている指（血流状態の良い指）を選んで測定してください。

PULSOX-Neo でのPI値の使い方 PULSOX-Lite でのレベルメータの使い方

A3.PULSOXシリーズでは、不整脈でも「酸素飽和度（SpO₂）」は測定できるアルゴリズムを採用しています。
しかし「脈拍数」に関しては、不整脈の種類によっては正しく測定/表示できないことがあります。

PULSOXシリーズ以外のパルスオキシメータに関しては、測定できないものもありますので、ご購入いただいたメーカーにお問い合わせください。

A4.例えばPULSOX-Lite の場合、製品仕様の保証範囲は1060hPa（3,000m）ですので、機器の性能・動作については一定の担保があります。
また、同型で同じ仕様の製品（PULSOX-1）では、5,640mの高山での使用実績があります。

しかし、パルスオキシメータの基本原理として、指先が冷たい時や血流が悪い時は測定そのものが困難になりますので、
実際の登山環境では、機器は正常であっても、指先の冷えによって測定値がなかなか表示されないという事が起こり得ます。
使用時は、良好な血流状態を確保していただくことが必要です。

A5.運動している最中は、測定部位が大きく動いている為、測定できません。
運動中に使用される場合は、休憩時間等の測定部を静止した状態で使用してください。

パルスオキシメータは、測定中の動き（体動）に対して、非常にデリケートな測定器です。
装着している指や腕を大きく振ると、体動ノイズが生じて異常値が発生しやすくなります。
また、心臓より極端に低い位置や高い位置に装着部があると、うっ血などで、異常値が発生しやすくなります。
できるだけ胸の少し前の位置に装着部を保持し体動の影響がない状態で測定してください。
また自転車などでは、装着指でハンドルを強くグリップしますと、運動時のリズムが脈波信号を重なり、脈拍数の異常を生じやすくなります。

A6.コニカミノルタPULSOXシリーズは消費電力が非常に小さく、機内持ち込み不可の電子機器には該当しません。

A7.パルスオキシメータを長時間使用すると、接触部位に低温やけどや発赤、かぶれ等を起こすことがあります。
特に、末梢循環障害のある方や、高熱状態の方、あるいは特に皮膚の弱い方は注意が必要です。

なお、スポット測定用のパルスオキシメータ（フィンガーチップ型）は、本来、長時間の装着を意図したものではありません。
同じ指での連続使用は、長くても30分程度を上限にご使用される事を推奨します。

A8.機種によってメーカーが指の太さや体重等で対象年齢を規定していますので、そちらをご確認ください。
難病等により在宅人工呼吸器等のモニターとして使用する場合には、アラーム付きの連続使用可能な製品をお選びください。

一般的に、パルスオキシメータは成人の指のサイズを想定して設計されていますので、
小児のような細い指/短い指の場合、「適正な位置に指が届かない」「センサー部を指で完全に覆う事ができない」
「測定中に指の位置が動いてしまう」という事が生じ、正しく測定できなくなります。

小児専用のプローブが用意されている製品をお選びください。