パルスオキシメータ　よくあるお問い合わせ・Q＆A

A1.測定方法や受診の判断基準について、あらかじめ医師と相談しておきましょう。

また、自分自身の平常な酸素飽和度は、体調や一日の時間帯・直前の行動等で変化しますので、
実生活の様々な場面で自身の酸素飽和度がどのような値になるかを把握しておくことが大切です。
測定値が、自身の普段の平均的な数値よりも血中酸素飽和度（SpO₂）3~4％低下した場合、病状が急激に悪くなっている可能性があるため、医師に連絡する目安になるとされています^※。
　※一般社団法人日本呼吸器学会「よくわかるパルスオキシメータ」慢性呼吸器患者さん向けより
１回の測定では一時的な低下の可能性もあります。呼吸を整える、少し時間をおくなどして複数回測定をして、一時的な低下ではないか、よく確認しましょう。

A2.一般的に、正常な酸素飽和度は95～98%程度、安静時に90%を切ると呼吸不全に相当すると言われています。
平常な酸素飽和度の値は人それぞれです。例えば、高齢者であれば95％程度、後期高齢者になれば94％・93％程度が平常値という事も多くあります。

普段の酸素飽和度の値は年齢や基礎的な体調（何らかの基礎疾患の有無）で大きな変動がありますので、普段から測っておいて、自身の平常値を知っておく事が大切です。
また、同じ人でも、1日の中で酸素飽和度の変化がありますが、その変化の大きさも人によって異なりますので、様々な状況での平常値を知っておきましょう。

A3.どちらが正しいか判断する事は容易ではありません。
病院で測定されるときと家庭で測定するときでは、測定時の環境や条件が異なっています。
値の差は、異なる条件によるそれぞれが正しい酸素飽和度を示しているからかも知れません。
あるいは、パルスオキシメータは表示される値に血中酸素飽和度（SpO₂）±1～2%の誤差が生じており、機種によっては正確度が低い場合もあります。

あくまで、お使いの機種で普段の様々な状況での平常値との変化量をもって酸素飽和度をご活用ください。

なお、指先が冷えているときなどは、以下の例のように特に測定値の違いが顕著に異なります。
　例：普段より低い値を出す、数値がばらつく、測定ができなくなる　など

A4.測定するたびに値が異なり、ばらつきを感じる場合には、いくつかの要因が考えられます。
パルスオキシメータは指先を通って変化していく光の量を測定していますので、以下のような場合はセンサーが正しく光を捉えられません。
・指先が正しい位置で装着されていない
・指の汚れやネイルアート等によって、光の通過を邪魔している
・指先の血流が悪い
・指や腕が動いている

パルスオキシメータは、１回の測定だけでは誤差の影響が出る可能性があります。
1回だけの測定で判断せず、簡単に測定できる特性を活かして、繰り返して測定することです。

本当に自身の酸素飽和度が測定のたびに変化しており、パルスオキシメータは正確に表示している可能性もあります。
複数回測定する事で、そうした変化も早期に確認できる可能性があります。

A5.機種によってメーカーが指の太さや体重等で対象年齢を規定していますので、そちらをご確認ください。
難病等により在宅人工呼吸器等のモニターとして使用する場合には、アラーム付きの連続使用可能な製品をお選びください。

一般的に、パルスオキシメータは成人の指のサイズを想定して設計されていますので、
小児のような細い指/短い指の場合、「適正な位置に指が届かない」「センサー部を指で完全に覆う事ができない」
「測定中に指の位置が動いてしまう」という事が生じ、正しく測定できなくなります。
小児専用のプローブが用意されている製品をお選びください。