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公開日2024.03.18

効果的なオフラインマーケティングとは?
施策例やオンラインとの相乗効果を解説

オフラインマーケティング オフラインマーケティング

デジタル化の進んだ現代でも、企業の多くがオフラインマーケティングに取り組んでいるのではないでしょうか。近年は、オフライン・オンラインを掛け合わせたマーケティング施策が注目されています。

この記事では、効果的なオフラインマーケティングの施策や、オンラインとの相乗効果について解説します。

オフラインマーケティングとは?

オフラインマーケティングとは、インターネット環境を使用せずに宣伝・広告を行うマーケティングのことです。例えば、紙媒体を用いた折り込み広告やチラシ、DM、テレアポ、セミナーイベントなど多くの種類があります。

デジタル時代となりWebマーケティングやSNS広告などの施策が活発となっている現在でも、オフラインマーケティングの重要性は高く、オフラインだからこそのメリットを得ることができます。

オフラインマーケティングのメリット

対面での接客

ここからは、オフラインマーケティングのメリットについてご紹介します。

確実に情報を届けられる

オフラインマーケティングは直接ターゲットの手元に届けられるメリットがあります。

インターネット環境を使用するオンラインマーケティングは不特定多数の方に向けて情報を発信できますが、アプローチしたいターゲットに見てもらえるかどうかは確実ではありません。ユーザーにとって適切な広告を配信する「ターゲティング広告」という手法もありますが、サイト上の情報に埋もれる可能性が高くなります。

一方で、紙媒体広告(郵送DMなど)のオフラインマーケティングでは、特定のターゲットへ確実に情報を届けることができます。可読性が高く、モノとして手元にあれば何度も見返せるため、再読性も上がるメリットがあります。

また、スマホやパソコンを使う機会が少ない高齢者の方も含め、幅広い顧客層にアプローチできる点はオフラインマーケティングならではの魅力でしょう。

オンラインに比べて信頼度が高い

オンラインマーケティングは多くの人の目に触れますが、ネット上には嘘や間違った情報が記載されたサイトもあるため、警戒心をもたれてしまう場合があります。

一方で、新聞や業界紙といった信用性の高い紙媒体や対面で行われるオフラインマーケティングは、発信元が分かるため信頼度が高く、ブランディング効果も見込めるでしょう。

顧客の反応を直接確認できる

店舗やセミナーなどでの対面接客やテレアポを用いたオフラインマーケティングの場合、顧客と実際に会話することができるため、リアルな反応を確認することができます。

特にセミナーイベントのように直接接触や体験ができる場であれば、顧客の表情や小さなニーズの変化に気付けるので対応しやすいというメリットがあります。

五感に訴えることができる

マーケティングにおいて五感に訴えかける施策を行うことは、顧客の判断や行動を促すための重要なポイントです。WebやSNSにおける視覚だけでなく、聴覚・嗅覚・味覚・触覚に訴えかけることができるのがオフラインマーケティングの魅力のひとつです。

例えば、商品パッケージにエンボス加工を施すことで、見た目のインパクトだけでなく触ったときの紙の質感によって高級感を演出できます。また、ディノスのDM活用事例では、コロナ禍で外出がしにくい時期のクリスマスに、優良顧客に向けてパロサント(香木)入りのDMを送付。癒しの香りを届けることでビジョンへの共感を高め、売上にもつなげています。
参考:第38回 全日本DM大賞 遠くペルーから香りで届く物語、パロサント入りDM

食品の実演販売は、味覚と嗅覚だけではなく調理時の音なども体感でき、その場にいる顧客の聴覚を刺激できます。メイクアップの体験イベントであれば、実際にアイテムを試せる上にメイクを学べるため、満足度の向上やファン化につながるでしょう。

特に、幼い頃からスマホやタブレットなどを見慣れているZ世代には、デジタルと離れた施策によって温もりや新鮮な印象を与えることができます。

効果的なオフラインマーケティングの施策

オフラインマーケティングを活用する際は、自社に合った方法を選定して戦略を立てることが大切です。ここからは、オフラインマーケティング施策の種類と効果を出すためのポイントを解説します。

郵送DM(ダイレクトメール)

郵送DM(ダイレクトメール)は、企業から個人・法人宛に送られる印刷物のことです。ハガキDMが現在の主流になっていますが、必要に応じてチラシやカタログなどを封入することでより多くの情報を届けることができます。DMを活用するときは顧客をリストアップし、印象に残りやすいデザイン、分かりやすい内容で作成することを意識しましょう。

郵送費の高騰が最近ニュースで取り上げられており、総務省は2024年秋以降の改定を検討しています。しかし、ネオマーケティングが2021年に行ったリサーチによると、DMは70.5%の方に読まれており、DMによって「商品購入・サービス利用の意欲が高まる」と答えた方は30.4%と高い効果が見込めることが分かります。郵送費が高騰しても、ターゲットを限定して適切な内容・タイミングでDMを送付することで効果的なマーケティングが行えるでしょう。

新聞広告

新聞広告は、新聞の紙面に掲載できる広告のことです。また、新聞を開いたときに折込チラシを入れている場合もあります。新聞広告は情報の信頼度が高いと感じてもらえるため、地域を絞ったマーケティングを行いたい場合に活用するとより高い広告効果が期待できるでしょう。新聞の紙面は基本的に黒単色で作成されているため、カラフルな色味よりも少ないカラーの方が好まれます。その分、キャッチコピーなどで印象を残せると顧客の興味をひくことができます。

一方で、日本新聞協会によると新聞の購読者は年々減少しており、2023年10月時点の新聞発行部数は2859万部で1年前に比べて225万部、7.2%の減少率となっています。また、若年層の購読者も少ないため、高齢層をターゲットとしたエリアマーケティングに活用するなど戦略を立てることが必要です。
参考:日本新聞協会新聞の発行部数と世帯数の推移

チラシ広告

チラシ広告は、新聞やフリーペーパーなどにチラシを挟んで配布したり、自宅へ直接ポスティングしたりするマーケティング手法です。保存性・再読性に優れており、地域の店舗情報や商品・サービスの宣伝などで用いられています。特定の地域で新規顧客獲得を狙いたいという場合はチラシ広告を活用するのがおすすめです。また、キャンペーン情報や割引クーポンがあるとより長く手元に残してもらえるでしょう。

近年は同じ内容のチラシを配るのではなく、バリアブル印刷によってターゲットの居住地や家族構成などのデータを基により「刺さる」内容にする手法が採用されています。
例えば、不動産売却の物件募集の場合はマンションの写真とマンション名をチラシに入れる、入塾のためのポスティングチラシであれば居住地から通っている可能性のある中学、高校名を入れるなどの方法です。
参考:バリアブル印刷とは?活用事例やメリット・デメリットを解説

イベント

セミナーや展示会など様々なイベントを通じて商品・サービスの魅力を伝えるマーケティング手法です。顧客と直接交流して商品・サービスを体験してもらう場を提供することで、宣伝効果や購買意欲を高めることが期待できます。イベントを開催する際は集客のために告知をすること、また、イベント後の振り返りや顧客へのアフターフォローも行うことがポイントです。

オフラインマーケティングの事例

ここでは、実際のオフラインマーケティングによる成功事例をご紹介します。

2ndパーティデータの活用でDMの訴求力を最大限に 【IDOM】

中古車買取販売のガリバーを運営するIDOMでは、リテンションを行う際にDMを用いることで高い訴求力を得ることに成功しています。自社のファーストパーティデータ(査定額)とセカンドパーティデータ(ローンの残高)から差額を算出された情報をDMに掲載し、対象のユーザーに送付しました。その結果、反応率が通常の4.85倍、ROI(投資利益率)は通常の約1.8倍となったのです。
参考:MarkeZine イベントレポート

「toB向けカフェ風DM」で既存顧客へアプローチ 【イムラ封筒】

「第38回全日本DM大賞」で、イムラ封筒がグランプリ作品に選ばれました。イムラ封筒では、新たな事業「イムらと」のサービス内容とブランドの認知拡大によって顧客拡大を目指すDMの作成を実施。顧客が抱えるダイレクトマーケティングの課題や悩みを、気軽に無料で相談できるカフェ「イムカフェ」がオープンしたという設定で、カフェ外観をモチーフにデザインしたDMを作成しました。チラシにQRコードを掲載することでサイトへ遷移できるようにし、新規顧客を4件獲得。顧客開拓・拡大の狙いに成功しています。このように、toCだけでなくtoBに対してもDMのデザインを工夫したり仕掛けを活用することで印象を残すことができます。
参考:第38回 全日本DM大賞

五感に訴えるパッケージデザインを実現 【マッシュビューティーラボ】

株式会社マッシュビューティーラボ様による自社サービスの導入事例をご紹介します。ビューティーブランド「Celvoke(セルヴォーク)」の3周年記念パッケージに、コニカミノルタジャパンが販売するデジタル加飾印刷機「JETvarnish(ジェットバーニッシュ)3D」のニス加工を採用。ブランドの世界観・インパクトを大事にしつつ、光の反射や手触りなど五感に訴える美しいデザインに仕上げました。コレクション発表会での評判もよく、見る人の心を引き付けるようなインパクトのあるパッケージを実現。ブランドのインパクトや付加価値向上に貢献しました。
参考:コニカミノルタ 導入事例

オンライン(デジタルマーケティング)との相乗効果

OMOのイメージ

オフラインマーケティングは、オンラインと組み合わせることで相乗効果を得ることができます。例えば、DMやチラシといったオフライン広告にアクセス解析用のパラメーターを付加したQRコードを掲載し、アクセス解析・効果測定を行い、次の施策に活かす方法が近年は多く取り入れられています。

オフライン広告とオンライン広告との相乗効果を高められるかは重要視されており、その中で近年注目されている「OMO(Online Merges with Offline)」は、オフライン・オンラインの融合によって顧客体験の向上を実現させる新たなマーケティング手法です。

オンライン施策による顧客データをもとに特定の顧客へサンプル付きDMを送付する

ECサイトで商品を購入、もしくはカートに入れた顧客に対してクーポン付きのDMを発送する

というように、オフライン・オンラインを連携させることで顧客の購買行動をサポートし、LTV(顧客生涯価値)最大化へとつなげることが期待できるでしょう。

まとめ

今回ご紹介したようにオフラインマーケティングは、顧客のニーズに合わせた施策を行うことでより高い宣伝効果を得られるマーケティング手法です。

Variable Studio」は、バリアブル印刷物のレイアウトから面付け、出力までの一連の作業を簡単に操作できるクラウド型の印刷ソリューションです。DMをはじめ、POPや名刺など様々な紙媒体を自社内で作成することが可能です。バリアブル印刷によって、パーソナライズ化した内容で、より訴求力の高い広告を作ることができます。

効果的なオフラインマーケティングによって、顧客へ積極的なアプローチを図りましょう。

コニカミノルタジャパン 白井杏奈

コニカミノルタジャパン株式会社

白井 杏奈

Profile:大学卒業後、静岡のIT企業にてプロモーション業務(広告運用、Webサイト制作、オウンドメディア運営、展示会対応、デザイン業務)に従事。その後、MAツールベンダーのデジタルマーケティングを担当。現在はコニカミノルタジャパンにて、Variable Studioの拡販を行うべくグロースハッカーとして勤務している。

Profile:大学卒業後、静岡のIT企業にてプロモーション業務(広告運用、Webサイト制作、オウンドメディア運営、展示会対応、デザイン業務)に従事。その後、MAツールベンダーのデジタルマーケティングを担当。現在はコニカミノルタジャパンにて、Variable Studioの拡販を行うべくグロースハッカーとして勤務している。

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