コニカミノルタ

アニュアルレポート2013

事業レビュー

  • 情報機器事業
  • 産業用材料・機器事業
  • ヘルスケア事業

事業レビュー 産業用材料・機器事業 主要製品の販売数量が伸長し、増収増益

ディスプレイ材料分野

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TACフィルム、VA-TACフィルムともに好調に推移 薄膜製品の競争優位性を強化し、モバイル市場におけるプレゼンスも向上

当社の強みである40μm厚の液晶偏光板用TACフィルム、大型テレビ向け視野角拡大用VA-TACフィルムおよび60μm厚TACフィルムなど薄膜製品が好調に推移し、これら製品の販売数量は前期を上回りました。また、業界に先駆けてモバイル市場向けに25μm厚の超薄膜TACフィルムの量産を2012年11月より開始し、薄膜製品における競争力を一層高めました。

光学分野

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デジタル一眼レフ用交換レンズなどの成長領域で大幅伸長

HDD用ガラス基板および光ディスク用ピックアップレンズは、市況悪化の影響を大きく受け、販売が振るわなかったものの、デジタルシネマ用プロジェクターレンズやデジタル一眼レフ用交換レンズなどの成長領域において、当社製品の採用が拡大しました。また、携帯電話用レンズユニットはスマートフォン向け出荷が2012年初より始まり、いずれの製品も販売数量は前期を上回りました。

計測機器分野

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大口顧客の獲得により販売拡大 収益構造の強化に向けた取り組みも進展

スマートフォンなどのディスプレイや、LED照明器具の製造工程の中で品質管理に使われる色彩照度計「CL-200A」、ディスプレイカラーアナライザー「CA-310」などの光源色計測機器の大口受注を獲得し、販売数量は前期を上回りました。
また、光源色測定領域での競争力強化を図るため、特に上位セグメントの製品で高いシェアを持つInstrument Systems GmbH(本社:ドイツ)を2012年11月に買収しました。同社は、LEDを含む照明業界において、その技術力、営業力に強みを持つ同分野のトップ企業であり、すでにNo.1のシェアを有するディスプレイ測定分野でのラインアップ拡充、さらには急拡大しているLED光源や、今後の大きな成長が見込まれる有機EL光源といった照明分野も含む総合的な光源色測定において、確固たるトップポジションを維持できるものと考えています。加えて、有機ELをはじめとする次世代照明・部材に関する事業と、この光源測定事業のシナジー創出も期待できます。

これらの結果、産業用材料・機器事業の売上高は1,467億円(前期比8.6%増)、営業利益は236億円(同55.7%増)となりました。光学分野など一部製品を除いて、主要な製品全般の販売数量が増加したことにより、前期比で増収増益となりました。
当事業ではデジタル家電などに偏った製品領域への部品ビジネスから脱し、今後成長が期待できる領域で安定的に高い収益性を維持する事業体へのシフトを目指しています。
計測機器分野における買収もこの施策の一環でもあり、当期業績にも着実に貢献を果たしています。


売上高・営業利益・営業利益率推移TACフィルム販売状況(数量ベース)
一眼レフ用交換レンズ販売状況(数量ベース)光源色計測機器販売状況(数量ベース)
カメラ付携帯電話用光学ユニット販売状況(数量ベース)画像