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当事業では、アナログからデジタルへの事業構造の転換を図るべく、国内外の医療施設に向けてデジタルX線画像診断システムの販売拡大に取り組みました。
主力製品であるカセッテ型デジタルX線撮影装置「AeroDR(エアロディーアール)」は、当社の独自開発および自社生産による高画質シンチレータ(蛍光体)を搭載し、小型かつ世界最軽量ながら低被曝、高画質であるという競争優位性を背景に、国内外ともに販売が伸長しました。
主に小規模クリニックをターゲットとしたCR(コンピューテッドラジオグラフィー)は、海外での戦略機の販売が順調に拡大しました。
フィルム製品に関しては、既存の自社生産体制から外部への委託生産に切り替えました。日本などの先進国では、画像診断の普及によるフィルムレス化が継続する一方で、中国を中心とした新興国市場では今後も安定したフィルム需要の増加が見込まれています。今回のフィルム生産外部委託により、事業採算性の改善が今後も見込まれます。
これらの結果、ヘルスケア事業の売上高は727億円(前期比0.4%減)、営業利益は前期の9千万円から33億円となりました。売上高は、デジタル機器の伸長とフィルム製品の減少が相殺され、前期比微減となりましたが、デジタルX線撮影装置の販売増と、収益性改善の取り組みが奏功し、営業利益は大幅な増加となりました。
海外市場でのDR(デジタルラジオグラフィー)拡販に向けて、2013年6月に、GEヘルスケア(本社:イギリス)と日本を除くグローバル市場での販売契約を締結しました。同社とは、過去10年近くにわたり、米国市場におけるCRの販売に関して協力関係を構築してきましたが、今回、「AeroDR」に関しても提携したことにより、世界各国におけるGEヘルスケアの幅広いグローバル販売網を活用したさらなる拡販への基盤が強化されました。
今回の販売協力関係の強化により、先進国から発展途上国までの多様な顧客ニーズに対応したソリューションの提供を加速します。
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