公開日 2023.10.2
フライヤーとは?
チラシ・ビラとの違いや目を引くデザインのコツ
「フライヤー」は、カフェなど飲食店のレジ横や、イベント会場・ライブハウスなどで見かける小型の印刷物です。紙の販促物の1つですが、チラシやビラなど似たような名称のものもあり、違いや特徴を理解しづらいと感じる方もいるかもしれません。
今回は、フライヤーの定義やチラシ・ビラとの違い、活用シーンやデザインのコツなどをご紹介します。フライヤーについてよく知った上で、宣伝効果の高いフライヤーを作成しましょう。
フライヤーとは
フライヤーとは、1枚の紙に印刷した広告クリエイティブを指します。ちなみに「フライヤー」は英語に直すと「flyer」となり、意味は「飛行家」です。なぜ1枚紙の広告に飛行家という名が付いているのかというと、昔は1枚印刷の広告物を飛行機や飛行船で空から大量に撒いてPRするという手法があったためといわれています。
現代においてフライヤーは、手に取りやすいレジ横などに配置される場合や、人によって手渡しされる場合があります。サイズは一般的な広告印刷物よりやや小さめのA5やA6など、A4よりも小さく手に取りやすい大きさが主流です。紙質としては厚みのある紙に印刷されることがほとんどで、特定のターゲットが配布対象となります。
フライヤーとチラシ・ビラの違いは?
1枚物の広告クリエイティブといえば「チラシ」や「ビラ」を思い浮かべる方も多いでしょう。
チラシ・ビラと、フライヤーの間にはどのような違いがあるのでしょうか。
フライヤーとチラシとの違い
フライヤーとチラシに、明確な違いはありません。しかし、A4サイズ以上の大きさがあって紙質が薄いものや、ポスティングで配布される広告物を「チラシ」と呼ぶことが一般的です。それよりも小さく厚手で、店内配置の形や人の手によって配布されるものを「フライヤー」と呼ぶ場合が多くなっています。
フライヤーとビラとの違い
フライヤーとビラにも、明確な違いは特にありません。ただし、その用途によって区別されるケースもあります。フライヤーが配布物(配るもの)を指すことが多いのに対し、ビラは掲出物(貼り出すもの)として多く制作されています。また、フライヤーは厚みのある紙で制作されますが、ビラはその名のとおり薄い紙に印刷される場合が一般的です。
フライヤーが活用されるシーン
フライヤーは、主にどのような広告目的で使用されているのでしょうか。
ここでは、フライヤーが活用される場面についてご紹介します。フライヤーは不特定多数の相手に配布するものというより、特定の層に対しターゲットを絞り込んで配布される場合が一般的です。
イベントの集客
イベントや各種キャンペーンの集客目的としても、フライヤーはよく活用されています。対象となる見込み顧客に目に留めてもらい、催し物や施策に関する情報を広める目的で用いるケースです。
ショップの広告
カフェなどの飲食店や、習い事・美容などに関するサロンのショップ広告としても、フライヤーはよく用いられます。このケースでは、付き合いのある他店や自店舗のレジ付近などにフライヤーを配置し、1枚ずつ持って行ってもらうという配布形式を用いる場合が主流です。
フライヤー作成のコツ
フライヤーを実際に作成する場合、どのような点を意識して作ると良いのでしょうか。
ここでは、効果的で目を引くフライヤーを作るためのコツをご紹介します。
手に取りたくなる付加価値を付ける
ただの紙1枚で終わらない、何らかのプレミア(特典)的な要素を加えると、より広告効果が見込めるでしょう。たとえばクーポン券や来店プレゼントなどの特典や、くじなどを付加することがおすすめです。
くじであれば、1枚1枚に異なるシリアルナンバーを可変印刷し、くじ付きフライヤーにして来店を促進するなどの施策が良いでしょう。
フライヤーはデザインがカギ
不特定の人に大量配布するチラシと異なり、フライヤーはあらかじめ対象となるターゲットが決まっています。特定のターゲットに合わせて配布することを考慮すると、デザインにもこだわる必要があるでしょう。
しかしデザインにこだわるべきとはいっても、通り一遍なおしゃれさが感じられれば良いというものではありません。フライヤーを作る際には、まず配布対象となるターゲットについてリサーチしましょう。どのようなデザインであればターゲットの興味をひきやすいのかを検討した上で、デザインに落とし込んでいくと良いでしょう。たとえば、子どものいる女性をターゲットとしたカフェのフライヤーであれば、温かみのあるカラーで統一し、キッズスペースやお子さま向けメニューの紹介を目立たせるなどの工夫ができます。
インパクトのあるキャッチコピー
フライヤーの大きさは限られています。それだけに、紙面で用いる言葉の選び方には慎重になりましょう。あまり長く複雑な文章は避け、ひと言二言でしっかり意図の伝わる短文がおすすめです。特に重要になるのが、もっとも大きく記される「キャッチコピー」です。キャッチコピーでは、フライヤーに掲載する情報の中でもっとも強調したい部分がしっかり伝わる内容を心がけてください。
キャッチコピーの文面で留意したいのは、「ターゲットにとってのメリット」を伝わりやすいよう簡潔にまとめることです。イベントやお店の特徴が分かり、かつ読みやすく短いキャッチコピーを考えてみてください。たとえば、男性の顧客をイメージした美容院のフライヤーであれば「早い・安い・かっこよく決まる!」「最短〇分でモテ髪に」といったコピーでコストパフォーマンスの高さを訴求することができます。
必要な情報を盛り込む
フライヤーに掲載する文言は短めがベストとはいっても、必要な情報が盛り込まれていなければ伝えたい内容を伝えきれません。シンプルかつ的確に情報を盛り込むには「5W1H」の活用がおすすめです。
5W1H
When | いつ |
---|---|
Where | どこで |
Who | だれが |
What | なにを |
Why | どうして |
How | どのように |
たとえば、音楽ライブの文言であれば
When | 〇月×日 |
---|---|
Where | 会場 △△ホール |
Who | 人気バンド□□出演! |
What | 多数の人気曲を披露 |
Why | 結成5周年記念地元凱旋ライブ |
How | 前売チケット発売中!詳細は二次元コードで |
これでほとんどの情報を盛り込むことができるという訳です。
配色はターゲットや商材によって使い分ける
小さな紙のフライヤーですから、配置できる色にも限りがあります。使う色味は厳選し、ターゲットや商材に合ったものを選定しましょう。たとえばお店の広告であれば、お店のイメージカラーを入れるなどの方法が有用です。
可変QRコードの印刷で効果測定も可能
フライヤーに可変QRコードを配置しておくことで、フライヤーの効果測定も可能です。可変QRコードでの効果測定を簡単に説明すると以下のような仕組みになっています。
リンク先のURLに計測用のパラメータ(流入元を示す文字列)を追加してQRコードを発行
↓
アクセス解析ツール(GA4など)でURLを読み取った回数を計測し、アクセスがカウントされる
QRコードをバリアブル印刷(可変印刷)することで顧客ごとに個別のURLを発行できるため、年齢層や性別などターゲット層ごとの効果を検証することもできます。
まとめ
フライヤーは、特定のターゲットに告知や宣伝をしたいときにおすすめの広告物です。
フライヤーを作成する際は、ターゲットにとって有益となる情報を厳選して盛り込みましょう。
「Variable Studio」は、フライヤーの作成にもおすすめのバリアブルソフトです。Variable Studioの大きな特徴は、データベースの入力からレイアウト、面付け出力まで、一連の作業をクラウド上で完結できる点。可変データにも柔軟に対応できますので、効果の高い広告クリエイティブの作成でお悩みであれば、ぜひお気軽にご相談ください。
コニカミノルタジャパン株式会社 白井 杏奈Profile:大学卒業後、静岡のIT企業にてプロモーション業務(広告運用、Webサイト制作、オウンドメディア運営、展示会対応、デザイン業務)に従事。その後、MAツールベンダーのデジタルマーケティングを担当。現在はコニカミノルタジャパンにて、Variable Studioの拡販を行うべくグロースハッカーとして勤務している。 Profile:大学卒業後、静岡のIT企業にてプロモーション業務(広告運用、Webサイト制作、オウンドメディア運営、展示会対応、デザイン業務)に従事。その後、MAツールベンダーのデジタルマーケティングを担当。現在はコニカミノルタジャパンにて、Variable Studioの拡販を行うべくグロースハッカーとして勤務している。 |
イベント情報やお役⽴ち資料など
印刷ビジネスに役⽴つ最新情報をお届けします。
「資料が欲しい」「詳しく知りたい」など
フォームよりお気軽にお問い合わせください。