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「bizhub(ビズハブ)」シリーズのA3MFPモノクロ機の販売台数は前期並みに留まりましたが、カラー機は日米欧アジア他の全地域で販売台数を伸ばし、A3MFP全体でも前期を上回りました。また、当分野の成長領域である、OPS(Optimized Print Services:お客様に最適なプリント環境を提供するサービス)では、グローバル販売体制の強化が奏功し、大手自動車メーカーBMW社や米国航空宇宙局(NASA)など15社から、事務機器運用管理について複数年契約を受託しました。さらに、将来の成長を見据えたITサービス事業への業容拡大を目的として、欧米のITサービスプロバイダー計10社を買収するなど、欧米市場におけるITサービス網の拡充を推進しました。また、2012年1月には、シリーズの最上位機として「bizhub C754/C654」のカラー機2機種を発売し、当分野における商品競争力の一層の強化を図りました。
2010年秋から販売を開始した新シリーズ「bizhub PRESS(ビズハブプレス)C8000/C7000/C6000」のカラー機3機種が企業内印刷やデジタル商業印刷向けに好調に推移し、当期のカラー機販売台数は日米欧アジア他の全地域で前期を大きく上回りました。モノクロ機も海外市場を中心に前期を上回る伸びとなった結果、当分野の売上高は1,000億円を超える規模にまで拡大しました。
これらの結果、当期の情報機器事業の売上高は5,475億円(前期比1.5%増)となりました。円高に伴う為替換算による減収影響244億円を除いたベースでは約6.0%の増収となります。営業利益は394億円(同5.4%増)となり、東日本大震災やタイ洪水などの大規模な自然災害の影響による部材の調達難を抱えながらも、販売への影響を最小化することに努め、円高の中にあっても増収増益となりました。
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