コニカミノルタ

コニカミノルタについて

循環型社会の実現

使用済み製品の回収・リサイクル

コニカミノルタは、世界各国の法規制や市場の状況に合わせて、使用済み製品の回収・リサイクルのプログラムを地域ごとに構築しています。

使用済み製品の回収・リサイクルプログラム

コニカミノルタは、お客様で不要になった複合機・プリンターなどの機器製品を、各国コニカミノルタグループ販売会社を通じて回収し、各国毎に認可を受けるなど、法規要求を満たした協力会社にてリサイクルを行う体制を構築しています。
コニカミノルタの回収・リサイクルプログラムは、各国の廃棄物関連法に準拠したプログラムです。各国の協力会社との契約にあたっては、地域ごとに必要な法規制の遵守をお願いしています。また、リサイクル状況の報告や定期的な現場監査を通じて適切な処理が行われていることを評価しています。日本では、3年に1回現場監査を実施、環境法規制対応を含め、リサイクルの状況を確認しています。
例えば、日本では使用済みの複合機・プリンターを8カ所の回収センターで集めた後、指定した7協力会社にてリサイクルを実施しています。回収した製品を機械破砕ではなく手作業で解体することで、リサイクル率の高い処理を実現しています。解体後の部品は、金属やプラスチックなどに分別し、多くは材料として再利用しています。材料として再利用できないものも殆どを燃料として再利用しています。
2023年度、コニカミノルタではグローバルで合計63.1千トンの情報機器を販売しました。また、日本、中国、アメリカ、欧州などに拠点がある主要な販売会社において、13.2千トンの情報機器を回収しました。そのうち13.1千トンが再資源化されています。


協力会社での作業の様子

また、コニカミノルタは、「産業廃棄物の広域的処理に係る特例制度(広域認定制度)」に基づき、販売した複写機・複合機、プリンターを処理する認可を環境省から受け、法人のお客様にて使用済みとなったプリンターや複写機を有償で回収・再資源化するプログラムを運用しています。

また海外でも、各国の状況に合わせて活動を進めており、例えば欧州では、電子・電気機器の廃棄に関するEU指令(WEEE)に準拠、その他中国やインドといったアジア諸国をはじめ、各国の法律や環境ラベルの要求に沿った対応を行っています。

使用済みトナーカートリッジの回収・リサイクルプログラム

コニカミノルタでは、レーザープリンターや複合機の使用済みトナーカートリッジの返却リサイクルプログラム「Clean Planet Program」を、日本、米国および欧州など20カ国以上で提供しています(欧州ではベルギー、オランダ、ノルウェーにてプログラムを開始し、今後順次拡大予定)。また豪州でも独自の回収リサイクルプログラムを提供しています。
お客様向けのポータルサイトを通じ、回収ボックスを発注いただき、箱がいっぱいになり次第返送いただくことで、お客様のリサイクル課題を解決します。
回収されたトナーカートリッジは、リサイクルのリーディングカンパニーであるクローズ・ザ・ループ社の協力のもと、最新の技術を駆使してマテリアルリサイクルされ、二次原料を最大限に回収します。焼却や埋め立て処理は行いません。


使用済み製品回収・リサイクル 実施地域

2023年度の日本における機器回収実績

  • 推定回収率=85%
  • 再資源化率=99%

製品回収量・リサイクルのデータ詳細はESGデータ内の環境データ(Excel)を参照ください。

使用済みトナーボトルを再利用(トナー再充填)

コニカミノルタでは、使用済みトナーボトルを回収して再資源化する取り組みを進めてきました。社会的に求められるサーキュラーエコノミーへのさらなる貢献のために、2021年からは新たに、使用済みトナーボトルにトナーを再充填して供給する体制を構築し、欧州で販売を開始しました。従来よりさらにプラスチックの使用量を削減するだけでなく、トナーボトル成形時のエネルギー削減にも寄与しています。


トナー再充填の流れ

業界団体・ネットワークへの参画

日本での事例

コニカミノルタ(株)は、一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA: Japan Business Machine and Information System Industries Association)が運営する「回収機交換システム」に参加しています。この取り組みを通じてコニカミノルタを含む複写機・複合機/デジタル印刷機の製造メーカー各社が下取りした他社機を共同の回収センターへ集め、製造メーカーへ返却することで、業界全体で製品の回収・リサイクルを促進しています。北海道から沖縄まで全国35箇所の回収拠点と9箇所の交換センターを設置し、日本全国をカバーしています。

欧州での事例

フランスではコニカミノルタビジネスソリューションズフランス社が、事務機器メーカー17社の共同出資でCONIBI社を設立し、回収業務を委託しています。CONIBI社は独自の無料回収システムを形成し、トナーカートリッジや消耗品のリサイクルを促進しています。

脱墨(印刷物からのトナー除外)性向上によるお客様先でのリサイクル支援

欧州市場においては、印刷したコピー用紙のリサイクルにあたり脱墨工程が求められています。
コニカミノルタビジネスソリューションズヨーロッパ社はINGEDE International Association of the Deinking Industryによる脱墨の認証をうけており、高水準な紙のリサイクルを可能にし、資源の有効活用に貢献します。

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