コニカミノルタ

コニカミノルタについて

生物多様性・水資源

基本的な考え方

基本的な考え方

私たちは、豊かな生活の基盤である生物多様性が危機的状況にあるという認識に基づき、事業活動が生物多様性に与える影響および自然の恵みへの依存を深く理解し、生物多様性の保全と持続可能な利用に向けた活動を推進しています。

コニカミノルタは、国際社会が目指す「ネイチャーポジティブ」と「森林破壊ゼロ」社会の実現を支持し、生物多様性リスクを把握し、さまざまなステークホルダーと連携して、事業活動にともなう生物多様性への影響低減の取り組みを推進します。

また、自然資本による事業への依存と影響、その評価および機会とリスクに取り組んでいく姿勢を明確にするため、「自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD:Task Force on Nature-related Financial Disclosures)」の理念および提言に賛同しています。2024年1月、スイスで開催された世界経済フォーラムにおいて、TNFDアーリーアダプター企業として登録されました。事業活動と生物多様性の関係性をより深く洞察するとともに、新たな評価手法の導入も含め、情報開示フレームワークに基づいた情報開示の強化を図ってまいります。

コニカミノルタは、経営理念、経営ビジョンなどから成るコニカミノルタフィロソフィーを体現するための行動原則として「コニカミノルタ行動憲章」を定め、取締役会により承認されています。この行動憲章のなかで、生物多様性の保全に向けて生態系への影響を軽減するとともに生物多様性保全に貢献する活動に取り組む基本的な姿勢を示しています。また長期的な環境ビジョンである「エコビジョン2050」において、「生物多様性の修復と保全に取り組む」、「地球資源使用ゼロに向けて、自社製品における地球資源使用量を2050年までに90%以上削減する」および「自社製品以外での地球資源の削減貢献量を拡大する」ことにコミットしています。TNFDに沿って自然シナリオ分析を実施した結果、天然資源やプラスチックを含む地球資源の使用が早期に優先的に取り組むべき分野として中長期の定量目標の設定に至っています。当社が培ってきたコア技術をAI活用と事業領域をまたぐ技術融合により強化し、自社製品の地球資源使用量を最小化するとともに、お客様や調達先における地球資源削減の貢献度を高めていきます。この長期目標を達成するためのマイルストーンとして、中期経営計画(2023-2025)に紐づく「中期環境計画2025」において管理指標を設定しております。2025年度に自社製品における地球資源使用量を20%削減すること、自社製品以外での顧客・社会における資源削減貢献量を40万トン創出することを目標として設定し、年度計画を策定して四半期ごとに達成度を確認するとともに追加施策の検討を行っております。

国際連合の提唱により実施された環境アセスメントである「ミレニアム生態系評価」で開発された企業のための生態系サービス評価(ESR:Ecological Service Review)を活用して、生態系に依存し影響を及ぼしている事業活動を、コニカミノルタグループのすべての事業を対象にワールドワイドで抽出しています。そして、コニカミノルタの事業活動が生態系から享受する恩恵(INPUT)と、生態系に及ぼす影響(OUTPUT)を、製品ライフサイクルステージ別(上流の原材料の調達、下流の輸送・販売、製品使用・保守、回収・リサイクル、および自社操業における設計・製造、土地利用、隣接地域での活動)にまとめた「関係性マップ」を作成し、これを評価して、具体的に取り組むべき項目を特定しています。その結果、自社操業(設計・製造)において、生態系サービスの依存と影響の度合いが高いことを確認するとともに、世界的または国内的に重要な生物多様性を含む場所(ホットスポット)の近くにおいて自社操業を行っていないことを確認しています。

また、TNFDフレームワークに沿って実施した自然シナリオ分析の結果を踏まえ、生態系に及ぼす影響に十分配慮した事業活動を運営するとともに、重要な生態系に著しい影響が想定される場合はその最小化および回復に努めていきます。取り組みにあたっては、当社事業はもちろん、サプライヤーやビジネスパートナー、製品ソリューション提供を通じたお客様など、広く外部と協働し、生物多様性保全の取り組みを推進していきます。

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