マジカラー活用例「同人誌を作ってみよう!」前編
印刷所に入稿する場合、紙原稿ではちゃんと見えている細い線(下ろしたての丸ペンの線、0.15程度のロットリングの線など)が印刷時に飛んでしまうこともよくありました。完成品として出力するプリンタがすぐ隣にあれば、その場で印刷して細い線が出るかどうか確認できます。
でも、度々確認するとなると紙代だって馬鹿になりません。本番用のちょっと高級な紙で何度も確認するよりは、状況を再現できるものなら確認用の紙(薄手だったり、裏紙だったり)を使いたいと感じます。ちょっとお安い紙、裏紙であっても、にじみやカスレが気にならず、本番と同等の出力が可能。こういった点は有難いです。
確認して、もしうまく印刷されなければ、すぐにUndoして描き直しできるのも、コミックスタジオのようなソフトを使ったデジタル製作の良いところですね。
岩肌をプリントアウトして確認
岩肌に、シャカ線とガーゼで影の効果を入れています。コミックスタジオで作業する時には、見やすくするため画面を拡大。結構綺麗にできていると思うのですが、実際の印刷だとどうなるか、確認したくなりますよね。
影の線が飛んでしまうと岩だということすら判らなくなる例もありますが、今回は大丈夫でした。また、ディスプレイでは蛍光灯に反射して気付かなかったガーゼのはみ出しを発見……。
0.2mmの線をプリントアウトして確認
バトンの柄の部分、拡大して作業していますが0.2mmというかなり細い指定で線を引いています。かすれたり、2本の線が潰れてしまったりしないか気になるところです。
実際に出力してみました。大丈夫そうですね。冊子印刷の段階で気付いても間に合わない場合がありますから、気になるポイントをその場で確認できるのは、やっぱり安心です。