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公開日2025.03.26

page2025出展レポート
注目の新製品AccurioPress C14010S を国内初展示!

AccurioPress C14010Sのプレゼンテーション風景 AccurioPress C14010Sのプレゼンテーション風景

新製品のプレゼンテーション風景

コニカミノルタは、2025年2月19日(水)から21日(金)に池袋サンシャインシティで開催されたpage2025に出展しました。

本レポートでは、国内初展示となった新製品AccurioPress C14010Sや印刷工程の自動化・効率化に関する最新ソリューションをご提案したコニカミノルタブースについてご紹介します。

page2025概要

page展は1988年の初開催以来、2025年で38回目を迎える印刷メディアビジネスの総合イベントです。今年は2月19日(水)から21日(金)までの3日間、池袋サンシャインシティで「共奏」をテーマに開催されました。

各社のブースではプレゼンテーションや商談が活発に行われ、連日多くの来場者でにぎわいを見せました。また今回は新たな試みとして、日本新聞製作技術展「JANPS」との共奏による新聞製作技術展「JANPS in page2025」が併設されました。

来場者数と出展社数

page2025には3日間で24,580名が来場し、前回の21,580名を上回る結果となりました。特に最終日には1万人を超える来場者が詰めかけ、page展が印刷業界において重要な場であることが改めて実感されました。

出展社数は144社(480小間)で、前回(page2024)の148社(447小間)から若干減少しました。しかし展示スペースは増加し、印刷機や加工機などの実機をはじめ、プリプレスからポストプレスに至る最新技術やサービスが紹介されていました。

page2025 来場者数

2月19日(水) 6,645名 (前回5,426名)
2月20日(木) 7,920名 (前回7,106名)
2月21日(金) 10,015名 (前回9,048名)
合計 24,580名 (前回21,580名)

多くの注目をいただいたコニカミノルタブース

コニカミノルタブースでは国内初展示となった新製品AccurioPress C14010Sを中心に、自動梱包システムの実機デモンストレーションなど印刷工程の自動化や効率化に貢献する最新ソリューションを紹介しました。コニカミノルタの出展内容については、こちらで詳しくご紹介しております。

page2025 コニカミノルタブース

コニカミノルタブース

自動化機能をさらに強化した最新印刷システム

ブース中央に展示された「AccurioPress C14010S」は、2025年春発売の最新印刷システムです。このモデルは従来の自動化機能がさらに強化され、白色トナーにも対応しています。

会期中は毎日6回、この新製品に関するプレゼンテーションを実施し、非常に多くのお客様にお集まりいただきました。ここからは、AccurioPress C14010Sの注目機能についてご紹介します。

AccurioPress C14010S

新製品 AccurioPress C14010S(2025年春発売)

進化したインテリジェントクオリティーオプティマイザー IQ-601

まずは、国内累計出荷台数が1,000台を超えたインテリジェントクオリティーオプティマイザーIQ-501をさらに機能強化した「IQ-601」をご紹介します。

IQ-601は印刷中のリアルタイム階調補正が強化され、13のパラメータを監視することで大量印刷時の2次色、3次色のハーフトーンの安定性が向上しています。また、カラープロファイル作成も進化しており、高精度モードを選択することでインラインの分光測色計だけですべての測色パッチを読み取り、手作業なしで高精度なカラープロファイルが作成できます。

IQ-601の説明スライド

さらに紙面検査ユニット「AI-101」では、事前に基準画像を作成することなくRIP後のデータで自動検品ができます。RIP画像比較を行うことでバリアブル印刷における画像不良の検査にも対応可能です。

新オプション インテリジェントメディアセンサー IM-104/105

次にご紹介するのは、用紙設定を支援するインテリジェントメディアセンサー 「IM-104」と「IM-105」です。

IM-104は6つのセンサーと新しいAIアルゴリズムを搭載し、用紙設定、定着温度、定着エアー分離風量の最適値を自動で設定するため効率的に用紙設定を完了させることができます。

さらにIM-105は用紙断裁のバラツキを判定し、IQ-601と連携した画像補正機能で表裏ズレを防止するため、異なる断裁ロットの用紙をセットしても安心して使用できます。

IM-105の説明スライド

白色トナーへの対応

AccurioPress C14010Sは、隠ぺい性が高い白色トナーに対応しています。白色トナーによる高精細なグラデーション表現が可能となり、実際に会場では印刷デモンストレーションを通じてその仕上がりをご覧いただきました。

白トナー印刷のデモンストレーション風景

白色トナーを活かした特別感のあるパンフレットを黒紙に印刷

ご紹介したAccurioPress C14010Sには、他にも印刷現場の自動化や効率化に貢献できる機能が備わっています。さらに詳しい機能については、2025年4月23日(水)・24日(木)に浜松町ショールームで開催される「AccurioDays 2025」でもご紹介予定です。ぜひこちらにも足を運んでいただけると幸いです。

生産工程のデジタル管理による時間短縮と効率化

ブースでは、印刷工程の業務進捗状況を見える化する「AccurioPro Dashboard JobManager」の展示も行いました。このソフトウェアは従来の紙による印刷工程の管理をデジタル管理に変更することで、様々なアナログ運用の課題を解消します。

クラウド上で工場全体の進捗をリアルタイムに管理し、DTPやアッセンブリなども含めた幅広い工程に対応できます。急な変更やトラブルにも柔軟に対応でき、スマホからもアクセス可能で問合せや報告作業の時間を大幅に短縮します。

これにより管理業務の抜け漏れやミスを防止するだけでなく、損益管理につながるデータも蓄積することができ、実際の操作画面を見ながらじっくりと話を聞いてくださるお客様が多く見受けられました。

AccurioPro Dashboard jobManagerの展示コーナー

印刷から梱包までの自動化モデル

コニカミノルタはこれまで、デジタルを駆使して受注した印刷ジョブをいかに自動化・効率化できるかにこだわってきました。page2025では、コニカミノルタジャパンがオフィシャルアライアンスパートナーを務める株式会社シプソルと連携し、印刷から梱包までの自動化モデルのパネル展示も行いました。

印刷から梱包までの自動化モデルのイメージ図

印刷から梱包までの自動化モデルのイメージ図

ブース内では、自動梱包システム「メルパックライン」の実機デモンストレーションを通じて、印刷物の梱包、ラベルの作成と貼付けまでの自動化をご覧いただきました。普段あまり目にする機会が少ない機械ということで、非常に興味深くご覧いただけました。

こちらのメルパックラインは梱包後の仕上がりも非常に綺麗で、比較的コストを抑えて導入できるため、コニカミノルタの印刷機をご使用いただいている印刷会社様にも導入されており「アルバイト集めの苦労が減った」「人による品質のバラつきがなくなった」などの声も頂戴しています。

自動梱包システムの実機展示

自動梱包システム メルパックライン

印刷会社やメーカーの垣根を超えた印刷革新会

前回に続き、page2025でも印刷革新会ブースに参加させていただきました。今回は印刷革新会として「クライアント主導から印刷会社主導へ」を掲げられ、MAツールと連携させた印刷・加工の自動化および単品損益のデモンストレーションを実施されました。

コニカミノルタもAccurioPress C7100を展示し、MISとの連携やAccurioPro Fluxによる印刷前工程の自動化、インライン断裁加工からの帯掛け処理(※)に加えて、ロボットアームを活用した同梱自動化ソリューション(※)のデモンストレーションを行いました。
(※)は開発展示

印刷革新会のロボットアーム展示

印刷革新会ブースに展示した同梱自動化ソリューション(開発展示)

白インク・白トナー印刷に関するアンケート結果

コニカミノルタブースでは、白インク・白トナー印刷に関するお客様アンケートを実施し、多くの方から大変貴重なご意見をいただくことができました。ここからは、そのアンケート結果についてご紹介します。

【質問1】貴社は白インクまたは白トナー印刷に対応していますか。

※あてはまるものすべてに〇をつけてください。

質問1のアンケート結果

白インクや白トナー印刷に対応していると答えた方が3割以上存在することから、印刷市場における一定の需要が伺えます。「自社では対応していないが、外注で対応している」という声もいただきました。

今後の対応を検討中が24%に上ることから、さらなる需要が予想されます。

【質問2】質問1で「対応している」「対応を検討中」とお答えいただいた方にお聞きします。それは「白インク」「白トナー」のどちらになりますでしょうか。

※あてはまるものすべてに〇をつけてください。

質問2のアンケート結果

page2025にご来場されている印刷会社様では、白トナー印刷の方が白インク印刷よりも広く採用されているようです。これには、トナー方式の最新デジタル印刷機が多く展示されるpage展の特性も反映されています。

また、白インク・白トナーの両方と回答した方が14%いることから、それぞれの利点を活かしながら特定の用途やニーズに応じて使い分けている可能性が示唆されます。

【質問3】白インクまたは白トナー印刷の用途について、期待されるものは何ですか。

※あてはまるものすべてに〇をつけてください。

質問3のアンケート結果

白インク・白トナー印刷は販促用途での期待が非常に高く、視覚的なインパクトや興味喚起を図る役割として期待されていることがわかります。

また名刺やDM(1to1)などオンデマンド印刷が得意な領域でも一定の期待が集まっており、戦略やターゲットに応じた個別施策への活用も期待できます。

【質問4】白インクまたは白トナー印刷の対応にあたり、どんな課題が考えられますか。

※あてはまるものすべてに〇をつけてください。

質問4のアンケート結果

白インク・白トナー印刷において最も課題として挙げられたのは、コスト面での負担増でした。次いで、色の再現性や印刷品質が課題として挙げられています。これは高い印刷品質が求められる国内市場を反映する結果となっているのではないでしょうか。

本レポートでご紹介したAccurioPress C14010Sの注目機能のなかには、これらの課題解決を支援できる機能も備わっています。すべての課題が機械で解決できるわけではありませんが、非常に高い品質が求められる印刷業界をご支援するため、コニカミノルタは引き続きお客様の声をいただきながら技術開発を行ってまいります。

まとめ

page2025では、コニカミノルタブースにご来場いただき誠にありがとうございました。

今回ご紹介した新製品AccurioPress C14010Sは、東京・名古屋・大阪の弊社ショールームでもご体験いただけます。2025年4月より順次ご案内予定ですので、AccurioPress C14010Sのサンプルやデモンストレーションのご希望がございましたら、お近くの担当営業またはこちらまでお気軽にご相談ください。

コニカミノルタではお客様それぞれの課題解決に向け、これからも様々なパートナーと連携しながら多様な視点でご提案を行ってまいります。

コニカミノルタジャパン 坂入陽子

コニカミノルタジャパン株式会社

坂入 陽子

Profile:コニカミノルタジャパンでデジタル印刷機の運用支援、技術サポートを8年間担当。印刷現場での経験から商品企画部門を経て、現在は印刷業界に有益な情報をお届けするためのコンテンツ制作やWebサイト運営、各種イベントを担当している。

Profile:コニカミノルタジャパンでデジタル印刷機の運用支援、技術サポートを8年間担当。印刷現場での経験から商品企画部門を経て、現在は印刷業界に有益な情報をお届けするためのコンテンツ制作やWebサイト運営、各種イベントを担当している。

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