公開日2024.04.10
【page2024出展報告】
印刷プロセスの効率化から付加価値向上まで、
変化に応えるプリントビジネスの実現に向けて
今年で37回目を迎える印刷メディアビジネスの総合イベント「page2024」が、2024年2月14日(水)から2月16日(金)に池袋サンシャインシティで開催されました。
本記事では、「連携」をテーマに開催されたpage2024の様子やコニカミノルタブースの注目トピックについてご紹介します。
page2024 概要
page2024のテーマは、「連携」。
印刷メディアビジネスの総合イベントとして、苦しい状況下に置かれている印刷業界が自社だけではなく様々な分野の企業やクリエイターと連携し、力をあわせることで新しいビジネスチャンスや価値創造を目指していくことをテーマに開催されました。
会場内にはプリプレスからポストプレスまでの最新機材やソリューションが数多く展示され、各ブースのステージや実機デモンストレーションには多くの人だかりができるなど、印刷ビジネスにおける闊達な情報交換や顧客拡大の場として賑わいをみせていました。
page2024 来場者数と出展社数
来場者は、3日間合計で21,580名。昨年の17,070名から大きく増加しました。
出展社数も昨年から26社増え、148社(447小間)。
特に最終日は9,000名を超える方が来場し、印刷業界の最新動向を把握しようと多くの業界関係者が高い関心を寄せていました。
page2024来場者数
2月14日(水) | 5,426名 | (前回 4,298名) |
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2月15日(木) | 7,106名 | (前回 5,470名) |
2月16日(金) | 9,048名 | (前回 7,302名) |
合計 | 21,580名 | (前回 17,070名) |
page2024 新企画「連携ゾーン」
page2024では新企画として、会場内に2つの連携ゾーンが設けられました。
イラスト・動画・デザイナー・書家など、多様なクリエイターや企業が出展されており、印刷と連携して新たなビジネス拡大を図るための機会創出の場となりました。
新企画の「連携ゾーン」
クリエイター連携ゾーン | 印刷ビジネスと関連があるデザイナーやクリエイターが作品を展示。また日本パッケージデザイン協会による日本パッケージデザイン大賞の受賞作品や事例なども数多く展示。 |
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異業種連携ゾーン | 三越やイニュニック、緑屋紙工などが出展。「三越350年の記憶プロジェクト」など異業種企業のイノベーションの取組みやコラボレーション事例を展示。 |
さらに連携ゾーンと連動したミニセミナーも企画され、印刷のDTP業務における自動化や省力化の提案、プリンターを活用したグッズビジネスの展開事例など、20本にもおよぶセッションが開催されました。
コニカミノルタブースにも多くのデザイナーやクリエイターの方にご来場いただき、デジタル印刷やオンデマンド箔を活用したビジネスのアイディアや可能性など、クリエイター視点での貴重なお話を伺うことができました。
page2024 コニカミノルタの注目トピック
コニカミノルタブースでは「変化に応えるプリントビジネス ~紙とデジタルの共創~」をテーマに、つねに変化するニーズや環境に対応し、印刷業界がサステナブルであるための取り組みに貢献できる製品やソリューションを中心に展示を行いました。
高い関心が寄せられたオンデマンド箔による付加価値向上
実機展示をした卓上型のオンデマンド箔押し機AccuiroShine 101に、非常にたくさんの方に足を止めていただきました。
1枚から極小ロットの箔押しができるだけではなく、箔の上からさらにフルカラー印刷ができるということに驚かれる方も多く、色彩豊かで繊細なメタリック表現ができると期待の声をお寄せいただきました。
参考:AccurioShine 101 お客様の活用事例はこちら
AccuiroShine 101と合わせて、RGB出力に最適化したAccurioPress C84hc(2023年11月発売)の実機展示も行い、高彩度トナー×オンデマンド箔による印刷デモンストレーションも実施。
さらにAccurioPress C84hcでは、デジタル印刷機で自動断裁ができる加工ユニットTU-510を活用したポストカードサンプルを展示。PDFの自動面付け機能やTU-510の断裁設定が自動で行えるAccurioPro Fluxと連携し、面付け~出力~断裁までの印刷工程における自動化や省力化をご提案しました。
封筒印刷の効率化と検品作業の軽減による受注拡大
AccurioPress C4080では、印刷を止めずに封筒給紙を行うことができる大容量封筒フィーダーと、封筒に印字された顧客IDとQRコードのリアルタイム検品について実機デモンストレーションを実施しました。
封筒の宛名部分は、Variable Studioで作成。Variable Studioはクラウド型のバリアブルソフトで、レイアウトから面付、バリアブルデータの生成までを簡単に作成できます。
コニカミノルタは業界に先駆けてリアルタイム自動検品機能 IQ-501をご提供していますが、page2024ではQRコードなど目視での確認が難しい箇所の検品作業を軽減し、確実なバリアブル出力をサポートすることで、印刷会社の受注拡大や印刷物を活用したマーケティング活動も支援します。
問い合わせ数を4.0倍に増やした紙マーケティング事例
各日4回ずつ、ブース内において「印刷会社が提案できる 効果がみえる紙マーケティング」というテーマでステージを実施。
パーソナライズされた1 to 1DMを活用し、問い合わせ数を4.0倍に増やした日本エンドレス様の事例をもとに、顧客ニーズにあわせた効果的な印刷物を提案するためのヒントをご紹介させていただきました。
日本エンドレス様の事例紹介とあわせ、パーソナライズDMに役立つ展示ソリューションもご紹介。プリントメディアの価値向上やマーケティング活用について、連日多くの方にご覧いただきました。
印刷業界がサステナブルであるために
page2024では、厳しい状況下に置かれている印刷業界がこれからも持続的であるためにどんな取り組みをしていけばいいのか、技術やコスト、環境対応や働き方など、多方面からさまざまな課題提議やその課題解決に向けた提案が行われていました。
コニカミノルタでは以前から印刷会社の環境配慮を支援する「CO2実質ゼロのデジタル印刷機を納入するAccurioPress カーボンオフセットサービス」を展開していますが、page2024では日本サステナブル印刷協会監修のもと、サステナブル視点での最適な印刷方式についてのパネル展示を行いました。
CO2排出量基準でのオフセット印刷機と各デジタル印刷機との印刷部数分岐点(一例)をご説明しながら、印刷産業における環境配慮の今後の在り方について、様々な立場の方と意見交換をすることができました。今後も関係機関と連携しながら、印刷会社の環境配慮に貢献してまいります。
印刷会社やメーカーの垣根を超えた連携
page2024では、コニカミノルタが参画している印刷革新会も出展しました。
印刷革新会は、同活動で実現した印刷システムの自働化(※)を水平展開することで、印刷業界全体が持続的に活性化することを目標に活動されています。
ブース内では、印刷会社やメーカーの垣根を越えてシステム連携を行い、入稿~印刷~加工までの自働化について実機展示やデモンストレーションを行いました。
コニカミノルタもAccurioPress C14000を出展し、MISとの連携やAccurioPro Fluxによる印刷前工程の自働化、IQ-501での確実な出力とインライン断裁加工からの帯掛け処理(開発展示)をデモンストレーションしました。
※印刷革新会では、トヨタ生産方式でも使われているニンベンのついた“自働化”を使っています。
まとめ
変化に応えるプリントビジネスの実現に向けて
「連携」をテーマに、昨年以上の賑わいをみせたpage2024。
デジタル印刷機や検査機能などを中心とした印刷業務の効率化や生産性向上に加え、特殊加工やソリューション連携による印刷物の付加価値向上、環境配慮や働き方改革に向けた取り組みの拡大など、印刷業界が互いに連携し持続していくためのヒントを掴める機会になったのではないかと感じています。
コニカミノルタはつねに変化するニーズや環境に対応し、印刷業界がサステナブルであるための課題を共に解決するパートナーとして、これからも引き続き「受注拡大」「生産性向上」「環境配慮」を軸に、お客様と共に印刷ビジネスの良好な未来を創造してまいります。
会期中は、非常にたくさんの方にコニカミノルタブースにご来場いただき、誠にありがとうございました。
コニカミノルタジャパン株式会社 坂入 陽子Profile:コニカミノルタジャパンでデジタル印刷機の運用支援、技術サポートを8年間担当。印刷現場での経験から商品企画部門を経て、現在は印刷業界に有益な情報をお届けするためのコンテンツ制作やWebサイト運営、各種イベントを担当している。 Profile:コニカミノルタジャパンでデジタル印刷機の運用支援、技術サポートを8年間担当。印刷現場での経験から商品企画部門を経て、現在は印刷業界に有益な情報をお届けするためのコンテンツ制作やWebサイト運営、各種イベントを担当している。 |
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