公開日2024.06.14
JP2024・印刷DX展(JP展)出展報告
デジタル印刷がもたらす感動とコニカミノルタ式課題解決
今年で48回目の開催となる「JP2024・印刷DX展」が、2024年5月16日(木)・17日(金)にインテックス大阪で開催されました。今回は、「印刷産業からの新しい提案 ~豊かな社会の実現に向けて~」をテーマに、生産性の向上・品質管理・環境対策などを目的とした製品やサービスが紹介され、業界の最新動向が披露されました。
本レポートでは、昨年以上の賑わいをみせたJP2024・印刷DX展の概要や多くの皆様にご来場いただいたコニカミノルタブースの展示内容についてご紹介します。
JP2024・印刷DX展(JP展) 概要
今年のJP2024・印刷DX展のテーマは、「印刷産業からの新しい提案 ~豊かな社会の実現に向けて~」。
昨年の80社を上回る85社(188小間)が出展し、印刷現場の生産性向上・品質管理・環境対策などを実現する製品やサービスが数多く紹介されました。他にも、印刷物の付加価値向上や創注につながるソリューションなども紹介され、印刷産業の発展に向けた闊達な情報交換がなされました。
来場者数
JP2024の来場者数は、2日間合計で13,224人。昨年のJP2023からは1,815人増となりました。
JP2024後まもなく、8年ぶりとなるdrupa2024が開催されるということもあり、drupa2024の事前セミナーや話題の生成AIなどを活用した業界の最新動向に多くの関心が寄せられ、会場内は賑わいをみせていました。
JP2024・印刷DX展の来場者数
5月16日(木) | 6,439人 | (前回 5,883人) |
---|---|---|
5月17日(金) | 6,785人 | (前回 5,526人) |
合計 | 13,224人 | (前回 11,409人) |
コニカミノルタがご提案した
やってみたい。をカタチに ~コニカミノルタ式 課題解決~
JP2024のコニカミノルタブースは、来場者のみなさまの「やってみたい。をカタチに」できる場として、RGB印刷や1枚からでも箔加工ができるオンデマンド箔の実機デモンストレーション、さらにいま注目の画像生成AIを活用した営業業務の効率化など、デジタル印刷がもたらす感動やクリエイティビティをご体感いただける場をご用意しました。
コニカミノルタの出展内容について、詳しくはこちらをご覧ください。
3つのプレゼンテーション
ブース内では、みなさまの「やってみたい。をカタチに」することでどういった課題解決につながるのかをプレゼンテーション形式でご紹介させていただきました。
プレゼンテーション概要
テーマ | タイトル | 概要 | 対象製品 | |
---|---|---|---|---|
1 | 仕事の見える化 | 工程および単品損益の見える化ソリューション | 工程管理、機械稼働状況のデータから、案件毎の損益状況までを可視化し、経営者、管理者、作業者、営業、それぞれの「みたい」に応えるソリューションをご紹介 | in2site AccurioPro Flux AccurioPro Dashboardシリーズ インライントリマーユニット TU-510 カード仕上げ大容量排紙トレイ(参考出展) |
2 | 違いを創る | RGB印刷、デジタル箔加工による付加価値創造ソリューション | 近年価格競争が激しくなり、差別化や付加価値創造など、高収益ビジネスを始めたいと考えていても、専用設備導入には大きな費用が掛かり、なかなか踏み出せていないのではないでしょうか?コニカミノルタ製品でのスモールスタートの一例をご紹介 | AccurioPress C84hc AccurioShine 101 |
3 | 営業業務効率化 | 【参考出展】 画像生成AIを活用したデザイン案件受注支援ソリューション |
お客様からのデザインのご要望をシステムにインプットする事で、イメージの候補を表示。デザイン受注時の意思疎通に画像生成AIを活用することで、お客様・デザイナーとのより早く正確なイメージ共有を可能にし、デザイン制作工程の効率化を図るツールをご紹介 | デザイン制作支援生成AIソリューション(参考出展) EX感性 |
ブース内で実施させていただいたアンケートでは、プレゼンテーションをご覧になった方の81%が「非常に満足」「満足」と回答。(回答数 188件)
【違いを創る:RGB印刷、デジタル箔加工による付加価値創造ソリューション】のプレゼンテーションをご覧いただいた方からは、
●RGBデータをCMYKに変換すると色が沈んでしまう体験をしたばかりだったので、RGBデータの再現性という点で需要があると感じた
●デジタル箔の印刷はかなり興味深く、とてもきれいな仕上がりで今後の提案材料にさせていただきたいと思った
などのコメントをいただきました。
デジタル印刷がもたらす感動とクリエイティビティ
昨年11月に発売したRGB印刷にも対応できるAccurioPress C84hcと1枚から箔加工ができる卓上型デジタル加飾機 AccurioShine 101の展示コーナーには、特に高い関心をいただきました。ご覧いただいたみなさまからは、
●対コストになってくると思うが、オリジナリティをいかした商品開発ができるのは良いと思う
●箔の上から追い刷りができて、素敵なデザインができるのがとても良い
●デジタル箔が、箔の後にカラー印刷という点に驚いた。普通は逆だと思っていたので、様々な応用ができると思った
など、単に生産性向上や効率化を図るだけではなく、印刷物を通じて社会に感動を与えるクリエイティブの可能性について意見交換をさせていただきました。
原材料の高騰や人件費の増加など企業のコスト負担が増え続け価格競争がますます厳しくなるなか、AccurioShine101の活用によりスモールスタートで他社と差別化を図り、付加価値が高いクリエイティブな印刷物を簡単に作成することができます。
参考出展:画像生成AIを活用した営業業務効率化
JP2024では参考出展として、画像生成AIを活用したデザイン案件受注支援ソリューションを初展示しました。
お客様とのやり取りに度重なる修正が入ってしまいがちなデザイン提案ですが、デザイン受注時の意思疎通に画像生成AIを活用することで、お客様・デザイナー共に正確なイメージを共有しながら案件を進めていくことができ、営業業務の負担軽減や効率化に繋がります。参考出展ではありましたが、
●今まではデザインのイメージはふんわりとした提案だったが、具体性をもって提案できると感じた
●デザインをする立場からすると正しい方向性がわかりやすくていいかも
という声をいただきました。
コニカミノルタではこうした展示会やお客様訪問などの機会を通じて、印刷現場のみなさまのフィードバックをいただきながら、持続的なイノベーションを通じて製品開発を推進してまいります。
コニカミノルタガチャ プレゼント
JP2024では、アンケートに答えていただいた方を対象に「コニカミノルタガチャ」もご体験いただきました。
こちらのカプセルトイはコニカミノルタ150周年を記念して作られた限定品で、ミニチュアカメラなど4種類をご用意。何が出るかはお楽しみで、コニカミノルタブースにご来場いただいた記念としてたくさんの方に楽しんでいただきました。
まとめ
「印刷産業からの新しい提案 ~豊かな社会の実現に向けて~」をテーマに、昨年以上の賑わいをみせたJP2024・印刷DX展。
コニカミノルタはこれからも印刷産業が豊かな社会の一員であり続けるために、印刷現場における様々な課題を共に解決するパートナーとして、印刷ビジネスの良好な未来を創造してまいります。
会期中は、非常にたくさんの方にコニカミノルタブースにご来場いただき、誠にありがとうございました。
コニカミノルタジャパン株式会社 坂入 陽子Profile:コニカミノルタジャパンでデジタル印刷機の運用支援、技術サポートを8年間担当。印刷現場での経験から商品企画部門を経て、現在は印刷業界に有益な情報をお届けするためのコンテンツ制作やWebサイト運営、各種イベントを担当している。 Profile:コニカミノルタジャパンでデジタル印刷機の運用支援、技術サポートを8年間担当。印刷現場での経験から商品企画部門を経て、現在は印刷業界に有益な情報をお届けするためのコンテンツ制作やWebサイト運営、各種イベントを担当している。 |
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