公開日2024.09.18
【導入事例】 株式会社クリエイト横浜様
色調整も、表裏見当合わせも、リアルタイムで最適化
自動品質最適化ユニットで、オンデマンド印刷の作業時間と手間が改善
日伸グループ様の一員として、横浜で商業施設の印刷物や、ノベルティービジネスを展開している株式会社クリエイト横浜様。2004年以来、コニカミノルタのオンデマンド印刷機をご活用されていますが、このほど入れ替えにより、AccurioPress C6100を導入。そこに標準装備されていたのが、自動品質最適化ユニットIQ-501でした。
色味や表裏見当合わせをリアルタイムで補正する機能により、調整の手間と時間を削減し、作業ストレス軽減に貢献。グループ総体での、オンデマンド印刷の可能性をさらに大きく広げる力になっています。
クリエイト横浜様が抱えていた課題
表裏見当や色調整には、経験とスキルが求められる |
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色調整管理の作業に、膨大な時間がかかってしまう |
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特殊紙の表裏見当ズレで、多くのヤレ紙が発生する |
導入で解決できたこと
表裏見当や色調整をワンステップで自動調整実施 |
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多くの手間とストレスがかかる色調整を自動で実現 |
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ヤレ紙を大幅削減し、単価の高い特殊紙コストを2〜3割削減 |
導入の背景:2004年にオンデマンド印刷機を導入
横浜・長者町で、商業印刷物の企画、制作、デザインを手がけるクリエイト横浜様。「2004年、コニカミノルタさんの初代オンデマンド印刷機を導入して本格的なオンデマンド印刷に取り組み始めました」とおっしゃるのは、代表取締役 上澤宏史様。現在では最新鋭のオンデマンド印刷機3台がフル稼働し、横浜圏の商業施設のチラシやポスターをはじめ、ネット通販で、賞状やクリアファイル、下敷きなどオリジナルのノベルティーを、制作印刷し、販売しています。
「オンデマンド印刷機は、高い操作スキルが要らないと言われますが、紙の厚さや素材によって異なる対応が求められます。ある程度の知識やノウハウは必要ですね」とは、工場長の髙山貢様。例えば、微妙な色合いの調整や表裏見当の調整には、熟練の技術が求められます。「そのあたりはオンデマンドでも、コツや経験が不可欠なのです」(髙山様)。
印刷通し数が増えると生じる色調整と見当合わせ
印刷枚数を重ねると生じる色調整管理は、オンデマンド印刷の課題のひとつです。「数多くの枚数を刷ると、色が変わってしまうことがあります。ハロウィンの販促物を印刷していたときのことですが、メインカラーのオレンジが、枚数を重ねるうちに色ズレしてしまったことがありました」(髙山様)。色のブレが生じるとすぐに印刷機を止め、調整作業が必要になります。
また、表裏見当合わせも難しい作業です。「まず、表裏の見当を合わせるのに時間がかかります。合ったと思って刷り始めたらズレる場合があり、何枚もヤレ紙を出すこともありました」(髙山様)。色調整と表裏見当、この調整には時間がかかり、ヤレ紙によるロスも出ます。そしてなによりもオペレーション作業の大きなストレスになっていました。
最新鋭機に標準装備されていたIQ-501
転機は、これまで使用していたコニカミノルタのオンデマンド印刷機を、AccurioPress C6100に入れ替えたときに生まれました。AccurioPress C6100に標準装備されていたのが、自動品質最適化ユニットIQ-501でした。「実際、作業場に設置してみると、IQ-501ユニットが追加された分、前機種より大きくなったなあ、というのが第一印象でした」(上澤様)。IQ-501をそれほど意識していなかったクリエイト横浜様でしたが、使ってみると効果は絶大。オンデマンド印刷が抱えていた課題を次々と改善することができました。
導入の効果:何度も色味を合わせるストレスがなくなる
インテリジェントクオリティオプティマイザーIQ-501は、オンデマンド印刷機の濃度や色調管理、表裏の見当ズレの調整を行うユニットです。表裏用の2つのスキャナーが色調や見当ズレを監視し、自動的に調整・補正します。
「濃度が安定せず、1枚の印刷物で上半分が薄くて下半分が濃いという印刷になったこともありました」(髙山様)。それがAccurioPress C6100+IQ-501を導入後、印刷通し数が増えても、色ムラ・色ブレがほとんどなくなりました。「今まではいったん色ブレが起きると、オリジナルデータまで戻って色調整をして、もう一度出すことに。それでもうまくいかないことがあります」(髙山様)。リカバリーに20分位かかります。これを見当が合うまで何度も繰り返すことに。「IQ-501を使い始めてからはこの調整作業が1度で済むようになりました。この時間短縮は本当にありがたいですね」(髙山様)。
スピード、安定性で量産機の位置づけに
「表裏見当を合わせる手間も時間も、大幅に削減されました」(上澤様)。特に特殊紙の表裏見当合わせが難しく、これまではオフセット印刷に外注することも。しかしIQ-501を使えば、耐水紙やホログラムペーパーなど、特殊紙の表裏もズレることなく印刷できます。「特殊紙は紙の単価が高いので、ヤレの多さはビジネスに大きく影響するのです」(上澤様)。IQ-501の導入でヤレのコストが削減できたとのこと。
「AccurioPress C6100は高速で印刷できるし、IQ-501の効果で印刷品質も安定しています。うちでは量産機の位置付けです」(髙山様)。部数の多いもの、カラーものはAccurioPress C6100で印刷。「以前はオフセット印刷を指定されることがあったのですが、最近は減りましたね。オンデマンド印刷のクオリティーが上がってきたのだと思います」(上澤様)。さらに、印刷が安定したため、仕上がり時間が大体わかります。この量なら今日中に出来上がりますよと自信を持って答えられるようになりました」(髙山様)。次の仕事の予定も立てやすくなったことも大きなメリットだとおっしゃいます。
東京営業所にもオンデマンド印刷機+IQ-501を導入
IQ-501の効果は、クリエイト横浜様が所属する日伸グループ様内でも評判に。そしてクリエイト横浜様東京営業所にもAccurioPress C3080とAccurioPress 6136が導入されました。
「正直初めはIQ-501の効果を疑っていました。でも実際に稼働してみて、これは使えると実感しました」とは、営業部に所属しながらオペレーションにも携わる、東京営業所の小森久光様。「表裏見当もぴったりと合います。色合いも思い通りの色がブレずに印刷できます。営業という視点から見ても、お客様の信頼度に直結します。とてもありがたい機能ですね」。
カラー印刷では、多少の版ズレが起きても影響を受けないよう、色が重なり合う部分をダブらせる“トラップ処理”を行いますが、「IQ-501のお陰で、見当ズレがほぼないので、この処理が必要なくなりました」とおっしゃいます。「余計な心配をせずに、普通に印刷できる。普通に使える。実は、これは本当にすごいことなのです」。ストレスなく使える安定性に高い評価をいただきました。
今後の展開:オンデマンド印刷にさらに力を入れて
今後の展開について、東京営業所の小森様にお伺いしました。「設備投資、印刷コスト、そして職人のスキルなど、印刷、特にオフセット印刷を取り巻く状況はさまざまな問題を抱えていて、我々は大きな方向転換と決断を求められています」。その点、オンデマンド印刷は日々性能が向上し、印刷品質もアップしています。「それに加えてIQ-501の実装で安定度が飛躍的に高まりました。今後は成果を確かめつつ、オンデマンド印刷に向けてさらに注力していきたいと考えています」
「One to One」の可能性をさらに広げたい
本社、上澤様からも、「オンデマンド印刷の将来性は、やはり、『One to One』だと思います」。スピーディーに的確に、一人 ひとりのオーダーに応えることができるバリアブル印刷のポテンシャルに注目されているとのこと。「映像を活かしたイメージバリアブル、あるいは個人向けのギフトのパッケージなどに目を向けていきたいですね」。
AccurioPress とIQ-501は、これからもクオリティーで、優れた自動調整機能で、クリエイト横浜様のビジネスを支えていきます。
― 上澤様、髙山様、小森様、ありがとうございました!
自動品質最適化ユニットIQ-501のお客様満足ポイント
色調整、表裏見当合わせの自動化による作業ストレス軽減 |
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量産機として高速印刷のニーズにも応えられる安定性 |
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オンデマンド印刷の可能性を大きく広げる多彩な調整機能 |
お客様プロフィール
名 称: | 株式会社クリエイト横浜 |
住 所: | 神奈川県横浜市中区長者町4-11-8 第3大場ビル1F |
創 業: | 1987年7月 |
従業員数: | 11名(2019年6月現在) |
事業内容: | 商業印刷物全般の企画・制作/ デザイン 小ロットオンデマンド印刷、オフセット印刷、インクジェット大判ポスター 名刺・はがき・封筒・チラシ・自費出版・会社案内・パンフレット 宛名印刷・バリアブル(可変印刷)・ラミネート加工・賞状印刷・ クリアファイル印刷・和紙ファイル/ エコファイル印刷・下敷き印刷 ノベルティー商品企画・販売、簡易看板 |
U R L: | https://create-yokohama.com |
小ロットオンデマンド印刷、オフセット印刷、インクジェット大判ポスター 名刺・はがき・封筒・チラシ・自費出版・会社案内・パンフレット 宛名印刷・バリアブル(可変印刷)・ラミネート加工・賞状印刷・ クリアファイル印刷・和紙ファイル/ エコファイル印刷・下敷き印刷 ノベルティー商品企画・販売、簡易看板 |
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U R L: | https://create-yokohama.com |
「一人一人が高い志を持ち、より的確な情報を発信する企業として社会に貢献する」を企業理念として、1987年に横浜市港北区で創業。以来30年以上に渡り、「印刷」=「情報加工産業(コンテンツ事業)」という言葉を大事に、いかにお客様とコミュニケーションを取り、理解し、お客様の情報を形にしていく事を追求し続けている。また、最新の設備と技術で高品質な製品を安定的かつ迅速に提供し続ける日伸グループの一員として、情報化発信の総合的企業として、未来社会に責任を持って貢献し続けることを目指す。
記載されている情報は取材時のものであり、閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。(取材時:2019 年 6 -7 月) © 2019 KONICA MINOLTA JAPAN, INC.
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