乳がん リスク度チェック
乳がんの原因
乳がんの発生には、女性ホルモンのエストロゲンが深くかかわっているといわれています。乳がんの発生リスクを高める原因はさまざまありますが、生活習慣による乳がんの予防のためには、
- アルコール摂取を控える
- 閉経後の肥満を避けるために体重管理をする
- 身体活動量を増やす
- 喫煙(受動喫煙含む)を避ける
これらに気を付けて生活しましょう。
リスク因子
✓乳がんの家族歴
✓出産歴無しまたは初産年齢が35歳以上
✓閉経年齢が55歳以上
✓閉経後の肥満
✓経口避妊薬(ピル)の常用
✓飲酒
乳がんと遺伝の関係
乳がんの5~10%は遺伝性であるといわれていますが、それを判断するには専門的な詳しい評価が必要です。また、ご家族に乳がんや卵巣がんを発症した方がいなくても、患者さんご自身が若年あるいは男性である場合、両側性・多発性乳がんの場合、卵巣がんと乳がんの両方にかかったことがある場合などは、遺伝性乳がんの可能性があります。
遺伝性乳がんの可能性が疑われる場合、BRCA1、BRCA2などの遺伝子の検査を受けることが可能です。BRCA1、BRCA2とはがん抑制タンパク質を生成する遺伝子で、それらの遺伝子の変異は女性の乳がんと卵巣がんのリスク増加に関連します。
遺伝子検査は通常の採血で行うことができますが、遺伝子検査ですべての遺伝性の異常がわかるわけではありません。
遺伝子検査を受けることで、結果を今後の検査の選択に反映させることができます。また、将来がんにかかるリスクに対して早くから対策を立てることも可能になるというメリットがあります。