乳がんと遺伝子の関係乳がんと遺伝子の関係

乳がんと遺伝の関係は?

乳がんの5~10%は遺伝性であるといわれていますが、それを判断するには専門的な詳しい評価が必要です。また、ご家族に乳がんや卵巣がんを発症した方がいなくても、患者さんご自身が若年性乳がんや、両側性・多発性の乳がん、男性乳がん、卵巣がんと乳がんの両方にかかったことがある場合などには、遺伝性乳がんの可能性があります。

遺伝性乳がんの可能性が疑われる場合、BRCA1、BRCA2などの遺伝子の検査を受けることが可能です。BRCA1、BRCA2とはがん抑制タンパク質を生成する遺伝子で、それらの遺伝子の変異は女性の乳がんと卵巣がんのリスク増加に関連します。
遺伝子検査は通常の採血で行うことができますが、遺伝子検査ですべての遺伝性の異常がわかるわけではありません。

乳がんの臨床進行度別5年相対生存率(2018年)

遺伝子関連検査に関わるコニカミノルタの取り組み

遺伝カウンセリング

遺伝カウンセリングは医療機関にて受けることができます。遺伝子の変化に関する情報を知り、主治医や遺伝の専門家(臨床遺伝専門医、認定遺伝カウンセラー)からご自身や家族にとって必要な検診や検査を考慮したり、がんになるリスクを減らすための治療法や予防策を考えることができます。遺伝カウンセリングを受けたからといって、必ず遺伝子検査を受けなければならないわけではありません。

遺伝性乳がんのリスクが高い場合には、一般の人より早くから画像検査を用いた検診が勧められます。