頭皮冷却システムDigniCap Delta
頭皮冷却システムDigniCap Delta
承認番号 : 30500BZX00301000
脱毛は、抗がん剤治療において、よく知られている副作用の一つです。
固形がんに罹患された方が化学療法を受ける際に生じる脱毛を抑制することを目的に開発された頭皮冷却システムです。
抗がん剤の投与前、投与中、投与後に、頭皮の冷却を行ないます。
製品の特長
- 頭を包み込むグローブタイプのCooling Wrap
- 個々の患者の頭の大きさ、形状への調節が可能となり頭皮とCooling Wrapの高い密着性を維持
- 冷却中の患者への負担が少ない顎ストラップ
頭皮冷却とは
頭皮を冷却すると、2つの生理学的反応が起こります:
- 血流の減少:冷却は血管収縮を引き起こし、毛包に到達する抗がん剤の細胞毒性レベルが低下します。
- 代謝の低下:頭皮の温度を下げることにより細胞の代謝速度が低下し、頭皮の細胞活性が大幅に低下します。
これら2つの反応により、毛包が吸収する抗がん剤の量が減少し、脱毛が抑制されます。
History
頭皮冷却は、1970年代以来、治療のメカニズムが明らかにされる前から、アイスパックを頭に乗せるなど一部のがん患者の間で様々な形で使用されてきました。DigniCapは、1990年代にスウェーデンのDignitana社で開発され、2015年には、DigniCap Deltaの前機器が米国でFDAの認可を受けた最初のシステムとなりました。続けて、2019年には、DeltaがFDAの認可を取得しました。彼らが開発したデバイスは、「尊厳」を意味するラテン語の「ディグニタス」からインスピレーションを得て、「DigniCap(ディグニキャップ)」と名付けられました。
冷却ラップとサーマルキャップの装着方法
バッテリー内蔵の冷却システム
本システムはバッテリーを内蔵しており、抗がん剤投与後の冷却において、患者が冷却を継続したまま、システムを移動することができます。これにより、院内スペースのご都合に合わせた活用が可能です。
「DigniCap Delta」装置の主な仕様
重量 | 65kg |
---|---|
サイズ | 381 (w) x 508 (D) x 922.5 (H) mm |
電気的定格 | 100-240VAC、50/60Hz、20A |
製品情報
DigniCap Delta 本体 |
冷却ラップ(Cooling Wrap) |
サーマルキャップ(Thermal Cap) |
Delta kit |
クーラント |
※「DigniCap Delta」および「Delta」は「頭皮冷却システム DigniCap Delta(承認番号30500BZX00301000)」の呼称です。
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