お知らせ
医療の安全確保に貢献する「メッセージングシステム」開発に着手
~インターシステムズジャパンとパートナー契約を締結し開発を加速~
2020年12月15日
コニカミノルタジャパン株式会社(以下 コニカミノルタジャパン)は、顧客の最も重要な拡張性、相互運用性およびスピードに関する課題解決を支援する創造的なテクノロジー・プロバイダーであるインターシステムズジャパン株式会社(以下 インターシステムズジャパン)とパートナー契約を締結しました。
医療情報向けに開発されたマルチモデルデータベース“InterSystems IRIS for Health™”を採用し、医療の質・安全という観点から隠れた情報の見える化に取り組みます。
背景
近年、医療機関における医療リスク(インシデント)の発生が各方面で大きく取り上げられ、社会問題化しています。
医療現場では事故を未然に防ぐためIT化を促進し、電子カルテやオーダリングシステム、インシデント管理システム(医療安全管理の状態をモニタリングしインシデント・アクシデントを種類、要因ごとに分析するシステム)を採用することが健全な医療環境を維持向上させるために極めて重要であるとの認識が高まっています。
また医療の質を上げていくためには、患者の診療情報や診察プロセスの全体像を、医師や医療スタッフが把握し易い仕組み作りが必要になります。
この医療の質向上と医療安全を両立するためには、「IT技術による積極的マンパワー支援」によって、インシデントが発生しやすい「指示」と「実施」の間(=インプロセス)をキーワードから分析、可視化し、必要な情報を必要とされる医療従事者にリアルタイム・オンデマンドで届け、インシデントを抑えること、また診療現場で円滑な指示調整のリアクションが取れるようなIT環境整備が特に重要です。
取り組み内容
コニカミノルタジャパンはこれまで、検査データや文書データ等を一元管理し、利活用するためのシステム(ファイリングシステム、ドキュメントシステム)開発を行い、国内の多くの医療施設様にご採用頂いております。
医療安全という観点では、診療情報支援システム「FINO.Integra」で既読管理機能(放射線科医の読影レポートを依頼した医師が確認管理する機能)を搭載し社会問題化する医療安全のニーズに応えてきました。
コロナ禍では人手を介さず、対面せず情報交換したいというニーズが加速化されます。
今後は院内、院外問わず必要な情報を必要とされる医療従事者に確実に届けるシステム開発が益々、重要になるでしょう。
コニカミノルタジャパンは、HL7(電⼦保健医療情報の包括的枠組みに関する標準規格)により開発されたFHIRを活用するため、高速な医療データベース処理に優れるインターシステムズIRISをシステム開発の中核に採用します。多量な医療情報を高速に処理・分析・言語解析するパワーを手に入れることで、社会問題化している医療従事者のアラート疲労低減に積極的に貢献します。コニカミノルタジャパンは最新のWebサービス技術およびAIコンピューティングを有機的に統合し、必要な情報を必要とされる医療従事者に通知する業界初のメッセージングインテリジェンスシステムの開発を推進することで、医療安全を飛躍的に高めるワークフロー変革を実現します。
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