COMITIAはオリジナル作品だけの同人誌即売会として知られており、1984年に初めて開催されました。

一般的に同人誌というと既存作品のパロディ（二次創作）をイメージする方が多いかもしれませんが、COMITIAは「自主制作漫画誌展示即売会」と称し、販売物はオリジナル作品のみに限定されます。

オリジナルであれば、マンガ以外にもイラスト、小説、評論、音楽、グッズなど、様々な作品を販売することができ、毎回数千のサークル（個人またはグループ）や企業が参加しています。

今回が149回目の開催となり、3,080サークル、37社が出展。コニカミノルタもRGB印刷の魅力を発信するため初出展させていただきました。

コニカミノルタブースでは、高彩度トナーを搭載したオンデマンド印刷機によるRGB印刷サンプルやクリエイターの方々によるRGB印刷体験レポートなどを配布し、モニターに近い鮮やかでクリアな表現ができるRGB印刷の魅力についてご紹介させていただきました。

この配布サンプルは、同人誌印刷サービスを展開されているあかつき印刷様・Dメイト様・なないろ堂様にもご協力いただき、ポップで鮮やかな作品や水彩や淡いタッチの作品、写真など様々な作風を展示しました。実際にサンプルをご覧になった皆さまからは、

など、好印象を持っていただけました。

COMITIAに来場される方はご自身でも作品を作られている方が多く、創作や印刷に関するアンケート調査も実施させていただきました。ここからは、71名の方に回答いただいたアンケート結果についてご紹介します。

最も多く使われているイラストツールは、CLIP STUDIO（43%）でした。
CLIP STUDIO（通称：クリスタ）は自然で滑らかな描き味が特徴で手ぶれ補正機能などもあり、イラスト制作をされる方々に人気のアプリですが、

と、COMITIAに来場されている方も多く使っていました。

印刷現場でも馴染みが深いPhotoShopと答えた方は24%で、

など、Photoshopの充実した機能を理由にされている方が多かったです。

その他と答えた方は33%で、

と、なかでもプロクリエイトと答える方が多かったです。

ツールごとに得意な機能や特徴もあるため、みなさん自分の描きやすい方法や作風に合わせて創作されていました。

CMYKで入稿すると答え方は44%で、

などがあり、RGBからCMYKに変換して入稿されている方にRGB印刷をご紹介すると、「CMYKに変換する手間が省けてとても助かる！こういうのを待っていました」という声をかけていただきました。

また、商業誌でもお仕事や作品を発表されている方の中には、「作品の世界観を統一するため（商業誌と同じ見え方にするため）、こだわってCMYKで入稿している」という声もありました。

RGBで入稿する答えた方は38％で、

など、RGB印刷の認知度も上がってきているという感触でした。

わからないと答え方は18%で、

という回答で、RGB印刷を初めて知ったという方からは「どこで印刷できますか」「今度試してみます」という声もいただきました。

最も多く回答されたのは「価格（47%）」ですが、この質問は「品質（38%）」と悩まれる方が非常に多く、

と、価格が安ければ良いという回答ではありませんでした。

納期と答えた方も15%と低く、作家の皆さんは自分の作品がきちんと表現されていることを重要視されていました。

今回がCOMITIA初出展となりましたが、非常に多くの皆さまにブースにお立ち寄りいただき、RGB印刷について好意的に興味を持っていただくことができました。

また、同人誌やグッズ事業を展開されている印刷会社のみなさまもブース出展をされており、同人誌業界についての貴重なお話やアドバイスを頂戴することができました。お忙しいところ誠にありがとうございました。

コニカミノルタはこれからも、もっと多くの皆さまにデジタル印刷の可能性を知っていただけるよう様々な活動を行ってまいります。

印刷会社のみなさまにお答えいただいた
RGB印刷に関する調査レポートを公開中！