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2021年9月16日

【レポート】HOPE2021開催報告

【レポート】HOPE2021開催報告

コニカミノルタジャパン株式会社は2021年9月3日(木)~4日(金)の期間にアクセスサッポロにて開催されたHOPE2021に出展しました。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中での開催ということもあり、感染防止策して検温や消毒の徹底、マスクの着用、セミナー視聴者の席の間隔を空けるなどの対策が実施されました。

HOPE2021の感染予防対策

今年はコロナウイルスの影響により、例年より来場者は少なく、初日の9月3日は474名(展示会来場者413名、セミナー参加者61名)、4日は322名(展示会来場者306名、セミナー参加者16名)、合計796名にご来場いただきました。ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

HOPEについて

今回で5回目の開催となるHOKKAIDO PRINT EXPO(通称:HOPE)は、印刷産業に携わる人を対象にしたイベントで、セミナーと展示会を組み合わせた“学びと情報発信の場”として毎年開催されてきました。HOPEは北海道全道および道外から約3,000人が集うイベントです(HOPE2019では来場者数3,142人)。北海道内の印刷産業従事者を対象にしたイベントとしては大規模と言えるでしょう。

HOPE2021今年の見どころは?

今年は「印刷産業がデジタルトランスフォーメーション(DX)で世の中をより便利にする」をテーマに開催されました。展示会場では28社がこれからの印刷産業として勝ち残るための最新の機器・技術・サービス等を紹介。セミナー会場では、HOPE実行委員会等の主催セミナーが2種、出展企業によるセミナーが5種と、計7種類のセミナーが実施されました。中でもDXの推進をテーマにしたセミナーが目立っていた点が印象的で、「印刷業界のDXとは何か」や「DXを推進するために何が必要なのか」について各社の意見を聞く良い機会になったのではないかと思います。展示会場では機材だけではなく、デジタルサービスと組み合わせた展示も散見され、紙とデジタルサービスとの融合も視野に入れた形の提案が見受けられました。

コニカミノルタジャパンが考えるDX推進とは

HOPE2021ではコニカミノルタジャパンもセミナー会場にて登壇させていただきました。弊社のセミナーでは、「コニカミノルタの印刷業界DX支援~生産プロセス効率化と付加価値創造による売上利益の拡大~」と題し、コニカミノルタジャパン株式会社 プリントマーケティング統括部長の寺崎薫と、コニカミノルタジャパン株式会社 グロースハッカーの白井杏奈にて発表しました。

HOPE2021で登壇する寺崎薫
HOPE2021で登壇する白井杏奈

コニカミノルタは “多様な視点で印刷の未来をデザインする”をスローガンに掲げ“生産プロセスの効率化”と“付加価値創造”の2軸で印刷会社様の顧客利益の最大化を支援しています。昨今、印刷業を軸に取扱製品やサービスの多様化や新規事業の展開といった将来をご検討されている印刷会社様が多くなりつつあり、DX推進をしたいという声も増えてきたことを感じ、”Printバル”という印刷物とマーケティングオートメーション(MA)を融合したツールの開発・提供を始めました。PrintバルはDX推進にお役立ていただけるサービスで、Printバルの説明を本セミナーではメインにさせていただきました。
そもそもDX(デジタルトランスフォーメーション)とは、

  • デジタルを活用した新たな価値を創出すること
  • 変化への対応と競争優位性の確立すること

を指します。そして最終的には、それらの実現により、社会をより豊かにすることがDXの本質となります。
セミナーでは経済産業省のDXフレームワークを用いて、DXのゴールまでのプロセスを解説しました。DXのゴールまでは大きく分けて3つのステップがあり、
ステップ1:プラットフォームのデジタル化+業務のデジタル化
ステップ2:製品・サービスのデジタル化
ステップ3:ビジネスモデルのデジタル化
となります。
Printバルは3ステップすべてにおいて活躍することを、具体例を用いてご紹介させていただきました。
弊社はメーカーとして印刷機械を用いて生産プロセスの効率化を図ってきましたが、ここにPrintバルを新たに提供することで付加価値創造ができ、印刷会社様の新しいビジネスモデルの構築を支援できればと思います。Printバルについてご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、お気軽に下記Webページよりお問い合わせください。

コニカミノルタジャパンブースの展示

弊社ブースでは、AccurioPressC4080を中心に、印刷会社のDXを加速させるためのサービスとしてPrintバル、in2siteも併せて展示しました。
ノーカーボンペーパーのような薄い紙にも印刷をしたいという需要が高かったため、AccurioPressC4080にノーカーボンペーパー用のキットを取り付けたデモンストレーションを実施。IQ-501(インテリジェントクオリティオプティマイザー)の印刷精度をご覧いただきたく、ノーカーボンペーパーを通紙し印字位置のズレの無さや色変動の自動補正機能などを実演させていただきました。このデモンストレーションはコニカミノルタジャパンとして初の試みで、ご来場いただいたお客様には大変好評でした。
また加工機として新たに販売を開始したAccurioShine101や、後加工機のオプションサンプルも豊富に取り揃え展示させていただきました。インラインで行える中綴じ、TU-510(トリマーユニット)を使用して印刷と同時にカットして排出したチラシ、長尺印刷時に同時に筋入れやミシン目も施したパンフレットなど、お客様には実際にサンプルを見て、触っていただき、クオリティをご体感いただきました。印刷後の後加工をしなくても省力化につながるご提案ができたのではないかと考えています。

HOPE2021コニカミノルタジャパンブース全体写真
HOPE2021コニカミノルタジャパンブース 展示写真

まとめ

コロナウイルスによって展示会も自粛傾向にありますが、実際に稼働している機械を自身の目で見て、他社と比較することができます。また、最新のトレンドを掴むといった意味でも、展示会への参加は有意義であると思います。ご参加いただく皆様においては、十分に感染防止対策を実施していただき、このような機会を十分にご活用いただければと思います。コニカミノルタジャパンは今後も印刷会社の皆様にお役立ていただける製品、サービスを開発・提供し、生産プロセスの効率化と付加価値創造を実現してまいります。

コニカミノルタジャパン株式会社 白井杏奈

Profile:大学卒業後、静岡のIT企業にてプロモーション業務(広告運用、Webサイト制作、オウンドメディア運営、展示会対応、デザイン業務)に従事。その後、MAツールベンダーのデジタルマーケティングを担当。現在はコニカミノルタジャパンにて、Printバルの拡販を行うべくグロースハッカーとして勤務している。