パルスオキシメータ PULSOXシリーズの
よくあるご質問
原理・技術について
精度のことを示すArmsとは何のことですか?
Armsとは精度をrms(root mean square:二乗平均平方根)という統計方法で計算しているという意味です。
これは実験などで2種類のデータ群の偏差を評価する際に使う方法の一つで、基準となる値と実験値との差を二乗したものの平均を求め、その平均値の平方根を求めます。
パルスオキシメータの精度の基準値は、実際に採血して得られた酸素飽和度となります。世界的に信頼される機関での採血式による酸素飽和度測定(=ゴールドスタンダード)であることが基準値として重要です。
また、ゴールドスタンダードで精度が確認されたパルスオキシメータを基準として、Armsを測定することも可能ですが、それは一つ低いレベルの基準となります。
Armsの数値だけではどちらが精度が高いかは比較できません。基準を何に置いているかも確認する必要があります。
また、Armsを計算した範囲も重要です。パルスオキシメータでは70%-100%までで規定されていますが、70%-80%,80%-90%,90%-100%などの各範囲でのArmsもあります。
異なる範囲のArmsを比較しても意味がありません。
またArmsを求めたデータ数や条件が異なっていれば単純に数値だけでは比較できません。
基準の信頼性、データの範囲、データ数や条件を確認した上で数値を比較することが必要です。
PULSOX-1の精度Armsについては「パルスオキシメータの精度とは」をご覧下さい。