人手不足の時代に人材の採用と離職率を改善する方法とは?
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- #業務改善・生産性向上
先日、早くも来春入社の就職活動生の内定率が7割を超えたというニュースがありました。少子高齢化がすすみ、どこの企業も人材採用に苦労しています。また、最近では転職市場も活況ということで、多くの時間をかけて働き手を採用したにも関わらずあっさり辞めてしまう…ということも多くなってきているようです。
そこで今回は企業が働き方改革に取り組む理由の1つでもある「人材採用と離職率改善」についてお話しします。
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「テレワーク」や「在宅勤務」で就職希望者が2倍に?新入社員が柔軟な働き方を求める理由とは?
2019年より「働き方改革関連法」が施行され、「働き方」に関するニュースを目にすることが増えてきました。自分の今いる会社が他社と比べてどれほど働きやすい環境にあるのか疑問に思い、転職を考える人もいるでしょう。しかし、転職希望者だけではなく、新卒の就職活動生も同様に「働きやすさ」を重視しているのはご存じですか?
2019年春入社の新入社員を対象とした入社1か月後の意識調査では次のような結果が出ています。
“全体の1/3以上の新入社員が新卒入社の会社を5年以内で退職する意向があるという結果となった。一方で、定年までその会社にいたいと思う人の割合は21.8%となり、「新卒で入社した会社で定年まで働き続けたい」という人は2割にとどまった。「今の会社でずっと(長く)働きたいと思わない理由」に関しては、「ライフステージに合わせて働き方を変えたいから(結婚・出産など)」と答える人が最も多く、男女問わず、生き方と働き方をリンクさせながら、柔軟に仕事のスタイルを選んでいきたいと考える人が多いようだ。”
出展:マイナビニュース「2019年新入社員1か月後の意識調査」より
このようなアンケート結果のみならず、求人票に「在宅勤務可」や「テレワーク可」といった内容を記載しただけで、就職希望率が約2倍になったという事例もあります。最近の就職活動生が「働き方」に対して注目している理由はなんでしょうか。
それは必ずしも「旬な話題だから」や「楽をして働きたいと思っているから」ということではないと考えます。今の新入社員は、共働きでの育児や、家族の介護に苦労していた両親の姿を見ながら育った世代です。自分が同じ状況になった時に仕事とライフイベントを両立できるだろうかと不安に感じている人が多いのではないでしょうか。将来の不安に備えられる「働き方」ができる会社こそが今の時代の「魅力度の高い会社」なのかもしれませんね。
また最近ではオフの時間に趣味のつながりの活動に力を入れたり、自分を磨くことに活用している若者も増えているようです。これらの活動によって、意欲的に物事に取り組むことができたり、多角的な視野を得られたりと、個人、会社双方のメリットを生み出すことができます。オフの時間を有意義に過ごせるような環境を整えることも「働きやすさ」につながる1つの要素です。社員がオフの時間をしっかりと取ることができているか、一度見直してみてはいかがでしょうか。
「働きたいのに働けない」子育て世代。コミュニケーションツールの有効活用で働き方改革の実行と離職率改善へ
一方で、子育て世代ではどうでしょうか。以前と比べ、働きながら育児をするという人は増えてはいますが、依然として育児をきっかけに「休みが取れない、取りづらい」、または「残業が多い」といった理由で正社員として働くことを諦める人は少なくありません。さらに、そういった理由で離職した人たちへのアンケート調査では次のような結果も出ています。
“育児期に離職した正社員女性の約6割が、出産後も働き続けたいと思っていたことが明らかとなった。”
“正社員を辞めた後の状況をみると、小学生以下の子どもを持つ人の47%がアルバイト・パートとして働いている。企業が柔軟な働き方を認めることで、辞めずに就業継続していた可能性がある。”
出展:株式会社パーソル総合研究所「ワーキングマザー調査結果【離職編】」より
少子高齢化がすすみ、これから働く世代にはさらに多くの負担がかかる時代になっていきます。こうした状況により、育児や介護などを理由に働くことを諦める人が増えたら企業は事業継続が困難になるかもしれません。様々な働き方を認めることで「働きたくても働けなかった」貴重な働き手を確保することができます。
最近では、メールや電話だけではなく、パソコンやスマートフォンを使ったWEB会議等のコミュニケーションツールも充実しています。わざわざ会社に出社しなくても働ける環境を作ることが以前と比べて容易にできるようになりました。これからは老若男女問わず、働きやすい社会を目指して「柔軟な働き方ができる環境」を整えることが、ますます重要になってくるでしょう。
求職者の80%が企業の公式ホームページをチェック。メンテナンスの行き届いたホームページこそが人材採用への近道?
さて、「柔軟な働き方ができる環境」を整えた後はそれを様々なステークホルダーに知ってもらうことが重要です。
スマートフォンが登場してから約10年、周りを見渡すと、世代にかかわらずほとんどの人がスマートフォンを持っており、インターネットはパソコンで見るよりスマートフォンで見るという方も多いのではないでしょうか。現在、就職活動をしている学生たちはいわゆるデジタルネイティブ世代です。気になることがあれば、すぐにスマートフォンを取り出してインターネットで検索をします。
そんな今時の就職活動では、就活生や転職者の約80%が企業の公式サイトから情報収集をしていると言われています。インターネットにはたくさんの情報があふれており、自身で正しい情報を精査する必要がありますが、多くの人が企業のサイトを見れば確かな情報を得られると信頼しているようです。
しかしながら、気になる企業のサイトを見ると「情報が更新されていない!」、「ひと昔前のデザインのホームページだった…」などの理由で、応募やエントリーをためらった人は約半数もいるそうです。確かに、情報の更新が滞っていたり、デザインが古かったりすると経営状況に不安を感じたり、閉鎖的な企業なのだろうか、と疑問を抱いてしまいますよね。
このような不安を抱かせないためにも、ホームページのメンテナンスをすることはとても重要です。メンテナンスの行き届いたホームページとは、今の時代に見合ったデザインであること、情報が新鮮であることです。
また、求職者が「一緒に働いてみたい」と思えるような社員の紹介は、働くことへの動機づけになります。加えて、会社の事業が社会に貢献している点や、世の中になくてはならない存在であることも紹介できれば、とても魅力的な印象となるでしょう。さらに、先に述べた在宅勤務やテレワークなどの「働きやすさ」への取り組みを行っていれば、ぜひアピールしてみてください。そうすることで、興味を持ってくれた人がホームページを見てエントリーを諦める、ということはなくなるでしょう。
ホームページは会社の顔、強みを正しくアピールすることでブランディング効果も
企業のホームページは求職者以外にも、取引先や投資家など様々な立場の人が企業の印象をつかむ場として重要視しています。整ったデザインのホームページを持つ企業というだけで、信頼度が高まりますし、更新されていないホームページは先ほどの例にあげた求職者と同様の不安を与えてしまうかもしれません。
「直接話をすれば当社の魅力を十分に伝えられる!」と考えている方もいるかもしれませんが、そもそも話すきっかけを作るためには会社の存在を知ってもらわなければなりません。ここでもやはり会社の情報、ホームページを見ますよね。
このように、ホームページはあらゆる接点になりうるのです。企業のホームページは、求職者やステークホルダーにアピールできる有効なツールであると共に、更新を怠ると印象を悪くしてしまうこともあります。自社の強みやアピールポイントを正しく伝え続けられるような体制を整えることがポイントです。
コニカミノルタジャパンではホームページの制作サービスも行っています。
ホームページの刷新により企業認知度と集客力を強化した事例をご紹介!
まとめ
さて、今回は人材採用や離職率改善を取り巻く環境について振り返りながら、それらを解決する2つの方法についてご紹介しました。
① 人手不足による事業継続困難に備え、ライフステージによって働き方を変えられる環境を整えましょう。
② 柔軟な働き方ができる環境を整えたら、職場の魅力としてホームページ上などで発信していきましょう。ホームページは会社の顔。求職者のほとんどが企業のサイトをチェックしています。正確で新しい情報の発信と時代にあったデザインのホームページを維持しましょう。
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