コニカミノルタPresents『天空未来教室』開催レポート公開
天空未来教室イベントレポート2 国際宇宙ステーション(ISS)との交信
宇宙にこんばんは
さあ、いよいよISSにいる星出宇宙飛行士との交信の時間がきました。
ISSと交信するには、NASAを通じての接続が必要となります。
スクリーンに映し出されたNASAとISSとの交信の様子を固唾を呑んで見守る子ども達・・・
会場の緊張感が一気に高まりました。
うまく回線がつながった様です。
無重力状態の星出宇宙飛行士がスクリーンに大きく映し出され、会場の興奮は最高潮に達しました。
「星出さん、こんばんは~」
東京、大阪、広島、各会場からISSの星出宇宙飛行士に子ども達の元気な声が届きました。
歓声が響く中、ふわふわと浮遊しながら笑顔を届けてくれる星出宇宙飛行士を見上げ、
早速子ども達からの質問がはじまりました。
事前にナビゲーターから
「宇宙との交信では、相手に自分の声が届くまでに7秒かかります」
との説明を受けていたので質疑応答もスムーズです。
「宇宙農場の事を読みましたが、星出さんは宇宙でどんな野菜を食べたいですか?」
という素朴な疑問から
「宇宙に大きな太陽電池パネル工場を作って地球に電気を送ったら、
日本の電力不足も解消されると思います。実現可能ですか?」
といった、時事に関連付けた高度な質問まで、次々と星出宇宙飛行士に投げかけられます。
なかでも
「長期滞在をして、何に一番困りますか?」
の質問には星出宇宙飛行士から「なるほどなぁ~」という反応と共に、
「ないものがいろいろあります。
家族や友達に会えないこともそうだし、宇宙船の中には自然がありません。
風を感じたり緑の匂いを嗅いだりすることはできません」
自然を五感で感じる、ということは地球上でしか味わえない醍醐味なのですね。
改めて地球上に生きることの尊さを教えてもらった気がします。
ほかにも
「地球上では生活のリズムを太陽の動きで決めますが、宇宙ステーションでは、時間以外で生活のリズムを決めるものはありますか?」
という質問に対し、
「この国際宇宙ステーションは、90分で地球を一周します。つまり、一日16回地球の周りをまわるため、一日に16回昼と夜がきます。
ほかに基準となるものは特にないのですが・・・」
と真面目なお答えされたかと思えば、
「一つ発見したのは、お腹の減り具合で時間がだいたい分かるようになりました。そろそろ宇宙ステーションではお昼です」
と会場の笑いを誘い、ユーモアのある一面も見せてくれました。
子ども達は一生懸命メモを取り、星出宇宙飛行士のお話に真剣に耳を傾けていました。
星出さんから未来の宇宙を託され、希望に溢れた彼らの姿はとても頼もしく見えました。
代表で質問をした子ども達は、後にインタビューで
「緊張した。でも時間があればもっといろんなことを聞きたかった。
将来は宇宙飛行士になりたい。」
等と興奮冷めやらぬ様子。
リアルタイムで宇宙と交信するという経験は、彼らの心に深く刻まれ、
最高の思い出となったことでしょう。
楽しく仲良く夢を育んで
最後は日本宇宙少年団理事長 松本零士さんのごあいさつで幕を閉じました。
「地球上で争ったり温暖化を促進したりしている場合ではない。
世界中のみんなで力を合わせて全生命体が絶滅することがないよう、がんばれ。
君たちの中に偉業を成し遂げ、活躍する人が出てくることを願っている。
みんなに地球の運命がかかっている。楽しく仲良く夢を育んで活動していこう」
という熱いメッセージが子ども達に送られました。
中身がぎっしり詰まった宇宙漬けの時間を過ごした子ども達。
帰り際、溢れんばかりの彼らの笑顔には、
「この中から将来宇宙飛行士になる人が現れるかもしれない・・・」
そう思わずにはいられないような希望が満ち溢れていました。
コニカミノルタの取り組み
コニカミノルタでは、光学式プラネタリウム機器や全天周映像投映システムを開発、展開しています。
同時に、“天空”in 東京スカイツリータウン®と“満天”in 池袋サンシャインの運営も直接行なっていますが、
プラネタリウムを通じ、宇宙の神秘や壮麗さをみなさまにお届けしています。
今回は、その“天空”を会場として、星出宇宙飛行士と直接交信するイベント「天空未来教室」への協賛を行いましたが、
この様な体験が、子ども達にとって素晴らしい思い出になると共に、星や宇宙への興味、科学技術への関心喚起にも繋がればと考えています。
コニカミノルタプラネタリウム“天空”in 東京スカイツリータウン®
TEL: 03-5610-3043
電話受付け時間: 10:00~19:00
最寄駅: 東武スカイツリーライン/東京メトロ半蔵門線/都営浅草線/京成押上線 押上駅
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