コニカミノルタPresents『天空未来教室』開催レポート公開
天空未来教室イベントレポート1 国際宇宙ステーション(ISS)との交信
2012年8月9日、コニカミノルタプラネタリウム“天空”in 東京スカイツリータウン®で
公益財団法人日本宇宙少年団(YAC)主催(独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)協力)のイベント、
コニカミノルタPresents「天空未来教室」が開催されました。
なかでも目玉プログラムは東京、大阪、広島の3会場(※)を結んで、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在している星出彰彦宇宙飛行士との交信です。
たくさんの応募の中から抽選で選ばれた子ども達がこの夜、“天空”に集いました。
宇宙の本やカメラを片手に胸を躍らせる子ども達。
彼らのきらきらと輝いた目からはこのイベントに対するドキドキ、ワクワク感が伝わってきました。
※3会場と各館の参加人数
東京会場…コニカミノルタプラネタリウム“天空”in 東京スカイツリータウン® 参加者:143名
大阪会場…ソフィア・堺プラネタリウム「堺星空館」 参加者:593名
広島会場…広島市こども文化科学館 参加者:177名
3会場合計913名
宇宙開発について勉強しよう
星出宇宙飛行士との交信に先立ち、
先ずは日本天文学を代表する先生方
(宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所の阪本成一教授、
国立天文台副台長の渡部潤一教授、
前国立天文台台長、現広島大学の観山正見特任教授)
による宇宙談義の始まりです。
東京、大阪、広島をモニターでつなぎ、
「有人による惑星探査などの宇宙開発の状況」、
「未来のプロジェクト」、
「宇宙農場の可能性」、
等についてのお話を伺いました。
お三方とも望遠鏡を通じ、新世界が見られることに大きな期待を抱いておられ、
なかでも観山教授の
「10年後、太陽系以外の惑星で生命が発見され、更に20年後には知的生物が発見されるかもしれません」
というコメントに、子ども達からはどよめきが起きました。
東京、大阪、広島の3会場をつないでの宇宙談義の後は、
植物工場の第一人者、大阪府立大学教授の村瀬治比古先生に
宇宙農場の可能性についてのお話を頂きました。
ISSで宇宙農場を作ることはまだ難しそうですが、
現在はすでにLED植物工場の実験が進んでいるというお話を聞かせてくれました。
「宇宙や砂漠といった水を補給することが難しい土地でも新鮮でみずみずしい野菜が食べられる」、
これは遠い夢ではないかもしれません。
さらに、電波望遠鏡について阪本教授からお話がありました。
電波望遠鏡は400年程前にガリレオが初めて作った望遠鏡からかなり進化したものになり、
赤外線や紫外線等の電波で天体の様子を観測するものになります。
目に見えないものも見え、観測に相応しい「見る力」を備えている望遠鏡なのです。
現在は各国の連携の下、
なんと巨大電波望遠鏡プロジェクトが進行している真最中とのこと。
いよいよこれから太陽系の外にある惑星系を観測することが本格的に始まりそうです。
さぁ、宇宙に出よう!
宇宙について勉強をした後はコニカミノルタのオリジナルプログラムの始まりです。
プラネタリウムの巨大スクリーンにISSの模擬映像が映し出され、子ども達は大興奮!
地球を抜け出し、宇宙から360度、ISSを観察しました。
想像を絶するISSの大きさに思わず「大きい!」と声を上げる子も。
また、ISSの移動速度も体験してもらいました。
ISSは東京会場から大阪会場までは50秒、更に広島会場までは30秒というスピードで移動しています。
ISSの思わぬ速さに会場一同びっくり。
「それでは、誰かこのISSを操作してみませんか?」
と司会者が声を掛けると、子ども達は一斉に手を高く挙げ、
その中の一人がプラネタリウム巨大スクリーンに映し出されたISSを操作して会場を盛り上げてくれました。
まだまだ続く、コニカミノルタオリジナルプログラム。
先日7月21日に行われた宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機を搭載したH-IIBロケット3号機の打ち上げ映像を迫力ある大画面で観覧していると、
小山宙哉さん原作で日曜あさ7時に放送中の人気アニメ
「宇宙兄弟」のキャラクター六太と日々人が登場。
特別ムービーで宇宙センターを紹介してくれました。
六太と日々人と一緒に宇宙センターを一回りした後、
「プラネタリウム宇宙兄弟~一点のひかり~」が上映され、
大きな拍手が“天空”ドームいっぱいに響き渡りました。