月がのこしたメッセージ～予告カードのトリック～

月について学べます（ビデオ納入館のみ）

あらすじ

月は、私たちにとって、もっとも身近な天体です。この番組では、月が絡む謎解きの中に月のいろいろな話題を取り入れて楽しく展開して行きます。謎解きのキーポイントを「トリック」という言葉で表現し、流行のマジックブームも意識して番組は進行します。月に関する有名曲のメロディも効果的に使っています。

今夜は満月。私は屋敷から頼まれて警備をしている探偵だ。この屋敷の主が持っている「月の石」を大泥棒ルンパが狙っているという。ルンパは必ず盗む日を記した予告状を送りつけ、ねらった獲物を盗んでいく。予告状にはトリックが駆使されている。

はははは。私は怪盗ルンパ。探偵さんご機嫌いかがかな？後日「月の石」を頂戴しに参る。
ルンパはまたしても予告状を置いて消えた。予告状には「参上する日時のヒントは裏面の月にあり」とあった。

ヒントは月。この絵を解読しろということか。う～ん弱った。私は理科が苦手で・・・。あれ？ここに来た時と月の位置が違う。そうか月の動き方がわかれば、絵に描かれた月の位置から犯行日時が分かるかも。

この絵の月の高さから季節や時間がわかるということか。
ん？今夜の月の方角とこの絵とでは方角が違うように思うが･･･。

ここから月に関する情報をお月様がナレーターになって語ります。
「月は日にちによって昇ってくる方角が変わります。」説明を聞いて少し理解する探偵。しかし、月の模様ってこんなだったかな？

再び月が情報を語る。
「私はルンパの描いたような変な模様じゃありません・・・」ここでは月が絶えず同じ面を地球に向けていること、望遠鏡で見た姿、暗い部分はいろんな形に見立てられること、クレーターや月の海などを紹介。

なんだこれは！絵を良く見ると月が欠けている。これはきっと大きな手がかりになるぞ。しかし月の満ち欠けってなぜ起きるのか？
探偵の疑問に月が答える「満ち欠けは太陽・月・地球の位置関係によるものなのです。」

月の満ち欠けを見た探偵。
しかし、ルンパの描いた月と同じ姿は満ち欠けではできないことを知る。「ルンパの描いた月も必ず３つの天体の位置関係で出来るはずだ。これは、なにかの影が落ちたみたいにも見えるのだが。」

月に影が落ちるとき・・・太陽の光で太陽と反対側に地球の影が出ます。その影の中に月が入っていくことで月が欠けていくのです。これを月食と言います。月食は満月の時にしか起こりません。

探偵「この絵はきっと月食に違いない。次に月食が起こる日がルンパの現れる日だ。」
予告状が煙となって消え、遠くからルンパの声「よく私のトリックを見破った。今回はいい勝負になりそうだ。」

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