ゴンの冬物語-雪の上の白い足跡-
ほのぼのとした雰囲気の中で子供から大人まで楽しめる。
- 上映時間 40分
- 対象 一般
- 季節 冬
- ジャンル 物語
- 管理番号 D-45
紹介する星座
一般的な冬の星座の他に過去のアルゴ座
紹介する神話
創作民話〈雪の上の白い足跡〉を紹介
あらすじ
息のあったゴンと少年の出会いから冬の星座案内に入る。冬の6星座の他に、4つの星座に分割されたアルゴ座が話題になっている。
ゴンにせがまれて少年が〈雪の上の白い足跡〉を話す。空腹を満たすため村へ来た母子の狐。機転を働かせて村の男の弁当を狙うが失敗する。その、母子を憐れんで食べ物を運んだ男と母子のほのぼのとした物語。母子を思う男の心情が母狐の人間不信を崩していく過程が楽しい。
話しに感動したゴンのコメントの数々が観客の納得を生んでいる。
サンプル音声
ストーリー
1.
良く晴れ渡った夜。いつもの丘の上でゴンと少年が星を見ている。星を見終わったゴンが『何かお話を聞かせてよ』と少年にせがむ。少年が〈雪の上の白い足跡〉という話を話し始める。
2.
棲家の洞穴の中で身を寄せあって寝ていたキツネの母子。お腹を空かせた子ギツネが母ギツネを揺り起こし、村へ食べ物を捜しに行こうとせがむ。村へ行く恐さを説いていた母ギツネも遂には負け、母子は村へ。
3.
早朝の村、明かりが漏れる一軒の家。男が一人で弁当を作っていた。男が出かけた後へ母子は家へ忍び込むが、釜の中は空っぽだった。そこで母ギツネは考え、母子は男の後を追う。『あの男の前に出て・・・』
4.
先回りして男を追い越した母子は、人間の母子に。母子が挨拶すれば男も頭を下げて挨拶を返す。男が頭を下げれば背中の篭の中から弁当が転がり落る・・・母子はそれを拾って一目散とい計画だったが。
5.
男は頭を下げずに屈んで子ギツネの頭を撫でようとする。篭から転がり出ない弁当。母ギツネが男の後ろに回り男の篭に手を延ばす。人間に頭を撫でられ驚いた子ギツネが、コーンと一鳴きしてキツネの姿に。
6.
それを見た母ギツネも又、一鳴きしてキツネの姿に。逃げる母子を見ながら男は冬の森を 食べ物のない冬の森を思い、母子のために食べ物を運び出す。ある日、男は持ち去られずに残された食べ物を見る。
7.
何日目かのある日、残されていた食べ物は運ばれて無くなっていた。男は雪の上の足跡を追って母子の棲家を知る。母ギツネは足を挫いていた。次の日から食べ物は洞穴の前に置かれるようになった。
8.
ある夜、うたた寝の男の耳にキツネの鳴き声が聞こえた。男が戸を開けると、篭に盛られた栗の実と、キツネ達の白い足跡が降り積もった雪の上に。『あの母子だ・・・』。男は見えぬ母子に頭を下げ続けた。
9.
灯りを背に頭を下げる男を、遠くで見ている母子。『あの人が「有難う」と言ってくれてる』と、母ギツネ。『ほんと?だったらボク嬉しいな』と、子ギツネ。降り続いていた雪は止んで星空が広がっていた。
10.
感動しているゴン。『「有難う」と言われて子ギツネが喜んでたよね。解るんだ、僕だって・・・だから今夜は大きな声で君に「有難う」と言って帰るよ』。星空の中にゴンの『有難う』が消えていく。
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