発達・発育
出産前に知っておくとよい基本的な内容をご紹介します。大人にも身長体重や性格に個性があるように赤ちゃんの発達・発育も人それぞれで教科書通りの赤ちゃんはいません。目安として知っておきましょう。
Lesson
レッスン-
生まれたばかりの赤ちゃんは、遠視で視力0.03-0.05とボヤけて見える程度ですが、抱っこしてもらった時のママやパパの顔が一番よく見えます。
生まれたばかりは目的もなく目を動かすことが多く、反応がわかりにくいと思うかもしれませんが、新生児でも顔を見つめたり、生後1か月半では揺れ動くものなどに微笑んだり、3か月ではあやすと反応的に笑ったり、見つめ合うようになったりと、急速に発達します。もっと詳しく-
参考日本眼科医会. 子どもの弱視・斜視.
参考文献- 日本眼科医会. 子どもの弱視・斜視.https://www.gankaikai.or.jp/health/betsu-003/(アクセス日2022年1月22日)
- 山本節. 視力の発達. 神経眼科; 5, 258-264, (1988)
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常石秀市. 感覚器の成長・発達. バイオメカニズム学会誌. 32(2) 2008, 69-73.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sobim/32/2/32_2_69/_pdf(アクセス日2022年1月22日)
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聞こえています。お腹の中から、さまざまな音を聞いています。生まれてすぐは、少し大きな音がすると、モロー反射といって両手を広げてびっくりするような仕草をします。この頃は反応的な行動がほとんどですが、生後3-4ヶ月になると、人の声、特にママの声を好むようになります。
ただ、1000人に1-2人の割合で、生まれ持って難聴の赤ちゃんがいます。音に反応していないと感じるときは、医師に相談しましょう。もっと詳しく-
参考日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会.新生児聴覚スクリーニングマニュアル.2017. P32 「家庭でできる耳のきこえと言葉の発達チェック表」
参考文献- 稲垣真澄、加我牧子. ヒトの聴覚の発達と発達障害, BME. 12(7) 1998. 30-39 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmbe1987/12/7/12_7_30/_pdf(アクセス日2022年1月22日)
- 日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会.新生児聴覚スクリーニングマニュアル.2017. P32 「家庭でできる耳のきこえと言葉の発達チェック表」https://www.jibika.or.jp/uploads/files/publish/hearing_screening.pdf(アクセス日2023年5月1日)
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赤ちゃんは生後1ヶ月ぐらいになると、頭を持ち上げようとしたり、首を左右に振り、首や肩まわりの筋肉を発達させます。そうすることで、生後4ヶ月ぐらいに首がすわります。首がすわることで寝返りをうてるようになり、その後、腰回りの筋肉も安定し座るようになります。発達は個人差が大きく、心配するママやパパも多いですが、発達には順序があります。心配なときは医師に相談し、赤ちゃんのペースを見守りながら関わりましょう。
もっと詳しく-
参考横山徹爾. 乳幼児身体発育曲線の活用・実践ガイド. 2021. 厚生労働省
参考文献- 森恵美. 系統看護学講座 専門分野II 母性看護学2. 医学書院. 2018
- 横山徹爾. 乳幼児身体発育曲線の活用・実践ガイド. 2021. 厚生労働省https://www.niph.go.jp/soshiki/07shougai/hatsuiku/index.files/jissen_2021_03.pdf(アクセス日2022年1月22日)
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赤ちゃんは、特定の刺激へ無意識に反応します。これを原始反射といい、脳が発達するに従い消失します。
<例>
・吸啜反射:口の中に乳頭や指が入ると吸い始める反射で、おっぱいを飲む時に必要です。離乳食が始まる前の生後4−5ヶ月頃に消失します。
・把握反射:手のひらを刺激すると握りしめてくれるという反射で、とても愛らしいです。自分の意思で物をつかむようになる頃、手の把握反射は生後3-4ヶ月頃に消失します。参考文献- 日本小児神経学会. 小児神経学的検査チャート作成の手引き.https://www.childneuro.jp/modules/about/index.php?content_id=29(アクセス日2022年1月22日)
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母子手帳の中の成長曲線を活用しましょう。
子どもの成長は、ママやパパにとって気がかりで、体重を計るたびに一喜一憂してしまうことも。小さめで生まれた赤ちゃんもいれば、大きめで生まれた赤ちゃんもいます。そのため、定期的に体重を計り、成長曲線のグラフに計測値をプロットしましょう。曲線にそって大きくなっているかどうかがポイントです。そうすることで、子どもの成長を客観的に考えやすくなります。もっと詳しく-
参考国立生育医療研究センター. 乳幼児健康診査身体診察マニュアル. 2018
参考文献-
横山徹爾. 乳幼児身体発育曲線の活用・実践ガイド. 2021. 厚生労働省
https://www.niph.go.jp/soshiki/07shougai/hatsuiku/index.files/jissen_2021_03.pdf(アクセス日2022年1月22日) -
国立生育医療研究センター. 乳幼児健康診査身体診察マニュアル. 2018
https://www.ncchd.go.jp/center/activity/kokoro_jigyo/manual.pdf(アクセス日2022年1月22日)
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体重を計る間隔は赤ちゃんの状況によって違うため、医師や助産師から指示がある時は、その間隔で計りましょう。何も言われていない時は、退院後から生後 1か月は1日1回、生後1-6ケ月は1週間に1回より頻繁に計測する必要はないと言われています。
ちなみに身⻑や頭囲は、6歳未満では正確に測定することは難しく、誤差が発生することがあります。寝た姿勢で身長を計る時は、なおさらです。参考文献- 横山徹爾. 乳幼児身体発育曲線の活用・実践ガイド. 2021. 厚生労働省https://www.niph.go.jp/soshiki/07shougai/hatsuiku/index.files/jissen_2021_03.pdf(アクセス日2022年1月22日)
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あります。身長は、1歳で出生時の1.5倍になります。
体重は、出生後数日は体重が減少しますが(資料によって差がありますが、出生体重の7-10%未満の減少率が望ましいです)、生後約2週間で出生体重に戻り、生後約4ヶ月で出生体重の2倍、1歳で3倍になります。
退院後に飲みが悪い、活気がない、出生後3週間経っても出生体重にも戻らないときは、1ヶ月健診を待たないで受診しましょう。参考文献-
横山徹爾. 乳幼児身体発育曲線の活用・実践ガイド. 2021. 厚生労働省
https://www.niph.go.jp/soshiki/07shougai/hatsuiku/index.files/jissen_2021_03.pdf (アクセス日2022年1月22日) - 森恵美. 系統看護学講座 専門分野II 母性看護学2. 医学書院. 2018
- BFHI 2009 翻訳編集委員会(訳). UNICEF/WHO 赤ちゃんとお母さんにやさしい母乳育児支援ガイド ベーシックコース 「母乳育児成功のための10ケ条」の実践. 2009. 医学書院
- ILCA. 母乳だけで育てるための臨床ガイドライン. 日本ラクテーション・コンサルタント協会訳. 日本ラクテーション・コンサルタント協会, 2008
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横山徹爾. 乳幼児身体発育曲線の活用・実践ガイド. 2021. 厚生労働省
CURRICULUM
カリキュラム-
01
授乳
Breast feeding -
02
排せつ
Pee&Poo -
03
睡眠
Sleep -
04
発達・発育
Development -
05
沐浴
Bathing -
06
赤ちゃんの泣き
Baby crying -
07
女性のからだ
Women's body -
08
家族になる
Family development -
09
支援の必要性
Support -
10
予防接種
Immunization -
11
アレルギー
Allergy -
12
世代間ギャップ
Generation gap