迅速な意思決定によって約1年半で製造体制を確立

DW事業本部
篠原洋平

大学で専攻した地球環境の知識を活かし、生産技術において、環境戦略の一つとして3Rの「Recycle」に取り組むことを企画。これをきっかけに再生プラスチックの立ち上げに携わる。

立ち上げ当初は生産する場所(大きな倉庫)があるのみで、設備導入や設備の製造条件、工程管理方法はまったく決まっておらず、製造体制をゼロから確立する必要がありました。異国の地、かつ弊社メンバーがいない現場に入りこみ、現場実態に合わせた仮説検証をまず行い、品質や生産性をすぐに確認しながら、量産開始に向けて次にやるべきことをその日のうちに判断しました。このような意思決定の速さと、少人数ながらそれぞれ得意分野が異なるメンバーのチームワークが、約1年半で製品化を達成できた理由だと感じています。
今後は環境低負荷材料をさらに普及させることで地球を救い、コニカミノルタの主力事業の一つとして事業を拡大していきたいと考えています。

生産プロセスも含めた全体設計を実施

化成品事業部
齊田靖治

大学では化学工学を専攻し、入社後はトナーの処方設計・生産技術の検討に従事。その知見を活かし、再生プラスチックの開発や工場の立ち上げに携わる。

再生プラスチックは、石油由来のバージンプラスチックと同等以上の品質・コスト・供給に加え、高い環境性能も求められ、処方設計の難易度は非常に高いものでした。そのため弊社のコア技術の一つである、材料の設計/分析/評価技術を駆使しつつ、生産プロセスも含めた全体設計をすることで目標を達成しました。 現在はこの技術と材料にさらなる磨きをかけ、コニカミノルタを環境ソリューションのリーディングカンパニーにすることを目指し、日々検討を行っています。

地域企業との連携による地産化への取り組み

化成品事業部
米田尚人

自社トナーの梱包材 において、消費地でのトナー充填に合わせて再生材料・成形加工を地産化し、環境・事業価値をさらに高めるべく取り組んでいる。

ひと言で地産化と言っても、オープンリサイクル材を採用していることから、弊社の求める品質をクリアするにはコンタミネーション(成形品への異物の混入)除去の 技術ノウハウや工程管理などが必要となります。そのため地域企業との連携が不可欠ですが、企業にとっては生産の肝となる部分であり、議論がなかなかできない難しさもあります。そこで実際に地域企業へ赴き、弊社が培ってきた技術や熱意を伝えることで協力関係を築いています。企業とともに成長していき、弊社の要求品質をクリアすることに達成感を感じています。
今後は自社製品への適用に留まることなく、お客様の製品においても地産化の取り組みを進めたいと考えています。

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