お知らせ
- 2024.09.25リリース
- コニカミノルタ開発の再生プラスチックを社外商品に展開 サトーの主力ラベルプリンターに
- 2024.07.17お知らせ
- 「活用事例」にNECプラットフォームズ(株)様の家庭用Wi-Fiルータ「Aterm WX5400T6」の事例と対談を公開しました。
活用事例:NECプラットフォームズ(株)様 対談:Aterm製品初、廃プラスチック由来成分100%の再生プラスチックを採用!~担当者様との対談~ - 2024.05.09リリース
- 再生プラスチック利用を社外製品にも展開~NECプラットフォームズのWi-Fiルータ「Aterm」外装部品に~
- 2024.05.09ニュース
- 「環境貢献プラスチックMatelier」サイトを公開しました。
環境への配慮が課題となる時代に生まれた「Matelier」
持続可能な世界を実現するため、国際社会共通の目標として「SDGs(持続可能な開発目標) 」が2015年に採択されました。 SDGsには、社会が抱える課題を包括的に網羅した17の目標があり、目標の1つに「気候変動に具体的な対策を」と定められています。 猛暑や豪雨といった気候変動に対処するため、各国の政府や企業がさまざまな形で取り組まなくてはなりません。
また、世界の人口増加に伴い、2030年に人間が必要とする資源の消費量は地球2個分に達すると推計されています。限りある資源を有効に活用するためには、資源の消費量を減らすだけでなく、資源の循環に貢献する回収網や材料技術の構築が求められます。
環境への配慮が課題となるこのような時代に生まれたのが、コニカミノルタの再生プラスチック「Matelier(マテリエ)」です。
Matelierという名前は、材料(material)とソムリエ(sommelier)を掛け合わせて誕生しました。ワインのスペシャリストであるソムリエのように、再生プラスチック(環境貢献材料)のソムリエとして、お客様の状況やニーズを汲み取ったサービスを提供するという意味が込められています。
Matelierとは?
地球環境問題に対処すべく、コニカミノルタは2050年を見据えた長期環境ビジョン「エコビジョン2050」を2009年に策定。「2050年までに、製品ライフサイクルにおけるCO2排出量をネットゼロにする」「2050年までに、自社製品における地球資源使用量を2019年比で90%以上削減する」などの目標を設定しています。
エコビジョン2050で定めた目標を達成するため、コニカミノルタはさまざまな施策に取り組んでおり、その1つとしてプラスチックリサイクルの推進が挙げられます。
2011年には、廃プラスチックから作った再生プラスチック(R-PET系アロイ)を、より高い機能が求められる複合機の内装部品に採用しました。この再生プラスチックの製造に伴い、環境負荷低減効果を最大化する高純度化技術・アップグレードリサイクル技術を開発。これらの技術を使って再生プラスチックを製造することで、「環境負荷低減」と「複合機で求められる機能の実現」の両立に成功しました。
そして、これまでに培ってきた高純度化技術・アップグレードリサイクル技術を活用することで生まれたのが「Matelier」です。
Matelierは、廃プラスチック由来成分の割合が高く、廃プラスチックよりも強度・難燃性などが飛躍的に向上した再生プラスチックです。さらに、バージン材比較でCO2削減効果も高くなっています。
バージン材比較のMatelierのCO2削減効果(※1) | |
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Matelierの製品ラインナップ | CO2削減効率 |
R-ABS(標準) | ▲81% |
R-ABS(難燃) | ▲77% |
R-PC(高強度) | ▲90% |
R-PC/PET(高再生材比率) | ▲69%(※2) |
※1再生プラスチック(ペレット)を工場で製造するところまでの削減効果を自社で算定
※2V-PC/ABSと比較
コニカミノルタだからできること
再生プラスチックの開発・ご提供だけでなく成形もサポート
Matelierは、お客様の状況やニーズに合わせてご提供する再生プラスチック(環境貢献材料)であるとともに、製造技術であり、コンサルティングサービスでもあります。
コニカミノルタは自社開発した再生プラスチックを、2011年から10年以上にわたって自社の複合機に採用。この期間に原料がショートしたことはありません。最近では自社だけでなく、他の企業様に再生プラスチックを採用して頂いている事例もあります。
再生プラスチックの開発・ご提供だけでなく、部品成形も手がけています。コニカミノルタは自社製品に再生プラスチックを採用するなかで、高純度化技術やアップグレードリサイクル技術、成形技術を蓄積してきました。これらの技術を活かし、再生プラスチックのご提供はもちろん、成形部品としての供給や、お客様の工場で再生プラスチックを成形する際のサポートもできます。
また、コニカミノルタの環境目標として、自社のCO2排出量削減だけでなく、お客様のCO2排出量も削減してカーボンマイナスを実現することを掲げています。再生プラスチックの開発から成形まで手がけているコニカミノルタだからこそ、このような取り組みが可能です。
※PCR比率:再生プラスチックに含まれる廃材由来のプラスチックの割合。PCR比率100%と示されている場合、再生プラスチックが廃材由来のプラスチックのみから作られていることを意味します。
コニカミノルタの再生プラスチックに関するお問い合わせ
製品情報
Matelierは、厳選した廃材の活用、高い廃材由来プラスチック比率(PCR比率) 、高いトレーサビリティを特徴とする再生プラスチックです。難燃性や強度、CO2排出量削減効果などに優れた複数種類のラインナップがあり、お客様の製品に適した再生プラスチックをご提供いたします。
技術
コニカミノルタは10年以上にわたり再生プラスチックを製造し、高純度化技術やアップグレードリサイクル技術、成形技術を蓄積してきました。これらの技術により、再生プラスチックにおける物性のばらつきの抑制や、新たな価値の付加、幅広い製品への適用が可能となります。
技術者の声
再生プラスチックの開発、生産技術、地産地消について、コニカミノルタの技術者の声をご紹介します。