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ハイパースペクトルカメラ 「Specim」

ハイパースペクトルカメラ「Specim」で広がる世界

ハイパースペクトルカメラ「Specim」には使用シーンよって最適なカメラを選択頂けるよう、豊富なラインアップを取り揃えています。
ここでは世界初、all-in-oneタイプで測定場所を選ばないモバイルタイプの「Specim IQ」と、可視域~近赤外域まで広い波長範囲を高速測定、主にインラインで活用される「Specim FXシリーズ」をご紹介いたします。

Specim IQとFXシリーズの波長範囲と主な市場

Specim IQ

検出波長域:400–1000 nm
Specim IQは、世界初のall-in-oneタイプのハイパースペクトルカメラです。
モバイルタイプなので気軽に持ち運びができ、プログラミング知識がなくても、標準付属のソフトウェアで分光データの解析・評価、識別モデルの生成が可能なので活用シーンが広がります。

主な用途

植生研究、食品分析、犯罪捜査、アート分析、保健

Specim IQの活用フロー

測定器本体で測定環境・測定条件を設定し、測定ボタンを押すだけでサンプルのハイパースペクトルデータを取得することができます。
この取得したデータは標準付属の専用ソフトウェア「Specim IQ Studio」を使うことで、違いが顕著に表れている波長域を抽出し、任意の判別モデルを作成することで目視ではわからない違いを見分けることを実現します。

Specim FXシリーズ

Specim FXシリーズは、インライン向けの高速、高性能なハイパースペクトルカメラです。
可視~近赤外まで広い波長範囲のラインアップをご用意していますので、目的に応じて最適なカメラを選定いただけます。

Specim FX10

検出波長域:400 – 1000 nm
Specim FX10は、産業用および実験室用に設計されています。ラインスキャンモードで動作し、可視から近赤外の領域でハイパースペクトルデータを収集します。

主な用途

植生/農業、フェノタイピング、印刷時の色と濃度、ディスプレイと光源の検査、食品の品質

Specim FX17

検出波長域:900 – 1700 nm
Specim FX17は、産業用および実験室用に設計されています。ラインスキャンモードで動作し、近赤外の領域でハイパースペクトルデータを収集します。

主な用途

食品と飼料の品質、廃棄物の分別、リサイクル、水分測定、脅威の検出/セキュリティ

Specim FX50

検出波長域:2.7 – 5.3 μm
Specim FX50は、産業環境向けに特別に設計されています。ラインスキャンモードで動作し、中赤外領域でハイパースペクトルデータを収集します。

主な用途

黒いプラスチックの選別、地質学と鉱業、金属産業

Specim FXシリーズの活用フロー

専用ソフトウェア「Lumo Recorder/Scanner」から測定器本体を制御した上でサンプルを動かしながら測定すると、ハイパースペクトルデータを取得することができます。
さらにプラットフォーム「Specim ONE」を使用することで、取得したハイパースペクトルデータから特徴のある波長帯を選択し、そこから独自の分類・識別モデル作成がされ、このモデルを用いてリアルタイムに異物や不良品の検出から仕分けまでを実現します。

Specim IQとFXシリーズの主な仕様比較

製品型式 IQ FX10 FX17 FX50
検出波長域 400 – 1000 nm 400 – 1000 nm 900 – 1700 nm 2.7 – 5.3 μm
バンド数 204 224 224 154
半値幅 7 nm 5.5 nm 8 nm 35 nm
サンプルのスキャニング 不要

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