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ヘッドアップディスプレイの光学評価システム

「SAE J1757-2」に準拠したヘッドアップディスプレイの光学評価システムをご提案

業界初となるヘッドアップディスプレイ(HUD)の光学評価に関する規格がSAEインターナショナルより発刊されました(J1757-2)
この規格はドライバー視点から見たHUD虚像の視認性の確認方法を定義しており、コニカミノルタではイメージング輝度計と当該検査用途に開発した
専用ソフトウェアを組み合わせることにより、本規格に準拠した評価システムをご提案させていただきます。

定義された各評価項目を高速・高解像度で測定可能

ヘッドアップディスプレイ特有の画質検査項目のなかには、投影され た虚像の寸法を正確に測定する必要があるものも含まれており、 測定距離(測定器⇔虚像間)が長い場合でも高精細に、低輝度から高輝度 までを正確に測定できる(ハイダイナミックレンジ)ことに加えて、 正確な寸法情報が取得できる点も画質評価用の測定器には求められて おります。

SAE J 1757-2「Optical System HUD for Automotive」準拠

測定の基本配置

本規格ではドライバーの目(アイボックス)の位置にイメージング輝度計(ProMetric®シリーズ)を設置し、ウインドウシールドもしくはコンバイナー へ投影した虚像を直接測定します。虚像へは指定のテストパターンを表示させ、そのパターンに発生する位置ずれ・二重像などを専用ソフトウェア (TrueTest™)で定量化することにより、各評価項目における性能を確認することができます。

虚像距離 Measure the Distance to Virtual Image
視野 FOV Measurements
輝度均一性 Uniformity Measurements
回転 Rotation Measurements
歪曲 Distortion Measurements
ゴースト像(二重像) Ghost Image Measurements

SAE J1757-2で定義されている評価項目

TrueTest™ディストーション解析画面

TrueTest™で出来るその他のHUD評価項目

本システムではSAE J1757-2準拠の評価項目の他にも、HUD評価に必要とされるヴィネッティング(HUD虚像のケラレ)、MTF(HUD虚像の解像度)などの評価も行うことが可能であるため、従来複数のシステムでの解析が必要な検査項目を一元化することが可能です。

TrueTest™ヴィネッティング解析画面
(画面では右側がケラレているためNG)

製品情報

イメージング色彩輝度計
ProMetricシリーズ

Radiant Vision Systems社製 ProMetric シリーズは、国際照明委員会CIEにより規定される輝度・色度評価が可能で、研究開発から製造段階の検査まで幅広い用途で活用できます。
また、高解像度のセンサーにより、ディスプレイ、バックライト部品、光源、部品などの生産現場で威力を発揮します。

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