濃度計のツボ
蛍光分光濃度計
03印刷の基礎
- オフセット
平版印刷 - オフセット平版
印刷の変動要因 - デジタル印刷
反発する水と油の性質を利用してカラー画像を形成
オフセット平版印刷の仕組み
まず印刷版の親水性の非画線部に水ローラーで湿し水を塗布し、次にインキローラーで親油性の画線部にインキを着けます。画線部のインキを一旦ブランケットへ転写し、その後ブランケット上のインキを印刷用紙に転写。通常この工程をKCMYの順に4色分繰り返し、カラーの画像を形成します。
オフセット平版印刷の要素
オフセット平版印刷には、画像を構成するためのいろいろな要素(用語)があります。
[網点]
画像の濃淡を点で表現する方法の各点が網点です。画像を網点化することをスクリーニングといいます。
[スクリーニング]
スクリーニングには3つの方法があります。
AM:点のサイズを変えて濃淡を表現します。
FM:点の密度で濃淡を表現します。ハイブリッド:AMとFMを混合。
ハイライトとシャドウ部をFMで、中間部をAMで表すのが代表例です。
[AM網点]
AM網点には網点の形状によって、スクエア、ラウンド、エリプティカル、チェーンなどの種類があります。
スクエアドットが最も使われています。
[線数]
AMスクリーンの場合、点の細かさを表現する際に線数を使います。
線数は1インチの中に含まれる点の数を表し、一般的な印刷は175線です。FMの場合は、細かさを表す際、線数ではなく点の大きさをμで表し、20μのように表します。
[網角度]
オフセット平版印刷でCMYK各版の網点を同じ角度で生成すると、全ての色が重なってカラーを表現できないため各版の角度をずらします。
しかし、2つの版の角度の差が小さいと周期が干渉し、モアレと呼ばれる縞模様が発生します。
各版の角度は30度以上ずらすのが望ましいのですが、4版あると90度の角度内で各版を30度ずらすことができません。
したがって、通常はCMK版を30度ずらし、目立たないY版を15度ずらして運用しています。
[UCR]
UCR(Under Color Removal)は、下色除去ともいわれます。
シャドウ部の乾燥を良くしてベタつきを抑えるために、CMYインキをブラックインキに置き換えてインキ総量を削減する手法です。
[GCR]
GCR(Gray Compnent Replacement)は、CMY3色のグレイをブラックインキに置き換える手法です。
ハイライトからシャドウまで全てのレンジで適応させ品質を安定させることができます。
濃度計のツボ コンテンツ
03印刷の基礎
04印刷標準化
05認証制度
06目視観察条件
07カラーマネジメント
08モニター
09ペーパーインデックス