コニカミノルタ

濃度計のツボ

蛍光分光濃度計

01測定条件

正しい測定の条件となる
3つの要素

色彩測定時には、「照明条件(M0、M1、M2 etc)」、「イルミナント(D50、D65 etc)」、「視野角(2°、10°)の3つを同じ条件に揃えることが前提です。この中のどれかひとつが異なると測定数値が変わってしまい、正しい比較ができなくなります。

光源は「照明」と「演算」の2つ

分光濃度計内部には2つの光源があります。
ひとつは分光反射率を得るために光を発するランプ、もうひとつはスペクトルからL*a*b*値を計算するときに計算式が参照する光源スペクトルデータです。
前者を照明条件、後者を観察光源またはイルミナントといいます。
ISO13655では、分光濃度計用の照明条件としてM0からM3まで4種類が規定されています。

照明条件(発を光するランプ)ISO13655の4種類の規定
M0 濃度計と同じA光源(タングステンハロゲンランプ)
M1 非偏光のD50光源
M2 非偏光のUVカットした400nm 以上のA光源
M3 M2+偏光フィルタ

演算条件(イルミナント)

スペクトルからL*a*b*値を計算する時に、計算式が参照する光源スペクトルデータ。

独自の技術「VFS」で色彩値を測定

コニカミノルタの分光濃度計は、紫外LEDを用いた独自開発のVFS(Virtual Fluorescence Standard) 技術を活用。目視環境に近いD50相当の光源で照明したときの色彩値を求めることができます。

「視野角」の規定

人間は視野角(物体の大きさ)が変わると色感覚が変化するため、測定器で測る場合にも視野角を規定する必要があります。CIE(国際照明委員会)では図のように2°視野と10°視野が規定されていて、印刷業界では一般的に2°視野を用います。

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