色色雑学
04測色計を選ぶための基礎知識と測定事例
仕様表から読み取れる大切なこと。-2
照明・受光光学系
色を測定するためには、試料に光を照射し、試料から反射してきた光を測らねばなりません。その為に、測色計には、光を発する光源、反射してきた光を電気信号へ変換するセンサーが内蔵されています。
光を試料にあてる方法やセンサーで光を受ける方法にはさまざまな種類があり、その方法によって測定値が大きく異なります。ひとつの方向から光を当てるのか、多くの方向から当てるのか。正反射光を含めて受光するのか、除いて受光するのか、など、多くの測定方法があります。
測定する試料の種類や形状、測定する目的や用途に応じて使い分ける必要があります。詳細は「見る方向や照明の位置の違い。」、「色と光沢(SCE方式とSCI方式)。」をご覧ください。
測定波長範囲
測定波長範囲とは、その機種が測定できる波長範囲のことです。測定波長範囲は分光タイプの測色計において主に“400 nm~700 nm”,“360 nm~740
nm”の2種類あります。コニカミノルタの測色計において、これら測定波長範囲の違いは測色値にあまり関係ありません。
しかし、“360 nm~740 nm”の測定波長範囲をもつ測色計であれば、図33のように樹脂やフィルターの紫外線による黄変など、400
nm以下の波長域で発現する変化をスペクトルデータにより確認することができるため、特定波長での反射率・透過率測定による品質管理への適用も可能です。
ちなみに、蛍光増白剤などを含んだ測定対象物の場合、図34-(1)のように照射光に含まれる紫外光により蛍光が発せられます。こういった試料の測定を行う場合、主に“360 nm~740 nm”の測定範囲をもつ弊社測色計ではUV調整機能を搭載しているため、測定対象物の蛍光を加味した測色が可能です。
例えば紙・パルプなど蛍光を含んだ試料を測定する場合、図34-(2)に示した標準イルミナントD65光源下での測定が規格化されており、その照明条件下における蛍光量を考慮した測定値が要求されるため、上記測定値を出力する機能を備えた測色計の使用が必要となります。
色色雑学 コンテンツ
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色色雑学 TOP
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01
色の見え方と表現方法
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02
測色計で色を数値化
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03
測色計の基礎知識
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04
測色計を選ぶための基礎知識と測定事例
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02測色計で色を数値化
03測色計の基礎知識
04測色計を選ぶための基礎知識と測定事例