色色雑学
02測色計で色を数値化
微妙な色の違い(色差 )を伝えることも、 測色計は得意です。
数値で違いがわかります。
色差
「色」を使う現場でいちばん問題になるのは、微妙な色の違い(色差)です。測色計があれば、色と色との微妙な違いも、数値で表すことができます。では、2つのりんごの色差をL*a*b*色空間とL*C*h色空間で見てみましょう。 はじめに、L*a*b*色空間でりんご (L*= 43.31 a*= 47.63 b*=14.12)の色を基準にして、別のりんご (L*= 47.34 a*= 44.58 b*=15.16)との色差を測定すると の表示になりました。図14で見てみると、その違いがわかります。また、図13(参考)は色差についての概念を簡単に説明したものです。
L*a*b*色空間の場合、ΔE*ab(デルタ・イースター・エー・ビー)※の数値で色差を表します。二つの色の、方向の違いはわかりませんが、色差を一つの数値で表すことができます。の場合、ΔL*=4.03
Δa*=−3.05 Δb*=1.04
ΔE*ab=5.16です。これを計算式で表すと、ΔE*ab=〔(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)2〕1/2となります。
一方、L*C*h色空間で測定した場合の色差は のようになりました。
明度差ΔL*は、L*a*b*色空間と同じですが、彩度差ΔC*=-2.59、色相差ΔH*=1.92で、図14から、彩度がマイナスになり、色相はb*方向へ変化しています。また、図15から、
は
に比べて「多少うすい色」ということがわかります。
これらを総合的に見て、りんご の色をりんご と比べて、ことばで言い表すとすれば「赤系の色相で多少うすい色」といったところでしょうか。
- ※Δ(デルタ)は、差を表すときの記号として使われます。
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01
色の見え方と表現方法
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02
測色計で色を数値化
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03
測色計の基礎知識
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04
測色計を選ぶための基礎知識と測定事例
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02測色計で色を数値化
03測色計の基礎知識
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