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色色雑学

01色の見え方と表現方法

人間は、特定の波長を色として感じることができます。

光を波長成分に分けることを「分光」といいます。
分けた光の強弱(混ざり具合)によって、さまざまな色ができるのです。

太陽の光をプリズムに通すと、虹のような色の帯ができることをご存知の方は多いでしょう。
このことを発見したのは、万有引力を発見したI.ニュートンです。
この色の帯をスペクトルと呼び、光をスペクトル(波長成分)に分けることを「分光」といいます。

スペクトルが人間の目で見えるということは、この特定の波長が、人間の網膜に刺激を与えて色として感じさせているわけです。スペクトルは赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の順に並んでいますが、これはそれぞれの波長の長さが違うために生じる現象で、光の中で最も波長の長い部分が赤く見え、短い部分が紫に見えるのです。
この、人間の目で見える領域の光を「可視光線」と呼びます。
この領域からさらに波長が長くなると、赤外線域になり、逆に波長が短くなっていくと紫外線域になりますが、この領域は人間の目には見えません。

さて、「波長※1」という言葉がでてきたことでもわかるように、光は空中を飛び交っている様々な電磁波の内のひとつです。電磁波の中には波長が数千kmにも及ぶ電波から、十億分の1mm以下のγ(ガンマ)線まで、さまざまな種類がありますが、「可視光線」はおよそ380 nm〜780nm※2(ナノメートル)の範囲です。物体で反射され、視覚で色として認識される光は、(単一波長の人工光を除いて)さまざまな波長成分の光が混じり合っています。

  • ※1:波長…光は波の性質を持っており、波の谷から谷(山から山)までの距離を波長といいます。
  • ※2:nm(ナノメートル)…波長の単位として使われます。また、μm(マイクロメートル)も使用されます。
    1 nm=10−6 mm=10−3 μm
    1 μm=10−3 mm=103 nm
波長について
虹は太陽光が空気中に浮かんだ細かな水滴をプリズムとして通ってできたスペクトルです。

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  • 01

    色の見え方と表現方法

  • 02

    測色計で色を数値化

  • 03

    測色計の基礎知識

  • 04

    測色計を選ぶための基礎知識と測定事例

01色の見え方と表現方法

02測色計で色を数値化

03測色計の基礎知識

04測色計を選ぶための基礎知識と測定事例

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