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昔ながらの建物が「落ち着く」と感じさせてくれるのはなぜ?空間デザインとオフィスの歴史


2024.12.17
【最新のオフィスがぎっしり】オフィスデザイン事例集

「日経ニューオフィス賞」を受賞したコニカミノルタがデザインしたオフィス事例をまとめた一冊です。最新のトレンドが知りたい!新しいオフィスのアイデアが欲しい場合などにご活用ください。

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オフィスデザイン事例集のイメージ

古民家や歴史のある旅館など、昔ながらの建物に入ると「落ち着く」と感じる人は多いことでしょう。昔の建物と現代の建物との間には、どのような違いがあるのでしょうか。

今回は、現代の建造物に見られる傾向を昔の建物と比較しながら、オフィスなどの現代建築物の特徴を紐解いていきます。世界・日本のオフィスの歴史も紹介していますので、ぜひオフィス環境について考えるきっかけにしてください。

昔ながらの建物の特徴

昔ながらの建物には、現代社会に多く見られる建物とは異なる特徴があります。とくに日本家屋に多く見られる特徴として挙げられるのは下記の3点です。

自然との調和

昔の建物は自然との調和を重んじたつくりになっています。現代のように冷暖房や照明器具などが発達していなかった時代、人々は現代よりもはるかに自然と「近い」ところで暮らしていました。日が昇るとともに農作業にいそしみ、日が沈めば休息をとるといったように、自然のリズムの中で生活していたのです。

こうした傾向は古くから残る建物にも表れています。昔ながらの建物は、いわば「自然との調和がなされた人間本来の暮らし」が組み込まれた建造物といえるでしょう。

素材本来の温度感が感じられる

昔ながらの建物の特徴は、使用されている素材にも表れています。たとえば、木を細かく削って模様を彫り込んだり、鉄骨を使うことなく木をしっかりと組み合わせてつくったりしていました。素材本来の温度感が感じられ、つくり手のこだわりや使う人への心遣いがすみずみまで行き届いているのが特徴です。

日当たりや風通しを考慮した設計

建物全体の構造にも、自然との調和を重んじていた証が残っています。季節ごとに日の光が当たる角度を考慮してつくられていたり、風通しを考慮することで自然な寒暖の変化に抗わないつくりになっていたりするのが特徴です。こうした自然に溶け込む設計が、現代を生きる私たちにも心地よさや落ち着きをもたらしているのではないでしょうか。

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現代の建造物に見られる傾向

一方、現代の建造物にはどのような傾向が見られるのでしょうか。とくに昔の建物との違いに着目しながら解説します。

テクスチャーで忠実に再現された素材

現代ではさまざまな技術の発達により、自然由来の素材をそのまま使用するのではなく、規格に合わせて加工された材料を組み合わせて建造物がつくられるケースが多くなっています。たとえば、素材の質感をテクスチャーで忠実に再現した材料が使われていたり、密閉性を重視したつくりになっていたりする点が特徴です。

こうした加工品が使用されている背景には、耐久性を考慮する必要があることや、コスト面の折り合いをつけなければならないことなど、やむを得ない事情があるのも事実です。

密閉性を重視

建物内外を遮断する密閉性が重視されていることも、現代の建造物に見られる特徴の1つです。密閉性に優れた構造にすることは、冷暖房機能を適切に活用していく上で欠かせないポイントといえます。健康面の問題が生じるのを防ぐためにも、密閉性を重視せざるを得ない面があるのです。

このように、現代の建造物には主に機能性を重視している側面があります。結果として、自然と調和していた昔の建物とは対照的な建物が増えているのが実情です。

自然や人間らしい暮らしへのニーズも根強い

一方で、自然や人間らしい暮らしを少しでも感じたいというニーズも根強くあります。たとえば、オフィスや商業施設にグリーンや自然光を取り入れた空間デザインが採用されるケースも少なくありません。機能性のみ追求していれば決して現れないはずのニーズがあることから、現代人の根底にも昔ながらの建物のもつ温かみを求める心が残っていることがわかります。さまざまな建造物を構築する技術が発達した現代だからこそ、自然と融合された空間設計を改めて取り入れていく時期が来ているのかもしれません。

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