なぜオフィス移転時にKPIを設定する必要がある?
KPIの設定方法と効果について解説


KPIを設定する際のポイント

オフィス移転時にKPIを設定する際には、いくつか注意しておきたいポイントがあります。KPIを設定する意義を十分に引き出すためにも、次の4点を意識しておきましょう。

手段が目的化しないように注意する

KPI設定はあくまでも手段であり、目的ではありません。KSFとKPIが連動していない場合、しばしば手近なKPIを達成すること自体が目的化しがちです。こうした事態を回避するためにも、ゴールイメージが明確なKSFを定める必要があります。

たとえば、「きれいなオフィスにしたい」といった曖昧なKSFを設定してしまうと、ゴールイメージがブレやすくなります。「きれいなオフィス」の定義は人それぞれ異なるからです。解決したい課題を元にKSFを設定し、KSFを達成するための手段としてKPIを設定するという手順で進めましょう。

主観/定性調査と客観/定量調査をバランスよく実施する

KPIの設定に際しては、主観的要素と客観的要素をバランスよく盛り込むことが重要です。典型的な失敗例として、機能性を追求するあまり見た目が良くないオフィスになってしまったり、反対に見た目を重視しすぎた結果、機能性が損なわれてしまったりするケースが挙げられます。

主観と客観のバランスを取るには、定性調査と定量調査の両方を実施することが大切です。具体的には、従業員に対するアンケート調査(定性調査)を進めつつ、空間利用調査(定量調査)を実施するといった方法が想定されます。人と物の両側面からオフィス環境の改善点を把握し、KPIを設定していくのがポイントです。

KPIの数値は現状と比較した相対値で設定する

オフィス環境はそもそも定性要素のため、具体的な数値に落とし込みにくい場合もあるでしょう。KPIを数値として示しにくい場合には、現状と比較した相対値で設定することをおすすめします。

一例として、部署間でのコミュニケーションが不足しているという課題を抱えているのであれば、現状を10%とした場合に「1年後には40%を目指したい」といった相対値を設定できます。まずは現状を基準値として定め、どれだけ改善したいのかを数値化することによって、達成すべき目標を共有しやすくなるはずです。

KPIの測定は継続的に実施する

KPIは一度定めれば半永久的に機能し続けるとは限りません。オフィス環境や従業員の体感は時間の経過とともに変化していく可能性があります。KPIの測定は継続的に実施し、必要に応じて重視すべきKPIを見直していくことが大切です。

目安として、3カ月〜半年程度ごとに定期調査を実施し、KPIの測定と効果の検証に取り組むとよいでしょう。KPIを定めたきり放置するのではなく、定点観測を続けることによってPDCAサイクルを回していく必要があります。

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KPI設定に困った際にはプロへの相談がおすすめ

オフィス移転に伴うKPI設定は「やり方はわかっていても実践するのは容易ではない」と感じるケースが少なくありません。慣れ親しんだ現在のオフィス環境を客観的な視点で捉え、課題を抽出するのは想像以上に難しいことです。KPI設定に困った際には、オフィス環境の構築に精通したプロに相談することをおすすめします。

オフィスづくりのコンサルティング「Programming Design」

コニカミノルタジャパンでは、空間設計やオフィスデザインをロジカルに導く手法として「Programming Design」の取り組みを推進しています。組み立てブロックを活用したワークショップや職種別の行動分析などを通じて、従業員の想いに寄り添ったオフィス環境をロジカルに構築していく独自の手法です。

オフィス移転のKPIは、表層的に数値目標を掲げるだけでは十分に機能しません。自社が抱えている潜在的な課題や改善が必要なポイントについて、論理的なアプローチで深掘りしてみてはいかがでしょうか。Programming Designに関する詳細な資料が下記リンクよりダウンロードできますので、ぜひご参照ください。

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移転後のオフィスについて「ありたい姿」のイメージを醸成するには、具体的な事例を実際に見るのも効果的な方法です。コニカミノルタジャパンでは、フリーアドレスやABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)など、現代のビジネスシーンに求められる働き方を実践できるオフィス空間をいち早く実現し、実務で活用してきました。実際に活用されているオフィスを見学することで、オフィスデザインだけでなく、働き方やオフィス運用を体感できるでしょう。

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まとめ:適切なKPI設定がオフィス移転成功のカギ

オフィス移転時にKPIを設定することによって、オフィスづくりの目的に沿って一連の移転プロセスを進めやすくなります。オフィス移転後の継続的な効果測定を通じて、移転によって得られたメリットや今後改善が必要なポイントを特定しやすくなるでしょう。

コニカミノルタジャパンでは「オフィス移転・リニューアル」サービスを提供しています。オフィスの企画・デザインはもちろんのこと、ペーパーレス化やテレワークの導入支援など、お客様にとって最適なソリューションのご提案も可能です。オフィス移転の企画立案から竣工まで伴走するコニカミノルタジャパンの移転・リニューアルサービスをぜひご活用ください。

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