賃貸オフィスを選ぶコツ・押さえておくべき注意点とは?


内見時のチェックポイント

賃貸オフィスの候補がある程度絞られてきたら内見をします。内見時にチェックしておきたいポイントは次のとおりです。

・エントランス・共用部の清潔感
・眺望・日当たり
・想定しているレイアウトが実現可能か
・トイレの数や設備の充実度
・喫煙場所の有無や場所
・電波受信状況

それぞれ具体的なチェックポイントを見ていきましょう。

エントランス・共用部の清潔感

建物のエントランスやエレベーター、通路などの共用部に清潔感があるか必ず確認してください。入居するフロアは内装工事できれいにすることもできますが、共用部に関しては内見時に感じた印象が来訪者に与える印象へと直結するからです。とくにエントランスやエレベーターは来訪者が最初に目にする場所のため、入念にチェックしておく必要があります。

築年数が経っている建物であっても、手入れがきちんと行き届いていれば清潔感に問題がないケースも少なくありません。物件情報だけでは判断できない面を確認するのが内見の目的のため、建物に入った瞬間から内見が始まっていると認識しておくことが大切です。

眺望・日当たり

入居予定のフロアに到着したら、眺望や日当たりをチェックしましょう。窓の方角や見晴らしなど、閉塞感を覚える要素がないか確認しておくことが大切です。

日当たりに関しては、日差しが強すぎないかどうかも考慮する必要があります。内見時の季節や時間帯によって日差しが変化する可能性もあるため、できるだけ日中に内見するのがおすすめです。日当たりがよすぎると、夏場に空調を稼働させても暑いと感じる可能性があります。印象面だけでなく、オフィスとしての使い勝手を想定してチェックしていくのがポイントです。

想定しているレイアウトが実現可能か

想定しているレイアウトが実現可能な構造になっているか、内見時には実地で確認しましょう。柱や窓の位置、天井の高さや配線の可否などを、図面と照らし合わせながら一つひとつチェックしていくことが大切です。

よくあるケースとして、柱の位置によってレイアウトが制約されてしまうことが想定されます。たとえばオフィスの中央に大型のテーブルを置きたい場合、中央付近に柱があるためにイメージしていたレイアウトが実現できないといったことが起こりかねません。見方を変えると、実現したいレイアウトを内見当日までにある程度決めておく必要があります。

トイレの数や設備の充実度

内見時にはトイレも必ず確認しましょう。従業員数に対して個室数が不足していないか、温水洗浄便座や化粧台などの設備が備わっているか、といった点をチェックしておくことが大切です。

オフィスは従業員が日常的に利用する場所のため、トイレの清潔感や利便性は就業環境の快適度合いに直結します。また、来訪者がトイレを利用することも想定されることから、マイナスポイントとならないよう十分に確認しておきましょう。

喫煙場所の有無や場所

喫煙場所の有無や場所も、内見時にチェックしておきたいポイントの1つです。全館禁煙か、指定の喫煙場所がある場合はどこに設置されているのか、実際の場所を見ておく必要があります。

喫煙場所によっては、オフィスフロアに煙やにおいが侵入する可能性があります。非喫煙者の従業員にとってストレスとなるおそれがあるため、喫煙場所が指定されているという情報だけで判断するのはリスクが高いでしょう。

電波受信状況

内見の際には、電波の受信状況も確認しておくことをおすすめします。スマートフォンなどの端末が問題なく使用できるか、電波が入りにくい場所がないかを検証しておくことが重要です。

たとえば、窓に近い場所では電波が受信できていたとしても、オフィスの奥側では電波が弱いといったことは十分に起こり得ます。また、通信キャリアによって対応エリアが異なる場合があるため、できるだけ複数のキャリアで受信状況を確認しておく方が望ましいでしょう。電波が弱い・入らないエリアがあるとビジネスに支障をきたしかねないため、必ずチェックしておきたいポイントの1つです。

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賃貸オフィスを選ぶ際に押さえておきたい注意点

賃貸オフィスを契約する際には、この他にもいくつか押さえておきたい注意点があります。契約時のチェックポイントを確認しておきましょう。

物件の周辺に入居している業種をチェックする

入居予定の物件周辺のエリアについて、どのような業種の事業者が多いのか確認しておくことをおすすめします。一般的に、同業種の事業者が集まっているエリアは業界内でのネットワークが生まれやすく、さまざまな情報がいち早く入りやすい傾向があるからです。取引先としても、営業活動などを効率よく進めやすいというメリットがあります。

こうした情報は、物件情報や内見時の印象だけではわからないケースも少なくありません。不動産会社や仲介業者であれば、エリアごとの詳細な情報を把握している可能性があります。物件探しの際には、物件近隣に関する情報収集もあわせて実施しておくのが得策です。

契約内容はすみずみまで確認する

契約を締結する際に提示される契約書は、すみずみまで内容を確認しましょう。とくに保証金や違約金、契約解除に関する条項は契約締結前に必ず把握しておく必要があります。具体的なチェックポイントは次のとおりです。

・物件の使用目的:マンションの場合、居住専用ではないか
・賃料・賃借期間:仲介業者から提示された条件と食い違いがないか
・契約解除に関する条項:賃料未払いが発生した際の条件など
・禁止事項:グループ会社などへの又貸しが認められているか、など
・特約事項:フリーレント(賃料免除)期間や事務手数料など
・保証金・違約金:退去時に保証金が返還される時期など

原状回復など退去時の条件はどのように設定されているか

内装工事の業者は任意に選択できるか、指定された業者に依頼する必要があるかといった点も必ず確認しておきましょう。退去時に原状回復が必要な範囲など、条件によっては想定以上のコストがかかることもあり得るからです。

退去時の条件は、契約を締結する際に曖昧な点を残したままにしておくと、将来的にトラブルの原因となりかねません。入居する際の条件だけでなく、オフィスのライフサイクルを見据えて契約内容を確認しておくことが大切です。

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まとめ:ポイントを押さえて理想の賃貸オフィス選びを実現しましょう

賃貸オフィスを選ぶ際には、選定時の条件や内見時の注意点など、押さえておきたいことが多々あります。今回紹介したポイントを参考に、ぜひ理想のオフィス選びを実現してください。

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