ABWに適した職種や働き方
では、どんな職種や働き方がABWに向いているのか。
- ABWに向いている職種や働き方
・企画、営業、マーケティング、コンサルタントなど、在席率の低い業種
・ITやクリエイティブ、メディア関連など、ネットワークがあれば場所を選ばず仕事ができる業種
- ABWに向いていない職種や働き方
・会社の機密事項を管理する部門
・専用の機器でなければ仕事ができない研究職
・ルーティンワークの事務作業が多い部門
・接客業
ABWに適した職種や業種はあくまで一例です。導入にあたっては「ABWを導入する意図を従業員が理解している」「上司と部下との間に信頼関係が構築されている」「ABWの導入に必要なスペースやITツールがある」といった点が重要になります。ABWに向いていない職種や働き方でも、工夫次第では導入が可能になる可能性もあります。
ABW導入のステップ
ABW導入のステップを6ステップで紹介します。
- STEP1:目的を決める
ABWは手段であって目的ではない。何のためにABWを導入するのか、導入することによってどんな効果を得たいのかよく検討する。
- STEP2:働き方の現況を調査する
社員の意見を導入しながら、現在のオフィスの働き方について、課題やニーズを洗い出す。
- STEP3:レイアウトを検討する
オフィス内をABWに適したレイアウトにするため、作業に集中できる1人用のスペース、社員が集まるカフェスペース、リラックスするためのソファなど、さまざまな場所を選べるように設計する。オフィスレイアウトの専門家に相談するのもおすすめ。
- STEP4:社内ルールの策定
勤怠管理や評価制度など、ABWに沿った社内ルールを策定する。
- STEP5:ツールやネットワークの整備、セキュリティ対策
自席以外の場所でも業務ができるよう、ノートパソコンやスマートフォン、タブレットなど持ち運び可能な端末を導入する。オフィス外から社内ネットワークにアクセスする場合のセキュリティ対策も忘れずに。
- STEP6:サテライトオフィスの整備
自宅やカフェ、コワーキングスペースだけでなくサテライトオフィスを準備する場合は、開設に向けた準備を行う。
まとめ:ABWは働き方の意識改革につながる
ABWは業務内容や気分に合わせて自由に働く場所を選べる、進化したフリーアドレス制とも呼ばれる働き方です。フリーアドレス制はあくまでオフィス内で自由に働く席を選べますが、ABWではカフェや自宅も働く場所として選べるところに大きな違いがあります。また、単に働く場所や時間帯を替えるだけでなく、柔軟な働き方によって生産性の向上につなげることが目的です。
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フリーアドレスの目的から導入手順のほか、“全員でのフリーアドレスは難しい” という場合の選択肢、導入後の課題と解決策までまるっとご紹介!オフィス改善のヒントに、ぜひご覧ください。
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