オフィス移転を成功させる引っ越し業者選定のポイントとは?見極め方と質問例


こんにちは!プロジェクトマネージャーのFujiwaraです。
オフィスの移転では、その後の業務をスムーズに進めるために良い引っ越し業者を選ぶことも重要です。しかしながら、たくさん業者がありどう選べばいいか悩まれる方も多いと思います。今回はオフィス引越業者選定のポイントと、見極めるための質問例についてご紹介いたします。

オフィス引越業者の種類

さて、皆様は引越業者にもB to Cの業者とB to Bの業者が存在していることをご存知でしょうか。具体的に引越業者は個人(ご家庭)の引越を専門に扱う業者と、企業のオフィスの引越を専門に扱う業者の2種類に分けられます。オフィスの引越作業というのはご家庭の引越作業と異なり、多くの機器を運んだり、解体・組立が必要なシステム什器をミリ単位の位置で配置したりといった専門的な作業が必要とされますので、どういった引越業者を選定するかがオフィス移転の成否に関わるといっても過言ではないでしょう。

ただ引越というとテレビCMから引越業者を連想される方も多いと思いますが、引越のテレビCMというのは全てB to Cを対象として作られており、B to Bの引越を専門で行なっている業者はCMなどは行なっていないので一般の方にはあまり知られていないというのが実情です。

オフィス引越業者を選定するためのポイント

業者ごとに見積もりが2,3倍違うケースも発生する

ではオフィスの引越業者を選定する際は、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。通常、オフィス移転というのは何十年に1回の割合で実施ということがほとんどですので、担当者の方が、普段はお付き合いのない複数の業者から見積りを徴収して業者選定を行なうことが珍しくありません。特に大規模なオフィスの引越の場合は、業者ごとの見積り金額が2倍や3倍も違うといったケースが実際に発生します。

先述の通り、オフィス移転後の業務立上げの成否は会社全体に大きく影響してきますので、担当者の方からすれば単に金額が安い業者を選定しても良いのか否かというところは非常に頭を悩まされることと思います。

引越業者を見極めるための質問例

もし、私が担当者であれば業者の判断材料の1つとして、下記の質問を引越業者に投げかけます。

「段ボールを1000ケース引越するのにどれ位の時間がかかるものでしょうか。」

個人的な意見で申し上げると、その場で1分以内に回答があればその引越業者は信用できると思います。逆にその場ですぐに回答できない引越業者であれば、B to Bの引越はあまり行なっていないのかもしれません。

では上記の質問から一体なにが判断できるのでしょうか。

ご家庭の引越を行なう場合、よほど大きなお宅でもない限り引越作業は通常1日で終了します。ただ大規模なオフィスの引越の場合、引越作業が複数日に及ぶケースは珍しくなく、またそのほとんどが企業の休日である土日祝に実施されます。
その際、土日の2日間で終わる予定であった引越が、業者の見込み違いで3日間かかったとなればどうなるでしょうか。当然、月曜の業務開始時には届いているはずの機器やお荷物がまだ届いていないということで大問題になり、引越業者がなんらかの責任を負わねばならないことは間違いありません。
ですので、B to Bの引越を専門に行なっている業者は、見積り作成時に全体物量から引越に要する作業時間をシビアに算出しますし、それが習慣化されています。対してB to Cの引越を専門に行なっている業者は、引越の作業時間をシビアに算出する必要がないため、そのノウハウ自体を持ち合わせていないこともあります。

上記の理由からオフィスの引越をしっかりと行なっている業者は、漏れなく引越作業の時間管理をしっかり行なっている業者であるということが窺えます。

段ボール1,000ケースを運ぶのにかかる時間

ちなみに段ボール1,000ケースを運ぶには実際はどの位の時間を要するのでしょうか。これは作業の条件にもよりますので一概にはいえませんが、例えば下記の条件の場合ですと4~5時間です。

■作業条件

  • 搬出先と搬入先のビルはトラックで10分以内の立地
  • 2つのビルをトラックで往復移動
  • 搬出入先にそれぞれ10人前後の作業員を配置

トラックで引越作業を行なう場合、2tトラックで約100ケース/台、4tトラックで約150ケース/台の段ボールを積載して移動します。
実は荷台の容量はもう少し積載が可能なのですが、往復移動の際はほどほどの積載でトラックを走らせるのが通常です。(荷台を満載にすると積み降ろしに時間がかかるので)
仮に2tトラックで作業する場合、1000ケース÷100ケース/台で、トラック10台分の荷物が移動します。また上記条件の場合、1時間で積み降ろし可能な物量はおおよそ2tトラック×3台/時間ですので、10台÷3台/時間=3.3時間となり、建物保護の養生作業や休憩時間等を考慮すると全体で要する時間は4~5時間といった計算になります。

スムーズなオフィス移転のために

特にオフィスの引越においては作業の遅れということが非常に問題になりやすいので、事前の段取り確認と時間管理をしっかり行なうことが重要です。社内の一大プロジェクトであるオフィス移転を成功させるため、慎重に引越業者の選定を行ないましょう。「オフィス移転の進め方がわからない!」という方には、以下の移転マニュアルのダウンロードもおすすめです。

また、業者選定に迷われた際は是非コニカミノルタにご相談ください。引越に限らず様々な部分で協力業者と連携しながらお客様のオフィス移転をサポートいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

【移転が決まったらまずコレ】オフィス移転マニュアル

オフィス移転やリニューアルに関する手順をまとめた永久保存版の一冊です。読むことで移転企画の立案から最終的な引っ越しまでの流れを把握することができます。移転と同時に働き方改革をしたいという方も併せてご覧ください。

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Writer

Fujiwara
プロジェクトマネージャー グループリーダー


お客様の働く環境を構築するこの仕事に携わる中で思うことは、最適な正解というのはひとつでなく、お客様の数だけ解答があるということです。お客様にとっての最適な働く環境とはどういうものかを常に考え、私が携わる全てのお客様の働く環境をより良いモノとできるよう、日々精進を重ねています。

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