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オフィスは移転して終わりではない
フリースペースだからできた10周年パーティーと今後の可能性
ーー最後に、今後どんな働き方をしていきたいのか、それにはどんなオフィスだったらいいのか、将来の希望や展望をお聞かせ下さい。
金:余白を持つこと、作り込みすぎないというところはかなり意識しましたが、変化して成長していくオフィスであって欲しいと思うので、その時々のニーズや社員の声をしっかりと汲み取っていかねばと思います。
実は今いるラウンジスペースでは、パーティーができるようにも設計しました。今座っているスペースは小上がりになっていて大きなプロジェクターもあるのでカジュアルなステージにもなります。

大植:まさに、このスペースを使って、先日D2C Rの10周年パーティーをオンラインとオフラインのハイブリッド形式で開催しました。椅子やテーブルを全部移動させて広い空間を作りました。ソファなど移動が難しいところは飲食できるスペースにしたり、フォトブースも作って、すごく楽しい会になりました。
ーーオフィス内を自由に動かして使えるのも、固定席ではできないことですね。
大植:それこそD2Cブレンドといいますか、せっかくいろいろなグループ会社のメンバーがいるので、今度はグループ横断のパーティもまたこういった形でできたら楽しいと思います。
イベントだけでなく、普段の仕事の中でも、そしてグループ横断の仕事をする時にも、お互いもっとコミュニケーション活性化がはかれる機会を作れたらいいですね。
波多:私はカフェスペースがすごく好きです。バリスタさんとの会話も息抜きになりますし、コーヒーを待っている間に普段業務で関わりがない人とも会話が生まれ、「今度ご飯行こうよ」といった感じで生まれるコミュニケーションがとてもいいなと思っています。なので、ぜひそういった偶発的なコミュニケーションが生まれる場所は大切に守っていってほしいと思います。
一方で、固定席がないことで感じている難しさとしては、これまで対面で会話したことがない他の部署や会社の方とオフィスで会った時に、「この人は、◯◯さんかな」という答え合わせがなかなかできないことです。とはいえ、フリーアドレスの良さもあるので、会社ごとのネックストラップを首からかけて目印にしたり、自分から積極的に話しかけることで、オフィスでのコミュニケーションの輪を広げていけたらいいなと思います。
変化に合わせて変わり続けていくオフィスを目指して
ーー最後に、D2Cグループとしての今後について、一言お願いします。
鈴木:出社してもいいし、自宅でもいい。選択できるよ、というメッセージが役員からも出ている中で、オフィスに来る意味、魅力を会社としても伝えて行かなければならないし、それに従業員も応える形で働いていくことが必要だと思います。

同時に、コロナ以降に合わせて作ったので、この配置は絶対じゃないとも思っています。今後、場の役割が変わるにつれ、従業員の行為に応じて一つ一つ組み替え、働きやすくするために大きく変えていっていいと思っています。
コンセプトは1回決めましたが、そのメッセージを明確にしたうえで、それに紐づくルールや仕組み、モノ、コトを含めて同じ方向に向かい、この空間を起点にできることをやっていけたらいいなと思っています。声を集めて吸い上げ、応えていけるオフィスでありたいです。
今回は、2021年に本社を移転した株式会社D2Cグループの皆様に、オフィス移転の目的や苦労話、実際に移転しての感想など、経験者にしか語れないリアルな体験談を伺いました。
コニカミノルタジャパンでは、お客様が抱える課題に寄り添い、オフィス移転・リニューアルのご支援をしております。ぜひ、お気軽にご相談ください。
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