オフィスの休憩室をレイアウトするコツをアイデア例とともに紹介


2024.10.15
2021年にリニューアルしたコニカミノルタの 『新』本社オフィス コンセプトブック

2021年5月に本社オフィスをリニューアルしたコニカミノルタが考えるニューノーマルな働き方を実際のオフィスの様子と共にご紹介しております。これからの働き方や働く場所のご参考に、ぜひご覧ください。

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オフィスコンセプトブック

働き方改革の推進とそれに伴うワークスタイルの多様化によって、オフィスを取り巻く環境は大きく変化しました。従業員の働きやすさが重視される時代にあって、オフィスの休憩室への注目度がこれまで以上に高まっています。使いやすく快適な休憩室は、業務の質を高め、企業の生産性向上に貢献することが期待されます。今回は、オフィスの休憩室について、設置のメリットやレイアウトのポイントを解説します。

目次

オフィスの休憩室が重要な2つの理由

オフィスといえば執務スペースを想像する方がほとんどで、休憩室まで意識を向けない方が多いかもしれません。しかし休憩室は従業員が健康的に勤務し、企業が利益を確保するために重要な役割を担っています。

労働安全衛生規則に設置の努力義務が定められているから

オフィスにおける休憩室の設置は、事業者の努力義務として、法令で以下のように定められています。

「事業者は、労働者が有効に利用することができる休憩の設備を設けるように努めなければならない。」(労働安全衛生規則:第六百十三条)

また、2007年に経済産業省が提唱した「クリエイティブ・オフィス推進運動」の一環として、休憩室を活用する企業も増えました。2016年には経済産業省が「健康経営®優良法人認定制度 」(※)を創設し、認定を受けた企業にはさまざまなインセンティブが付与されるなどのメリットがあります。

※「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

生産性向上に寄与するから

どれほど優秀な人材であっても、人間の集中力には限界があります。心身の状態を切り替える休憩室の存在により新しいアイデア創出、モチベーション維持などの効果がもたらされ、最終的には生産性の向上が期待できます。
また、社内コミュニケーションの活性化も、休憩室が注目される背景にあります。テレワークの普及により、従業員同士がオフィスで顔を合わせる機会が減少しました。そのなかで、社内コミュニティをいかに活発化させるかが企業の課題となっています。

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オフィスの休憩室がもたらすメリット

ここでは、オフィスの休憩室があることで生み出されるさまざまなメリットを紹介していきます。

リフレッシュ効果が得られる

オフィスに休憩室があることで、社員のリフレッシュを図れるメリットがあります。物理的・精神的に区切られた場所で休憩時間を過ごすことで頭が切り替わり、凝り固まった身体を伸ばすこともできるでしょう。柔らかな照明、心地よい音楽、落ち着けるアロマなど、五感を刺激する手法によってリラックス効果を高めることも可能です。

コミュニケーションが活性化する

コミュニケーションの活性化も、期待できる大きなメリットの1つです。休憩室は社内の共有スペースであり、異なる部署の従業員が交流する機会が得られます。なにげない会話から互いの業務の様子を知ることができ、相互理解につながれば、お互いに協力しあえる部分が見つかるかもしれません。時差出勤やテレワークといった出社の状態が違う者同士でも、わずかな機会をとらえてコミュニケーションがとれるようになるでしょう。

アイデアの創出につながる

オフィスに休憩室があることで、新たなアイデアの創出も期待できます。休憩室での会話やリラックスした状態などが、新しい考えが生まれるきっかけとなることもあるでしょう。最新の脳科学では、ぼんやりしている時間が脳を活性化させるといわれています。一説によると、ヨーロッパの芸術文化を生み出した多くの偉人は、自由で中立的な空間だったカフェで交流・刺激をし合い、創造的なアイデアを磨いていったともいわれています。心身をリラックスさせた状態が英気を養うと同時に、新たな発想のスタート地点となる可能性もあります。

従業員満足度が向上する

休憩室を設置することで、従業員満足度の向上に寄与するメリットがあります。少子高齢化で人材不足が顕在化しつつあるなかで、優秀な人材の確保が非常に重要なテーマとなっています。居心地の良い休憩室の整備は福利厚生の一環でもあり、従業員の満足度を高めることで、会社に対するエンゲージメントの強化、優秀な人材の確保に寄与することが期待できます。

企業ブランディングに貢献する

従業員を大切にする会社として、企業価値の向上が期待できます。テレワークの普及は、従業員の働き方に柔軟性を高めましたが、一方で企業への帰属意識を低下させたともいわれています。充実した休憩室を提供することにより、「従業員の心身の健康に配慮し、環境を整備している企業」として従業員をはじめとするステークホルダーに認知されれば、優秀な人材の確保もしやすくなるでしょう。従業員を大切にする企業というイメージが外部に伝われば、採用活動へのプラス効果も期待できるでしょう。

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休憩室をレイアウトするコツ4選

休憩室には多くのメリットが期待できますが、単純に「休憩室があればよい」というわけではありません。休憩室を設置することで得られるメリットを最大化するためのコツを、詳しく説明します。

コツ1:物理的・視覚的に業務と切り離す

リフレッシュ効果を高めるためには、心身を勤務環境から切り離す工夫が必要です。休憩していても周りの人が忙しく仕事していたら、落ち着かずリフレッシュできません。また、休憩室内の雑談が周りに聞こえていると思うと、気をつかってしまうでしょう。レイアウトを考える際には、執務スペースの会話や視線を遮断する構造を意識します。スペースの関係で距離をとれない場合には、会話が聞こえず、視線を遮断できるような工夫をして、休息の場を確保することが大切です。

コツ2:くつろげるかどうかを重視する

くつろげる雰囲気づくりも意識しましょう。さまざまな方法がありますが、いくつかピックアップして紹介します。

  • 暖色系で明るすぎない照明
    オレンジや黄色がかった暖色で、執務スペースよりも低い照度を採用します。
  • 執務スペースの雰囲気と違うオフィス家具の設置
    曲線的なデザインの机や椅子、デザインの違う壁紙やフローリングを使います。
  • 開放感を出すアイデアの採用
    大きな窓の設置や観葉植物の配置、自然光を取り入れるなどが挙げられます。

コツ3:休憩室以外の用途も考慮する

ここまで紹介してきたように、最近のオフィス休憩室には、多様な役割が求められています。休憩目的以外の使い方をピックアップします。

  • イベントスペースとして
    プロジェクターやスピーカーなどを設置すれば、社内会議などとは違った、気軽に参加できる企画を行う場所にもなり得ます。
  • 休養室として
    24時間従業員が常駐するような業態では、休憩室ではなく休養室が必要です。仮眠するための備品などを設置すれば、必要に応じて休養室にもできます。

コツ4:従業員の意見をヒアリングする

従業員の意見を聞くことは、休憩室の整備に必要不可欠です。人数に対して十分な広さがない、落ち着かないなどの声が挙がれば、運用しながら随時意見を吸い上げ、改善していくことも大切です。また従業員同士の利用トラブルを防ぐためにも、運用ルールも決めておき、担当部署がしっかりと管理します。

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休憩室の快適度を高めるアイデア

ちょっとした工夫をすれば、休憩室の満足度を高めることができます。具体的なアイデアを紹介していきます。

ドリンクコーナーを設置する

休憩と飲み物はセットです。自由に使えるコーヒーメーカーやティーバッグ、自動販売機などを置くと快適な談話スペースになるでしょう。最近は大手カフェブランドがコーヒーメーカーのリースと、コーヒー豆などの補充管理をしてくれるサービスも登場しています。

くつろげるソファを置く

デスクワークに特化したオフィスチェアとは違う、ゆったりとしたソファがあると落ち着きますし、疲労回復にも役立ちます。複数人で座れるものは、対座形式で複数設置することで、自然と従業員同士が会話をしやすくする工夫もできます。

1人で休憩できるスペースも設ける

1人でゆっくり休憩したいときもあります。しかし近くでワイワイと複数の人が盛り上がっていると、落ち着かずリフレッシュできないことも考えられます。距離を離して1人掛けソファやパーテーションを設置するなど、誰も気にせずゆっくりと休憩ができる場所もあるとよいでしょう。

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